【野球部】他大学インタビュー2022秋季リーグ戦 法大

9月17日、18日に対戦が予定されている法大。決して侮れない相手だ。そんな法大野球部にオンラインでインタビューを行った。今回は加藤重雄監督、主将の齊藤大輝選手(4年=横浜)、2年ながら大学代表に選出されるなど活躍が注目される篠木健太郎投手(2年=木更津総合)に話を伺った。

◇加藤重雄監督◇

―夏はどんなことを意識して練習してきたのか

春の反省を踏まえ、もっともっと実践訓練をしたいなと思って、野手も生きた球を打って、ピッチャーも打者に投げていくということで。春のキャンプができなかったこともあり、8月1日から1週間程度名古屋と大阪の方に遠征を企画していたのですが、残念ながら爆発的なコロナの感染がある中で、昨年のクラスターが発生してしまった反省も踏まえて、残念ながら取りやめてしまいましたので、それを挽回すべく紅白戦であったりオープン戦でできるだけ試合感覚、実践感覚ですね。積み重ねたいということで取り組んでいます。

 

―春の反省点は具体的にどのようなことか

一番はもっともっと投手陣が点を取られない、投手陣を中心とした守りを固めると。イコール完投できるピッチャーを育てたいと思って練習には取り組んでいます。元々高校時代はそういうピッチャーばっかりだったわけですから、もちろんバッターも振り絞られたバッター、全国から集まってきている中の六大学野球ですから、簡単には完投できないっていう認識はありますけれども、ただその考えを持っているのではだめなので、殻を破れと。自分の考え方をもっともっと大きく、自分が1試合受け持つんだというくらいな気持ちで、結果はともあれそういう練習をしなさいと。春以降常にそれは厳しく伝えているつもりです。言い換えれば、荘司くん(社4=新潟明訓)のようなピッチャーを目指せと(笑)

 

―監督が考える秋の注目選手は

野手で言えば今泉(3年=中京大中京)。宮﨑(4年=天理)、齊藤、浦(3年=鳴門)、今泉、中津(2年=小松大谷)、その辺の上位打線で得点力を上げると。1番から9番まで、ピッチャー抜きでは8番までというよりも、1番からクリーンナップまでで全部とれるくらいの攻撃をしていきたいと思っています。

 

―春のリーグ戦、立大と対戦してみての印象は

いつも痛い目にあわされているんですけれども(笑)ここ何年?数年?もっとでしょうね。相性じゃなくて立大さんが強いんだと思いますけれども、非常に戦績が悪い状態にありますので。特にこの秋は挽回できるように。必死になって、今までも必死なんですけど(笑)さらにスキルアップしてですね、本当に頑張りたいと思っています。打ち負けないように、投げ負けないように頑張りたいと思います。頭は常にそのことでいっぱいですね。

 

―立大で警戒している選手は

警戒って言ったらバッターは先ほどから名前を上げているピッチャー陣ですね。揃っているので、そこを打ち切らないと勝てないかなと思っていますので。打撃陣とか荘司君をはじめ宮(営4=國學院栃木)君だってなかなか打ちづらいピッチャーが揃っていますので、打撃で負けないというのを考えています。

 

―春は宮﨑さん・村上さん(4年=東福岡)が3割越えの好成績。荘司や宮と対戦する上でカギになると思う選手はいるか

先ほど申し上げた5人、上位打線がポイントだと思っています。3割は、宮﨑はコンスタントに頑張ってくれてベストナインも取ってくれたんですが、残念ながらクリーンナップは実力を発揮できなかったので、ただ春以降パワーアップしていると思いますので。ただこれはまたリーグ戦になると別物になってくるので難しいですけどね。10回に3回打ったらいいバッター、3回打たれたら失点してしまうっていうのがあるので。ただ春を反省に打撃陣も本当に力をつけてくれていると思いますので。立大さんのインタビューに答えるコメントではないんですけど、期待できると思います(笑)

 

―立大戦の理想の試合展開は

立大さんに限らず、私はピッチャーだったんですけれども、とにかく完封。0点に抑えて目標は5点取ると。5―0に抑えて勝つというのが1番理想ですので、常に5点取れるように打撃をしていきたいと思います。

 

―なぜ5点なのか

5点取って5点以上取られたらやっぱり打たれすぎというのと、都市対抗野球とか全日本選手権を見てもやはり投手力中心で3点以内に抑えているところがやはり勝利に結びついていること、もう1つは5点取っていればだいたい勝利に結びついているというデータ的なものもありまして。5点取って3点以内に抑える、強いて言えば完封するということがポイントかなと思います。

 

―ずばり、法大野球部はどんなチームか

私は恥ずかしながら去年は新人監督でしたので、余裕もない感じだったんですけれども。今年自分自身も周りがしっかり見られるようになったこともありますし、さらにこの4年生中心によくまとまってきているチームじゃないかなと思っています。今日の強化練習も4年生中心、また幹部中心にですね、自主的に自分たちが計画して遠征に行けなかった分をこの1週間で取り戻そうと、取り返そうということも計画を立てて、本来私が願っていることはそういう自主的に物事を考えて自らが動くということが社会にとっても野球を通じて学ぶことじゃないかな、それが社会に続くということを思っていますので。それが実現できているチームであれば、是非結果を出したいと、つなげていきたいというふうに思っています。その辺を踏まえても、期待に応えてくれると。皆さんの応援の期待に応えてくれるんじゃないかなというふうには思っています。

