【バスケットボール部】「立大バスケ部に入って良かった」 同期で締めくくったオータムリーグ
◆第98回関東大学バスケットボールリーグ戦 2部◆
11月5日 関東学院大学 金沢八景キャンパス 体育館 最終戦
「これでバスケ部の活動は終わるんだな」。 オータムリーグ開幕から2ヶ月が経過し、長丁場となった戦いも遂に終焉を迎えた。4年生にとって学生生活の締めくくりとなる今試合。迎えた相手は2部1位の強豪江戸川大。22戦を戦い抜いた立大チームの総合力を示すべく奮闘した。結果は敗戦に終わったものの第4Qでは4年生が総出で戦い抜き、晴れやかな表情を見せた。
リーグを通し20勝1敗の強豪校との対戦。第1Q開始直後から先制点を奪われたが、今リーグ得点王に輝いたSG大畑#22(済2)が得点を取り返す。さらにF#9木下(コ2)が力強いインサイドプレーで相手のファールを誘い、バスケットカウントで食らいつく。#22大畑がペイントエリアへ切り込み、フリーとなったアウトサイドへのパスで度々チャンスを演出。リーグを戦い抜く中で磨かれた連携プレーが目立った。その後G#70高柳(観2)や#4神川(済1)が3Pシュートを立て続けに沈めるなど下級生が得点に大きく寄与し、来季以降の可能性を見せつける。格上相手に7点差で逆転の可能性を残し、第2Qへ。今シーズンで重要性を再確認したディフェンスを徹底。ボールマンへのプレッシャーを意識することで主導権を渡さないよう奮闘するが、立大チームも相手の守備を浴び思うように得点を重ねられない拮抗した展開に。しかし江戸川大の速攻に対応できない場面が増え、第1Qと合わせると得点差は2桁に突入する。42ー52で前半を折り返した。
得点差を縮めるべく、第3Q開始直後で#22大畑が3Pを沈める。さらにF#27富田(社2)がセンターライン付近でボールを奪いレイアップシュートを決めた。C#21玉木がゴール下での1対1勝負のディフェンスにおいて粘りを発揮するなど、渾身の守備も目立った。このまま流れをつかみたい立大だったが、高さのある相手選手とのリバウンド勝負において苦戦を強いられる。相手選手に連続でダンクシュートを決められ、勢いを止めることができず一気に点差を離されてしまった。
迎えた最終Q。序盤は#9木下らが連続でゴールを沈め、力戦するもなかなか主導権を握ることができない。ここでタイムアウトの笛が鳴ると、4年生が総出でコートに立った。後輩やOBが見つめる中、主将#13亀里を中心に試合を展開していく。試合終了間際、G#25小松(文4)が放った3Pシュートが決まり、ベンチと観客席はこの日一番の盛り上がりを見せた。守備の面でも最後までプレッシャーを相手にかけ、攻守共に立大バスケ部の活動の幕切れにふさわしい全力投球の勇姿を示す。試合終了後、選手たちは仲間と健闘を讃え合いながら笑顔でコートを後にした。
全日程を終え、3部へ自動降格となってしまった立大。しかし格上相手と22戦を戦い抜いた選手たちは着実に進化を遂げている。特に守備の面で著しい成長が見られ、スティール数において2位の成績を上げた。また今シーズンをスタメンとして活躍をしてきたメンバーが来季からはより中核となってチームを組織していくのも強みである。選手たちは今リーグで得た自信を胸に、新しいステージへの再スタートに向け闘志を燃やしている。
(12月12日・平野琴海)
◇コメント◇
主将 亀里選手
―学生最後の試合を振り返って
楽しかったです。「これでバスケ部の活動は終わるんだな」と考えてプレイしていました。
また、最後には同期全員で試合に出場することができ、とても良い思い出と締めくくりになりました。
―秋リーグを振り返って
長かったけど、短かったなという感覚でした。約2ヶ月で22試合をこなした為、スタッフ•選手一同とても疲労したと思います。しかし、試合をこなす毎により良いチームに進化していったことは明確であり、とてもやりがいを得ることができました。
―秋リーグを通して得たもの
チームとしては、2部リーグで戦える自信を得たと思います。特にディフンスでは、プレッシャーの重要性を再認識することができ、結果としてスティール数において全体で2位を獲得することができました。来シーズンにもつながる成長だと考えています。
個人としては、組織運営の難しさを再認識することができました。試合の勝ち負け、精神的•肉体的疲労から生まれるチームのヒビを主将としてまた、一部員としてどのように修復し、成長していくかについて考える機会が多かったです。
―主将としての1年間
いろいろな経験ができ、成長できた1年間だったと考えています。スタッフの方々や同期•後輩と本気で向き合うからこそ衝突することもありました。その中で<チームが成長するための最善策を常に考え、実行していく能力>を育むことができたと考えています。また、主将として活動していく中で支えてくれた同期には感謝しかありません。
―4年生はどのような学年だったか
なんだかんだで1番仲が良い学年だったと思います。衝突することも多々ありましたが、それは遠慮せずに言い合える信頼関係を構築できていたからだと考えています。
―立大バスケ部の存在
最も辛かったが、最も成長させてくれる存在でした。高校の部活動では無かった厳しい現実を何度も突きつけられました。しかし、その都度自らの行動を1人で仲間と振り返り、修正していくことで成長することができました。楽しい思い出ばかりと言ったら嘘になりますが、立教大学のバスケットボール部に入って良かったと心から思います。
―後輩に向けてメッセージ
まず初めに、ありがとうございました。また、3部に降格させてしまって申し訳ないです。主将として四年生としてもっとできることはなかったのかと今でも考えています。
みんなとバスケしてた日々は本当に楽しかったです。良い意味で上限関係を気にせず接してきてくれて、すごく嬉しかったです。ある一年生は挨拶がわりに頭をヨシヨシしてきましたが、そんな何気ないことが本当に楽しかったです。楽しくて本当に本当に優しい4年生がいなくなって寂しいと思いますが、3年生を筆頭に楽しむことを忘れず、2部リーグ昇格に向けて頑張ってください!たくさん応援行きます!本当に今までありがとう!