【男子ラクロス部】SAINTS終盤連続得点も序盤の大量失点響き敗戦…それでも止まらぬ仲間の声!

◆第34回関東学生ラクロスリーグ戦◆

9月4日 対慶大 立大新座キャンパス 多目的グラウンド

 第1戦の日体大戦で勝利を収めたそのままの勢いで試合に挑んだSAINTS。チームは「日本一」を掲げており、この試合も落とさずに終わらせたい。試合前、フィールドでは選手たちが入念にコンディションを整える。一方で観客席では、試合に出ていない部員が全力で声援を送っていた。チームは最高の状態で試合開始を迎えた。

チームを応援する部員たち

この良い雰囲気を試合で表現したかったが、第1Q、開始2分でいきなり失点を喫する。その後も立て続けに相手に点を許し、気が付けば1Qだけで0-6。慶大に主導権を握られてしまった。それでも仲間たちの声は止まらない。「鬼のディフェンス」。この声が届き第2Qでは♯2古谷(コ4)が相手のシュートを何本も防ぐ。そして古谷の奮闘に応えたのはDFの♯81木村隆(法4)。「なんとしても点を決めて盛り上げていきたい」。その言葉通り、果敢に攻撃へ参加して、11分と14分に連続で得点を挙げた。

得点して喜ぶ♯81木村隆(写真右)と♯4松本(文4)

第3Q序盤、♯2古谷が連続でシュートをブロックするも3分に失点を許す。しかし、その5分後に♯19小岩(観4)の得点で再び4点差に戻す。ここから反撃ののろしとしたいところだったが第4Q・10分までに2点リードを広げられ3-9。勝利は絶望的な状況となった。

それでもまだSAINTSを応援する声は止まらなかった。「ゴールが見たい」。その声に応えようとした選手たちは終盤猛攻を仕掛ける。13分、♯4松本、♯6安藤(文4)がシュートを放つも惜しくもわずかに外れる。しかしその1分後、♯19小岩が押し込み、1点を返した。その直後、フェイスオフのボールを拾い、速攻。最後は♯4松本が決め、わずか1分の間に2点を返した。SAINTSは意地を見せるも、この直後にタイムアップ。開幕2連勝を飾ることはできなかった。

しかし、この1敗で下を向く選手はいなかった。いや、向く暇がないという表現が正しいだろう。この試合で2得点を挙げた♯81木村隆は、「リーグ戦は5試合ある。気を落とさず残り全勝する」と既に先を見ていた。試合の入りにおいていくつか反省点があったSAINTS。これを克服することが日本一になるために大切な“宿題”と言えるだろう。

(9月29日・山口隼輝)

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