【野球部】春季王者との紫合戦!再三のチャンスを活かしきれず…〈秋季リーグ戦 明大2回戦〉

♦2023年度東京六大学野球秋季リーグ戦♦

10月1日 対明大 明治神宮野球球場


先週の法大戦で勝ち点を落とし、今季初の勝ち点を狙う立大。春の王者・明大との紫合戦に挑んだ。序盤から明大ペースで3点を奪われるも、6回に菅谷(3年=市立船橋)の適時内野安打で1点を返す。中盤以降は沖(3年=磐城)と佐山(1年=聖光学院)の継投リレーで無失点に抑えるも、チャンスを活かせず悔しい敗戦となった。

先発を任されたのはリーグ戦初先発となる小畠(2年=智辯学園)。初回、走者を背負いながらも速球勝負で宗山(3年=広陵)・上田希(4年=愛産大三河)を連続で封じ込める。しかし春季王者の強力打線が牙を剥く。2回、3回と失点を重ねてしまい3回3失点で降板する。

打線は3回まで蒔田(4年=九州学院)の前に完全に抑え込まれる。二巡目となる4回、先頭は先週の法大戦で安打を放ち、1番に抜擢された平野(3年=春日)。初球の真っ直ぐを見逃さず、左前に運びチーム初安打を放つ。さらに柴田(3年=東明館)が犠打でチャンスを演出するも、後続が繋げることができず好機を活かし切ることができない。

4回からは継投リレーで沖が登板する。持ち味の制球力の高さでストライク先行の投球を見せる。最後の打者を緩急のあるスライダーで空振り三振。頼れる右腕がタテジマ打線に流れを引き寄せる。

沖の好投に応えたい打線は6回、一死から平野がこの日2安打目となるセーフティバントで出塁する。続く打席に回ってきたのは、試合前まで4割近い打率で好調を維持する柴田。2−2からの5球目をうまく一、二塁間を破る安打を放ちチャンスを広げる。さらに菅谷が二遊間にしぶとく適時内野安打を放ち、1点を返す。昨年の悔しさを経験した3年生トリオの活躍で反撃の狼煙をあげる。7回にも戸丸(3年=健大高崎)の死球と桑垣(2年=中京大中京)の中安打、鬼頭(3年=横浜)の犠打で二、三塁の同点の機会を作る。ここでルーキーの丸山(1年=大阪桐蔭)が代打で登場するも見逃し三振に倒れ、チャンスを活かしきれない。

7回からは沖から佐山へとバトンを繋ぐ。今秋からリーグ戦初出場を果たした1年生右腕は強力打線相手にも堂々たる投球を披露。毎回走者を出しながらも速球を中心に凡打の山を築き、無失点に抑えた。佐山の好投に応えたい打線だったが明大投手陣の前に追加点をあげることができなかった。

残る試合は早大と東大の2カードとなった立大。打線は柴田、菅谷、桑垣が3割近い打率を記録するなど打線の繋がりは申し分ない。敗戦を糧に勝ち点を奪取し、“革新”を続けていく。

(10月8日・松尾悠)

関連記事一覧