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【野球部】打線爆発!点の取り合いに競り勝ち、今季初の勝ち点獲得〈秋季リーグ戦 法大3回戦〉

≪法大戦の展望はこちらから≫

◆2022年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆

10月4日 対法大 明治神宮球場

打者成績

位置 選手名・学年・出身校 打数 安打 打点 四死球 本塁打
[7] 宮﨑(コ4=大阪桐蔭)
[5]4 西川晋(コ3=智辯和歌山)
[8] 道原(法4=駒大苫小牧)
[4]3 山田(コ4=大阪桐蔭)
[3] 柴田颯(社4=札幌一)
R 森村(法4=國學院久我山)
鬼頭(文2=横浜)
柴田恭(コ2=東明館)
[9] 吉岡(コ4=広陵)
荘司(社3=新潟明訓)
[2] 黒岩(法4=静岡)
[1] 池田(コ3=智辯和歌山)
宮(営4=國學院栃木)
H9 安藤碧(社3=明石商業)
[6] 井上剛(コ4=佐久長聖)

投手成績

選手名・学年・出身校 投球回 球数 被安打 奪三振 与四死球 自責点
池田(コ3=智辯和歌山) 5 0/3 69
宮(営4=國學院栃木) 17
荘司(社4=新潟明訓) 67

スコアレスドロー、1点差、延長サヨナラ負けと厳しい戦いを強いられた慶大との試合で勝ち点を落としてしまう。優勝には一つも試合を落とせない状況。そんな中延期されていた第2週分の法大3回戦に臨んだ。

試合は序盤から点の取り合いとなる。2回、2死満塁のチャンスで道原(法4=駒大苫小牧)の適時三塁打と山田(コ4=大阪桐蔭)の適時二塁打で4点を先制する。6回には1点差に迫られるも、直後の7回に柴田颯(社4=札幌一)の適時打と井上剛(コ4=佐久長聖)の3点本塁打で突き放す。8回には山田に本塁打が飛び出し、終わってみれば9対4の快勝で秋季リーグ初の勝ち点を獲得した。

打順組み換えが功を奏した。初回は二死満塁で無得点も、2回に9番・井上が粘った末に四球を選ぶと、そこから連続四球で二死満塁のチャンスをつくる。ここで打席には2021年春以来トップバッターを務めてきた中、今日は3番に入った道原。フルカウントから高めのボールを叩いた。「打順はあまり意識していませんでしたが、小さくならず大きくやろうと思っていました」。打球は詰まりながらも風に乗り、右翼線にぽとりと落ちる適時三塁打に。流れを引き寄せる先制点となった。続く打者は主将・山田。「1打席目中途半端なスイングになったので、初球から自分のスイングをする準備をしていました」。捕らえた打球はぐんぐんと伸び、フェンス直撃の適時二塁打に。幸先よく4点を先制した。

適時3塁打を放つ道原

先発の池田(コ3=智辯和歌山)は3回に1点を失うも、打たせて取るピッチングで法大打線に付け入る隙を与えない。しかし6回に今泉(3年=中京大中京)の一発を浴び、リードは1点に縮まる。続いて登板した宮(営4=國學院栃木)も安打を浴びるなど、二死満塁のピンチは続く。しかしここで流れを変えるプレーが起こる。フラフラっと上がった3塁ベンチ方向へのファールボールを西川晋(コ3=智辯和歌山)がスライディングキャッチ。無失点で抑え、相手に行きかけた流れを再び取り戻した。

力投する池田

すると打線が再び奮起する。山田の二塁打と暴投で無死3塁となり、打席には今季1安打と苦しんでいた柴田颯。フルカウントから直球を引っ張り、一二塁間を破る適時打で1点を追加する。さらに畳みかけ、二死1、2塁で打席にはこちらも今季1安打と苦しんでいた井上剛。「打席に入る前にベンチにいるみんなからたくさん声をかけてもらって楽な気持ちで入れました。何も考えずに来た球を打とうと思って臨みました」。初球を引っ張ると打球は高く上がり放物線を描き、レフトスタンドに飛び込んだ。リーグ戦初本塁打は法大を突き放す貴重な3点本塁打。盛り上げ隊長の一発に立大ベンチは大いに沸いた。

3点本塁打を放つ井上剛

8回には2死から山田が直球を完璧に捉える。「久しぶりの本塁打で嬉しかったです」。少し薄暗くなった神宮の空を切り裂いた打球は、一直線にレフトスタンドへ。昨秋以来、待望の主砲の一発で勝負を決めた。

左越本塁打を放った山田

あと一本が出ず敗戦を喫し、試合前にはチーム打率は最下位とうまく機能していなかった打線が9安打9得点とここにきて大爆発。今季苦しんでいた柴田颯、井上剛の活躍も今後リーグ戦を戦っていく上で大きい。また、なんといっても山田の活躍が自身にとってもチームにとっても好材料だ。4打数3安打1本塁打と本来のポテンシャルをいかんなく発揮。大事な一戦で指揮官が求める「山田でとった試合」になったのではないだろうか。優勝街道へ軌道修正するためには一戦必勝で優勝へ勝ち点を積み重なくてはならない。勝ち点1をきっかけにタテジマ軍団は駆け上がる。

盛り上がるベンチ

(10月5日・山岡雄一郎)

◆コメント◆

4打数3安打と大活躍した#10山田
「(慶應戦で勝ち点を落とした中、一週間あけてどういう調整をしたか)自分達は勝つしかないので、いい意味で開き直ってやるしかないと思って準備していました。(本塁打を振り返って、打った感覚は)打った瞬間いったと思いました。(調子は上がってきているか)調子は上向いてきているので、東大戦に向けてまた準備していきたい。」

先制の3点適時三塁打を放った#1道原
「(いつもと違った部分はどこか)結果ばかりを求めず割り切って思いきりできたメンタルの部分だと思います。(風があったが、センターで守りにくかったか)何度も外野手間で風を確認し合ってしっかりと準備ができていたので、いつも通りプレー出来ました。(今までの秋リーグ、調子はどうか)40%くらいです、まだまだだと思いますし、ここからリーグ戦後半にかけて100%に持っていけるように頑張りたいです。」

3点本塁打を放った#6井上剛
「(一瞬二塁打と判定された時にはどう思ったか)入っていたのがわかっていたので初ホームラン頼むよって思っていました笑。(調子が上がらない中、どんな工夫をしていたか)何も考えずに行こうと思って打席に入りました。(守備でもいいプレーがでたことについて)バットで魅せることができていなかったので守備ではチームに貢献しようと思っていました。」

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