【準硬式野球部】市野世代最終章幕開け!激闘のエース対決

◆2021年度東京六大学準硬式野球 秋季リーグ戦◆

9月19日 対慶大 早大東伏見グラウンド

因縁の相手

自信を持って臨んだ昨春。3位に沈み、悔しさを味わった。コロナ禍で練習時間が限られている中、浮き彫りとなった課題を1つ1つ潰した。そして、幕が上がった秋季リーグ戦。開幕戦の相手は春に唯一2連敗を喫した因縁の慶大だ。スタートダッシュを切りたい両者は、ともにエースが先発を任された。初回、立大攻撃陣は相手の豪速球を前に3者連続三振を喫してしまう。緊張の中、登板した立大の絶対的エース・竹生(コ3)は先頭に二塁打を放たれ、いきなりピンチに。次の打者を三振で打ち取るが、3番4番に死球と安打を許して一死満塁の場面を迎える。続く打者の打球は、大きな弧を描いてレフト・藤井(社2)の元へ。犠牲フライには十分に思われたが、藤井の強肩が火を吹き、ホームタッチアウト。チームを勢いづけさせた。

開幕戦を任され力投する竹生

初戦の難しさ

試合が動いたのは3回表。先頭の9番・飯村(理4)がライトへの安打で出塁すると、主将・市野(理4)のクリーンヒットで一死一三塁の好機を作る。「何度も練習してきた」。学生コーチの加納(コ4)の目論見通り、霜鳥(コ3)の内野ゴロの間に先制した。しかし、直後にこの回先頭の9番打者に本塁打を浴びてすぐに同点。その後も相手打線につながれ、守備のミスも重なって勝ち越しを許してしまった。中盤に入ると相手投手に流れをつかまれて、反撃の糸口が見つからない。一方、守備では竹生が粘りの投球を続ける。投手戦にもつれ込むかと思われたが、緊張のせいか守備陣の動きが固い。試合全体で4失策と自ら崩れ、慶大に引き離された。

狙い通りの打球で先制となる打点をあげた霜鳥

終盤の粘り

7回までに6点差をつけられたが、終盤になって「逆転の立教」の本領を発揮する。8回表、1番の竹内(コ4)が4打席目で今季初安打を放ち、すぐさま盗塁を仕掛けて相手のミスを誘った。続く霜鳥はこの試合2打点目となる犠牲フライ。逆転の気運が高まる中、迎えた最終回。先頭の吉野(コ2)が死球で出塁し、チャンスを作るも1点止まり。大事な初戦は黒星となった。試合後、主将の市野は「今日の試合は20点」と自分たちのミスが重なったことに厳しい視線を注いだ。しかし、攻撃面で自分たちの強みである機動力破壊や粘りを発揮できたことは評価した。指揮を任されている加納は、「守備面ではミスをなくし、できることはしっかりやりきる野球を次戦以降見せたい」と今後に意気込んだ。

2番手でマウンドを任された川瀬(コ2)

(9月19日 渡部広大)

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