【サッカー部】＜原大知の関東楽戦記⑨＞ ３、４位直接対決は日体大に軍配…原大は84分から出場／関東２部第17節

◆JR東日本カップ2018 第92回 関東大学サッカーリーグ戦 【２部】◆
10月21日　対日体大　立正大学熊谷キャンパスサッカー場

後半ロスタイムにクロスを上げるもＧＫにキャッチされた

84分から出場も

勝たないといけない試合に勝てなかった。強い思いは成就せずに試合終了の笛とともに消えていった。多くの選手が肩を落とし、原大（営２）もまた例外ではなかった。「絶対に落とせない。後期リーグに入って一番大事な試合だった。勝ちたかった」。

試合前、３位日体大と４位立大に勝ち点差はなく、２位立正大との勝ち点差は２だった。試合は13分に先制されるも、２分後に吉田（コ３）のゴールで振り出しに戻した。しかし、31分に勝ち越しを許し、それが決勝点。最後まで追いつけなかった。原大は負傷した佐藤誠（社３）に代わり84分からの出場。ロスタイムを含めても10分程度の短い時間の中で懸命にボールを追ったがチャンスを作れなかった。

もう一つ負けられない理由があった。日体大は倉又監督の母校。2013年から２年間、同校を率い、関東リーグで戦った経験を持つ。古巣には負けられない。試合前には倉又監督からの強い思いを感じたという。「絶対に負けないような戦いをしよう、戦い方とかそういう話はあまりしなかったが、精神的なところで勝とうという話し合いをした」。前期は２－１で勝利をしたが、この日は１－２。試合中に絶えず選手を鼓舞した指揮官の声も勝利には届かず、昇格ラインの２位立正大との勝ち点差は５に広がった。

原大は今季最短の出場時間に終わった。「こういう立場にいる以上、短い時間で結果を残さないといけない。他の選手が疲れている中で自分はフレッシュな選手なので、その中で１つや２つチャンスを作れたらいいなと思っているが、難しい」。今節は体調不良もあり万全ではなく、試合後も少ししゃがれた声が目立った。後期初勝利の喜びもつかの間、立大にとってはここから全ての試合が正念場だ。季節の変わり目は体調を崩しやすい。しかし立大の調子はここで崩してはならない。（10月22日　大場暁登）