【テニス部女子】全勝優勝ならず。 若手が魅せた力

◆平成30年度関東大学テニスリーグ◆
9月16日 対日大 日本大学テニス部合宿所

秋リーグ全勝優勝をかけた最終戦、立ちはだかったのは昨年2部優勝を果たした日大。3日前の9月13日で法大に白星を挙げ、主将髙橋(法4)はこう語った。「法大に勝った時点で入れ替え戦は決まったが、日大に勝つことは昇格への絶対条件。トーナメントだと思って、みんなで勝っていきたい」。

笑顔でガッツポーズを見せる佐藤

今回のリーグ戦ではダブルスで2勝することが勝利への大きな鍵となっていたが、そう上手くはいかなかった。毎試合、粘って勝つ根気あるプレーを見せる三井(文4)・倉島(観2)ペアだが、この日は4時間に及ぶ激闘の末、悔しい結果に終わってしまう。暑さと長丁場の試合での疲労は計り知れない。ダブルスを1−1で終え、迎えたシングルスのオーダー表には小林(営1)と佐藤(社1)の名前があった。これまで1年生が2人出場することはなかったが、この日は異例。「思い切ってやっておいで!」。先輩たちの声に後押しされ、彼女たちはコートに立った。

日大の選手は層が厚く、リーグに出場している人のうち、ほとんどがインカレ経験のある選手だった。小林も佐藤も第1セットから流れをつかむことができず、0−6、2−6(小林)、1−6、6−7(5)(佐藤)と思うような結果は出せなかった。しかし、その一方で大きな収穫もあった。「毎試合は出ることができない悔しさや、サポートの気持ちが分かって、テニスに対する気持ちがすごく強くなった」。(小林) 「この1年をどう過ごすかが大事だと思う。来年のリーグでは自分がチームに貢献できたらなと思う」。(佐藤) と語る2人の顔には、悔しさと頼もしさが浮かんでいた。

フォアハンドで返球する小林

今年入部した1年生は小林、佐藤、高澤(異1)、東(文1)の4人。コートに立っている時はもちろん、審判をやっている時も真剣そのもの、お互い口には出さないが良きライバルでもある。だが。一歩コートの外に出れば仲間であり、友達でもある4人。とにかく仲がいい。4年生の芦田(コ4)は後輩について「めちゃくちゃピュア」とべた褒め。言われたことはちゃんと飲み込み、自分で考えられる素直さをもつ彼女たちなら、1年後、2年後、3年後、様々な景色を見せてくれるだろう。これからのテニス部を担う4人に期待がかかる。(10月3日・藤部千花)

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