【男子ラクロス部】ありがとう立川世代!紫の戦士が繰り広げた激闘の第2戦

◆関東学生ラクロス2020特別大会◆

10月31日 対中大 駒澤オリンピック公園補助球技場


約1か月前に初戦黒星を喫した立大。予選ブロックを突破し、決勝トーナメント進出を決めるためには、この試合、12点差での勝利が絶対条件だ。「最高の景色を見に行こうや!」と自らを鼓舞し、紫の戦士たちはコートに駆け出した。

フェイスオファーとして活躍した#3後藤(営4)

第1Q、1点でも多くという思いを胸に、立大は序盤から積極的に攻め続ける。しかし、先制点は中大だった。その後のFOで競り負け、一気にゴールに詰め寄られる場面があったものの、#42ゴーリーの増田(済4)が好セーブを見せる。ディフェンス陣の活躍に後押しされるように、オフェンス陣も奮闘した。待望の立大初得点は、開始6分。#21櫻井(済3)から#6高島(済4)にパスが渡り、最後は#54星(現4)が鋭いショットを決めた。その後#3後藤がFOから一気にボールを運ぶと、#12安藤(文2)もショット。2年生ながら堂々たるプレーを見せた。一気に2点を追加し、流れに乗る立大は、途中相手に追加点を許したものの、2-2で第1Qを終えた。

続く第2Qは4年生の活躍が光った。新人戦2連覇を果たし、SAINTS最強世代との呼び声が高い立川世代。「日本一」を目指し、積み重ねた努力が結実した。開始1分、相手に得点を許したものの、#6高島が好ディフェンスを見せると、その後自らショットを放ち得点に貢献。試合を再び振り出しに戻す。主将の#81立川(社4)もグラウンドボールに積極的に絡み、チャンスを作った。開始13分、#12安藤がこの試合2得点目を決め、立大は波に乗る。さらに#1佐久山(済4)も1点を追加し、5-3。良い流れで後半を迎えた。

ショットを放つ#1佐久山

5-3と立大が2点リードし始まった第3Q。いきなり#1佐久山が魅せた。下から放ったショットがゴールに吸い込まれ、見事ショット成功。6-3とリードする展開が続いた。しかし、中大も黙ってはいられない。徐々に攻め始め、立て続けに3点を失点。同点に追いつかれる。焦った立大は、後藤のFOでファールになり、後藤がマンダウンに。1人少ない状態でリスタートし、中大に隙を突かれると、6-7と追いかける展開になった。だがここで諦めないのがSAINTS。後藤によるFOでリスタート。#28丸山(済3)がボールを運び、#1佐久山が上からショットを決め、7-7で同点に。第3Q終了間近に立大が追いつく波乱の展開となった。

同点で迎えた第4Q。ブロック優勝のために、中大にどれだけ点差をつけて勝つことができるか。第4Qは#21櫻井のFOからスタート。#9畑(社4)がショットを決め、8-7と立大がリードした。拳を握りしめ、全身で喜んでいた畑。そんな畑は去年のリーグ戦においても得点しており、DMFというポジションの歴史を変えたといわれている。その後、中大が点を決め、8-9と苦しい状況に。その流れを変えたい立大。佐久山から安藤に勢いあるパスが通り、安藤がシュートを試みるも、得点に繋がらない。立川がマンダウンになると、中大も波に乗り8-10に。耐える時間が続いた。櫻井のFOから佐久山がそのままショットを放つも、チャンスをうまく活かせず8-10で試合終了となった。

相手を追い掛ける#9畑

 前半戦、見事立大がリードする試合展開だったが、やはり中大は強かった。しかし、4年生が次々とショットを決め、SAINTSの底力を見せた。拳を握りしめ、ラクロスをする喜びを噛み締めている姿に、胸を打たれた。4年生が歩んだ軌跡は、強く揺るがない礎になったに違いない。
(11月9日大類遥・加賀見真央)

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