チームを指揮する加藤監督(スポーツ法政提供)

(この取材は8月16日、オンラインで行われました。)

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加藤 重雄(かとう・しげお)

鳥取県出身。【選手歴】鳥取西高→法大→日本生命

【指導者歴】法大

法大所属時は投手。法大卒業後の日本生命野球部では都市対抗野球選手権大会にて初優勝に貢献した。2021年1月に母校・法大の監督に就任した。

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◇齊藤大輝選手◇

―主将からみて秋の法大の武器

投打ともに非常に仕上がりが良いなというのは感じていますのでその一体感だったりそういうのを自分がキャプテンになってから詰めてきたものなのでその集大成になるんじゃないかなと感じていますね。

 

―キャンプで取り組んだこと

自分的にはバッティングの方に力を入れました。特にバッティングでの1球でのミスショットがないようなスイングを目標にバッティング練習をして行きました。

 

―チームの雰囲気は

チームの雰囲気もまぁ新戦力が増えてきたのでその良い緊張感だったりそういうものが選手同士で感じられるすごく良い雰囲気で野球ができているのではないかと思っています。

 

―打撃で意識することは

絶対にボールの軌道のラインに入るっていうのは自分が一番モットーにしていることなので自分の役割はやっぱりここぞでの1本だと思うのでチームが苦しい時にいかに勝負強さが見せられるところだと思うのでその役割はそこだと思います。

 

―チームの強み

春に比べてさっきも言った通り打撃にしろ、守りにしろ結構噛み合ってきていると思うのでそれが秋の大会で自分たちの形になりつつあるんだなっていうのは感じています。

 

―春リーグ戦った立大のイメージ

荘司投手すごく良いピッチャーだったのでそこに1戦目簡単にやられてしまって2戦目も負けちゃったなっていうのは感じているので対荘司はすごく力を入れて自分たちも秋に挑もうかなっていうのは思っています。

 

―立大の警戒選手は

やっぱり主将の山田は自分のジャパンの時からずっと一緒にいてやっぱりバッティングのスイングのスピードだったりそういうのは飛ばす力だったり、大学生のトップレベルの選手だと思うのでその山田も警戒ですね、自分たちの野球ができれば良いかなと思います。

 

―日本代表での山田選手の印象はどうだったか

そうですね、すごく仲良くて、今も飲みに行こうよとか連絡くるのですが、すごく笑うという印象です。なんでも笑います、面白くなくてもすごく笑ってくれるイメージがあります。(主将・山田としては)野球をやっている時は目の色を変えてやっていて、自分たちのオン、オフはしっかりしていると思うのでそういうメリハリは一番ある選手だなって思います。

 

―荘司投手は

荘司投手はのほほんとしている性格だと思うのですごい、能天気っていういい意味で脳天気だなっていう打たれてもすぐ切り替えられるしそういう面はいいなと思っています。

 

―自チームで鍵になると思う選手は

1人1人いい選手はいっぱいいるので自分も実際公式戦だったら誰がスタメンでこいつが出るという選手もまだ実際決まってないので、そういう面ではいろんな選手がその秋に活躍できるような準備をしてると思うので全員期待したいですね!

 

―目標は

やはり10連勝してリーグ優勝して日本一取りたいなというのは自分たちの目標なのでそれは変わらないですね。

 

―立大戦の意気込みをお願いします

春2タテされて2連敗されちゃったので秋は自分たちが2連勝するくらいの勢いを持って挑みたいなというのはあります。

(この取材は8月16日、オンラインで行われました。)

 

スイングする齊藤大(スポーツ法政提供)

 

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齊藤 大輝(さいとう・だいき)

神奈川県出身。180cm79㌔。4年。横浜高→法大

打撃が武器の法大主将。大学代表にも選出された。今春は13試合で.311の成績を収めた。

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◇篠木健太郎投手◇

―現在の自分の状態は

春先からいろんなこと経験させてもらっているので、その経験を生かしながら、秋にしっかり戦えるように順調に来ているかなと思います。

 

―ジャパンの経験から得たものは

自分は1球の制度あったり、変化球の制度っていうのはジャパンに入っていた3、4年生のピッチャーより劣っている部分があったのですが、自分の中ではストレートは誰にも負けないかなってそこの自信にジャパンの経験は繋がっていて、変化球だったり、投球のうまさはまだまだなんですけど、小さくなることなく、大きなピッチャーになりたいなと改めて思ったのが、ジャパンの活動の中で感じたことです

 

―秋の目標

チームとしてはリーグ優勝と日本一で個人としては、しっかりと勝ちきれる投球をしていきたいなと思います。

(この取材は8月24日、オンラインで行われました。)

投げる篠木

 

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篠木 健太郎(しのぎ・けんたろう)

群馬県出身。177cm75㌔。2年。木更津総合高→法大

ダイナミックなフォームから繰り出す最速157㌔の直球が武器。大学代表にも選出された。

(取材・大内貴敬、冨田夏希 編集・山岡雄一郎 協力・法政大学野球部・スポーツ法政)

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