【ボート部】全日本直前インタビュー③男子フォア

第101回全日本選手権大会が18日から開催となった。今年の会場は昨年と同じ海の森水上競技場。東京2020大会でも使用されたコースである。大会を控えた選手に意気込みを伺った。

男子フォア出場する選手たち。左から山田(社3)、岡山(ス1)、高橋(理3)、川瀬(コ3)

◇M4-クルーリーダー 山田◇

-出場種目、フォアへの思い

私が立教大学ボート部に入部した最も大きなきっかけとして、2016年の男子フォアの全日本選手権初優勝があります。また、1年次に私自身も初の全日本選手権、インカレ優勝をさせていただいた種目でもあるため、憧れや思い入れが最も強い種目です。

-今回のチームの目標

チームとしての目標は2年ぶりの優勝です。また、9月のインカレに繋がるよう自分らの強みをしっかり活かしつつも、レースを通して課題を明確にすることで収穫の多い大会にしたいと思っています。

-自身の目標

試合直前に腰を故障したため、クルーメンバーには不安な一時を過ごさせてしまいました。全体での練習ができていない中でも個人の課題解決に取り組み、回復を待ってくれていたクルーメンバーへの感謝の気持ちを最大限のパフォーマンスで表現します。

-大会へ向け意識している点

自分の故障が原因で、フォアでの練習は組み始めの1週間と直前の6日間のみの練習となったため、時間的にできることが限られる分、そのできる事に全力で取り組むことを意識しています。技術的に難易度が高いことなどは時間が足りないと割切り、基本に忠実に練習に取り組んでいます。

-チームの強み

一度乗ったスピードを落とさず漕ぎ切るスタミナです。技術的には荒削りでも、勢いに乗って最後まで漕ぎ切る気持ちの強さとフィジカルを全員が持っています。

-自身の強み

レート(回転数)の高さとそれを維持するリズム感です。

-練習で力を入れたこと

トップスピードは出るので、無駄な動きや力みを減らしスピードをいかに楽に維持するかを意識しました。まだ完成していないので、現地入りしてからの練習でも意識をさらに強めたいと思います。

-ライバルはいるか

相手は意識していませんが、他大はインカレでも競争相手になるのでしっかりと勝負していきたいです。

-フォアでの自分の役割

ストロークというポジションなので、後ろのメンバーが漕ぎやすいよう正確なリズムを刻み続けることです。加えて、過去のフォアでの出場経験をもとに他のメンバーにアドバイスや情報の共有をすることで、短期間の練習でも全日本で戦えるクルー作りをしました。

-今のチームの雰囲気

このクルーは3年生3人、1年生1人という若い構成なので、対抗クルーの緊張感を持ちつつもフレッシュな気持ちで練習することができています。私自身も、同期や後輩だけでレースに出漕するのが始めてなのでとても楽しみです。

-意気込み

故障の状況次第では棄権の可能性もあったため、共に戦うメンバーや出場できることへの感謝を忘れず全力で漕ぎ切ります。

(取材/編集・小島優太)

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