【男子ラクロス部】史上初の六大学戦優勝!!昨年のリーグ戦覇者・慶大を打ち破った!

六大学戦

5月8日 対慶大

雲一つない快晴のもとで迎えたのは、最大の強敵・慶大との最終戦。昨年日本一を獲った相手であるだけに、誰もが厳しい展開になることを予想していた。

しかし第1Q、その予想は見事に裏切られた。両軍譲らない、激しい攻防戦が繰り広げられた前半。流れが変わったのは、開始10分を迎えようとしている時だった。ゴーリー・松葉(営4)のナイスセーブが飛び出すと、試合は立大の攻撃ムードに。巧みなパス回しでつないだボールを細田(社3)がショットし、先制点をもぎ取った。残り2分半には慶大の激しいディフェンスを抑え込んだ櫻井(済4)のショットが決まり、2点目を奪取した。

ショットが決まり笑顔を見せる櫻井(写真右)

2-0と、立大優勢で迎えた第2Q。慶大に攻め込まれる苦しい状況が続くも、1点も与えない完璧な守りを魅せた。開始11分、タイムアウトが明けると立大が攻める展開に。残り30秒で相手ディフェンスの隙間から放った櫻井のショットがゴールネットを揺らし、慶大との差をさらに1点広げて第2Qを終えた。

攻め込む安藤

第3Qに入っても勢いは止まらない。相手ボールになればすぐにディフェンスがボールを奪い取り、終始攻勢を保った。攻め続けた立大は、開始8分に安藤(文3)のショットでさらに1点を追加。その後タイムアウトを挟んで残り5分、慶大ゴーリー不在のチャンスを迎えたが、遠くから放たれたショットは惜しくも枠外へ。しかし、残り2分半に決まった吉田(済3)のショットでこの試合最大の5点差とし、慶大を引き離した。

周りを見ながら相手ディフェンスをよける吉田

1点も与えず迎えた最終第4Q。強豪・慶大が遂にその実力を発揮し、猛追を見せる。開始直後、第3Qまでとは雰囲気が大きく変わった。ボールを奪い切れない中、開始2分、3分と立て続けに2点を入れられ3点差に。だが、この苦しい状況が続くかと思いきやそうさせないのが今のSAINTSだ。一度ボールを持って攻めに回ると、相手を寄せ付けない鮮やかなパス回しで再び空気は一変。残り2分、ディフェンスの油断を見逃さなかった土田(現4)のショットが決まり、最後に櫻井がこの試合3点目となるショットを決め、7-3で強豪・慶大を打ち負かした。

昨年リーグ戦で2敗を喫した立大がチャレンジャーとして臨んだ王者・慶大との1戦。見事な下剋上で勝利を収め、史上初となる六大学戦優勝を決めた。土田は六大学戦全体を、「六大学戦1戦1戦やってきた中で、勝ってく中で、どんどん成長できた」と振り返った。

昨年からの飛躍的な成長を見せ、歴史に名を刻んだSAINTS。しかし、彼らにとって六大学戦優勝は通過点に過ぎない。櫻井が「目標日本一で六大学戦全勝は正直当たり前のラインだったと思う」と語ったように、目指すはリーグ戦優勝、日本一のみだ。そのためにも、まずは次に行われる中立戦で勝ちを獲りに行く。歴史的な大成果にも満足せず、これから進化していくSAINTSから目が離せない。

(5月10日・冨田夏希)

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