【テニス部男子】角田・時岡ペアが48年ぶりベスト4!!小林は大接戦演じるもあと一歩届かず

◆2023年度関東学生テニストーナメント大会◆

5月5日 有明テニスの森公園

今年は遂に有明テニスの森公園で関東学生テニストーナメントが開催された。準々決勝が行われる5日目には、男子シングルスでは小林(営3)が、男子ダブルスでは角田(営3)・時岡(社2)ペアが登場し激戦を繰り広げた。

小林VS田中

昨日はタイブレークを制し、見事ベスト8を決めた小林。4強進出をかけた大一番の相手は、全日本ジュニアチャンピオンの経験を持つ実力者、筑大・田中佑だ。
序盤は相手の強烈かつライン際を攻めた返球に大苦戦。必死に反応するも返球がネットを超えない。全てのサービスゲームをブレイクされ0ー6で第1セットを落とす。
第2セットに入っても相手の勢いは衰えない。左右に揺さぶりをかけられ、次第に体力は奪われていく。3連続でゲームを奪われ絶体絶命の状況。ここからの逆転は厳しいと思われた。しかし、小林は逆境でも決して諦めていなかった。相手のリターンに必死に食らいつき、何とか返球する。滑り込みながらもプレーする姿は観客の心を打った。すると徐々にペースをつかんでいき、デュースを制した遂に1セットを取り返す。その後勢いを取り戻した小林は強烈なサーブや鋭いストロークで順調にポイントを重ね、第2セットを取り返した。
迎えた第3セット、両者一歩譲らぬ攻防が繰り広げられるも、戦局は小林が一歩リード。サービスゲームを4ー3で迎え有利な状況だった。しかしここから試合のペースは相手へ。サーブがネットを超えない。さらに追い打ちをかけるように、相手の序盤に見せた強烈なストロークとライン際の返球が戻り始める。終盤で体力を奪われている小林は返球出来ない場面が多くなる。それでもなんとか意地を見せ、1セット返すが無情にも試合終了。5ー7で惜しくも敗戦となった。

ガッツポーズをする小林

サーブを放つ小林

角田・時岡ペアVS副田・山中ペア

試合開始直後から一進一退の攻防が展開された。最初のゲームは角田・時岡ペアが先取するが、相手もすぐさま取り返す。互いにサービスゲームをキープし合い、5ー5までもつれ込む。しかし強烈なリターンに押され始めブレイクを許すと、そのままファーストセットを取られてしまった。
もう後がない第2セット。第1セット同様接戦が続くが、時岡の強烈なサーブやストローク、角田の前衛でのボレーなどで徐々に流れをつかんでいく。しかし相手も引き下がらず、4ー4となる。1つのミスが命取りとなる場面。しかしそんな状況でも彼らは冷静だった。「とにかく楽しんでテニスをする」。その言葉通り、追い込まれた状況でも笑顔が消えることはない。ミスをしても互いに声を掛け合い、雰囲気は最高潮に。ブレイクに成功し、最後は角田の正確なループショットで第2セットを取り返した。
運命の最終セットは勢いそのままに、角田・時岡ペアが安定した試合運びを見せる。終盤は2連続ポイントを許し、追い詰められる場面もあったが冷静なリターンで相手を揺さぶりゲームセット。10ー8で見事48年ぶりとなるベスト4進出を決めた。
しかし喜びも束の間、明日には準決勝が控えている。迎え撃つは昨年のインドアインカレチャンピオン。「当たって砕けろ精神で頑張ります(笑)」。2人の笑顔があれば、どんな逆境にも立ち向かっていけること間違いなしだ。

(5月5日・熊谷光洋)

ストロークで打ち返す角田

サーブを放つ時岡

◆コメント◆

角田・時岡ペア

ー試合を振り返って
(時岡)相手がインカレインドアベスト4だったのでサーブも思い切りやられてしまって苦しい状況の中で、こちらもサービスゲーム確実にキープ出来て、ファーストの最後はブレイクされてしまったんですけど、それまではお互いキープしていく状況が続いてました。セカンドは逆にこちらがブレイクできてゲームをものにできたので、最後は突き放すことができて、うれしいという気持ちと良く頑張ったという気持ちがあります。
(角田)
序盤は取られて厳しい状況の中で最後は勝つことが出来て、勝とうというよりは楽しんでやろうと2人で決めていたので、結果がついて来てうれしいです。

ー相手の強みはサーブの他には
(時岡)
サーブだけじゃなくてサーブアンドボレーだったり、リターンも思い切り叩かれた時はきつかったです。2人ともサーブ、ボレー、ストロークが強かったので、その中で戦い切ることができて自信につながりました。

ー角田選手のボレーで得点する形が何度かあったが狙っていた形か
(角田)
前に来たボールはしっかり決めていこうと考えていたのでそれが出来たのかなと思います。

ー自分たちのプレーの強みは
(時岡)
1番は楽しむこと。見ている人を楽しませるような僕たちが盛り上げていくということです。テニス面ではサーブをしっかりキープしてリターンでもチャンスがあったらどんどん決めていくことが出来るのでそこかなと思います。
(角田)
同じく楽しむことが1番で、他としてはストロークが2人とも相手の打ちづらいところに打つことが出来るのでそこが強みかなと思います。

ー苦しかった局面
(時岡)
連戦が続いているのでセカンドセットの中盤からは疲労で足には来ていたので、そういう意味ではセカンドセット中盤から苦しい場面は続いていましたね。テニス面でいうと相手のサーブにすごく苦しんだなという印象です。
(角田)
2セット目のサービスゲームを取られそうになった局面を凌げたことが大きかったのと、そこが苦しい場面でしたね。

ー48年ぶりの快挙ということについては
(時岡)
立教が半世紀ぶりにベスト4ということでもうここまで来たらやるだけなので。明日もファイトしていこうと思います。
(角田)
もうここまで来たからには優勝だけを目指して頑張ります。

ー明日に向けて
(時岡)
明日の相手は去年のインカレインドアのチャンピオンなので、当たって砕けろの精神で頑張っていきます。
(角田)
チャレンジャー精神で笑顔で楽しく頑張っていきます。

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