【ヨット部】春インカレ決勝!大荒れ天気の中、懸命に船を進める

♦関東学生ヨット春季選手権大会 決勝♦

5月8日 神奈川・葉山港

5月7日、関東学生春季ヨット選手権大会が開催された。1日目は強風のためノーレースとなり迎えた2日目。この日も波浪注意報が鳴らされ、さらに雨風が強く吹きつけていた。天候コンディション不良の中、スナイプ級は6位入賞、470級は8位を目標に大海原へと漕ぎ出した。

470級

閉会式で笑顔を見せる選手たち

目標は8位と定めていた470級。前田・鈴木直ペア、松井・中川ペア、田原・福井ペアが出艇。スナイプ級よりも船のサイズが大きく、スピードを出して推進することが求められる470級。「かなり攻めたレースをすることが要求された」(田原)。他艇との熾烈な攻防の末、田原ペアは17位、中川ペアは21位、前田ペアは39位でレースを終えた。

スナイプ級

船を進める福島・岡ペア

主将の谷(文4)率いるスナイプ級チーム。チームのコンセプトでもある、「ノーチン(船を転覆させない)、ノーケース(競技規則を破らない)、ノートラブル」を目標に掲げ、6位入賞を目指した。しかし、途中で屋田・大森ペアの艇が転覆し、最下位へと回る。「チームのコンセプトの徹底ができなかった」(谷)。谷・星野ペアは10位の好走、さらに福島・岡ペアは24位となるも、スナイプ級は総合7位。惜しくも目標達成はかなわなかった。各艇の課題が明らかとなった今大会。6月開催の関東個選へ向けて、選手それぞれの成長が期待される。

(5月15日・平岡薫奈)

♢コメント♢
谷主将
-レースを振り返って
秋に向けてのシード権が決まるというところと中間目標みたいな感じで。例年の成績を分析していると春までの8艇までが秋に行けるのですが、やっぱりそこの順位というのが秋まで引き継がれるということの方が多くて。かなり大きな節目だったのかなと思います。スナイプは6位、470は8位を目標にしていたので、結果的にスナイプの方は7位という結果になっちゃったので、そこはやっぱり全日本に行ったあとにガタガタなってしまうので、正直夏はかなり下級生主体になると思います。

-悪天候だったが戦略は
強風でも1レースはやるというのはわかっていて。チームとしては転覆してしまったりとか船をぶつけてしまったりとかトラブルというところをいかになくしてやっていけるかというところをチームとしては意識していました。実際1レースしかできなかったのでそこの読みは当たったのですが、スナイプはちょっと3番手の方がチンをしてしまってリタイアという形で1番後ろの順位になってしまいました。チームのコンセプトは共有できてはいたのですが、そこは徹底できなかったなっていう感じですかね。

-主将として
主将はあまり向いてないなっていうのは思っていて。ずっとセカンドトップじゃないですけど、副部長とかクラスリーダーみたいなところはやってきたので、そこはやっぱりトップありきでトップの考えている理想に対して、現実的にそれを可能にする、提案するというものなのでやっぱり視点が違います。主将になってからはビジョンを示さなきゃいけないというか、目標を掲げてこういう部活にしていこうというのを語らなきゃいけないので、その点は良い悪いって1つ選択するといろんな選択肢がなくなっちゃうというのが多いなというのがあって。その中で今までの経験だとか今のチームの状況、2年後3年後まで勝てる状況にしたいので、そういったところも管理しなきゃいけないというのは大変だなと思います。

-今日出た課題は
まずは今日の「ノーチン、ノーケース、ノートラブル」というコンセプトを守ることができなかったこと、得点を見ると6位以降の学校って全国でもかなり入賞していた人たち、去年入賞していて今年そのままレギュラーの人たちが残っていてみたいなのが多いので、そういった点ではすごく差が開いてしまったので。やっぱり1レースだけで実力では測れない部分も多かったと思うのですが、各艇のできていることできていないことがはっきりわかってしまったので、そこはやっぱり関東の予選を通過するのは当たり前で全日本で勝つ上では良くなかった点だと思います。

-次戦への意気込み
次は関東個選があって夏に全日本個選があるのですが、その予選が6月にあります。チームとしては上位18艇までが全日本に行けるのですが、個人戦なのでみんな個人で順位がつきます。団体戦のこととかも考えてチームの総力的なところがあるので2艇出したいなと思います。

田原選手
-レースを振り返って
個人的な反省としては、470級としては攻めたレースをしないと成績がついてこないレースだったので攻めないといけないレースだったのですが、スタートでそんなに攻めることができず途中まで自分の滑りというか走りでカバーすることができました。最後は強風域の練習をあまりできていなかったというのもあるのですが、取れた順位をちょっと落としてしまったところがあったのでそこがもったいない部分が多かったレースだったなというのがあります。

-悪天候だったが戦略などは
風がほんとに強いので470的には風の振れをつかむというよりかは、できるだけスピードを殺さずに走り続けるということを考えていました。他の船のじゃまにならないところ、風をフレッシュで受けられるところで常に走り続けるということだけを考えて走っていました。

-高校と大学の違いは
今まではずっと個人のスポーツで大学に入ってからの団体戦なので、駆け引きというか他の船がいる分、チーム内でのお互い遠いのでコミュニケーションは取れないのですが、お互いの意思を読み取り合ってお互いカバーしないといけないというのが違いです。

-課題は
ランニングというのですが、風を後ろから受けている時の走らせ方、強風域で高い時の走らせ方がまだ習得できていないのでそこの走らせ方ですね。今後身につけていきたいです。

-関東個選への意気込み
去年ギリギリ全日本に行けなかったので、今年は絶対全日本に出るというのを目標にしています。

 

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