【ラグビー部】スローガンは「WE WILL」 3年ぶり悲願の昇格へ!ラグビー部が歩んだ苦難の道

11月24日。ラグビーの聖地熊谷では対抗戦Bグループ最終戦が行われた。武蔵大を前半から突き放した立大は31-19で勝利。3年連続1位で待ち望んだ入れ替え戦へ臨む。

入れ替え戦。立大にとっては大きな目標を果たせる唯一の機会となる。主将・山本大(営4)が率いる山本組は「昇格」の二文字を目指し、鍛錬を続けた。2015年の降格以来、Aグループでの戦歴のない立大。昇格とは長い間受け継がれていた目標だった。2016年御苑組、2017年福澤組、毎年Bグループ優勝を果たし、万全の状態で入れ替え戦に挑んだ。「俺たちのラグビーは間違ってない」そう信じ続けていた。だが、阻んだのは成蹊大。毎年当たる相手に敗北し続け、熊谷で何度も涙を流した。信じ続けていた自分たちのラグビーは最後に崩れていた。4年生は無念な思いで立大を去っていった。

2018年。Aグループでの立大を知る学年はついに最終学年となった。「今年こそは…」。部員の思いは今まで以上に強い。それはスローガンに現れている。「WE WILL」。自分達が本来いるべきAグループに戻るための強い意志を持ち続けることを願い、掲げた。主将・山本大自身はラグビー大国・ニュージーランドでの留学経験を活かした「勝つチーム」作りを徹底。特に今年は全員の体重などのデータを数値化し、お互いを意識させる環境を作り出した。チーム全体として強さを磨き続けた。

主将・山本大(営4)彼の指示はチームのまとまりを強固なものにする

今年の立大も強かった。春季リーグ戦では因縁の成蹊大、同じくAグループに所属する青学大にも勝利するなど、今までと違う強さを見せていた。秋から始まった対抗戦でも全勝優勝。圧倒的戦力差を見せつけ、ついに入れ替え戦へと駒を進めた。

主将・山本大がいない場では副将・眞壁(観4)がチームを牽引した

迎えた入れ替え戦。立大は3年ぶりの昇格を狙う。今年の立大の注目はFWにある。昨年は前半にリードをするも、後半からミス、守備の綻びが目立ち逆転負けを喫した立大。今年度は「崩れないFW」をテーマに、副将・眞壁(観4)を中心に特訓を積んだ。先発が予定される最前線のPR古川(法2)、HO山中(観4)をはじめとしたFWが攻め込む相手をどこまでブロックし、BKの攻撃に繋げられるかが注目だ。そして春に行われたセブンスで優勝を飾り、BKには定評のある立大。特に注目が集まるのは前十字靭帯断裂のケガから奇跡的復活を遂げたFB床田(観3)だ。ケガを乗り越えた“ラグビー部の宝”と称される彼の活躍に期待がかかる。

ここまでチームを牽引した山本大(営4)=㊧と眞壁(観4)ついに入れ替え戦に挑む

「俺たちのラグビーをすれば勝てる。最後に笑うのは立教です」最後に力強く語った主将・山本大。1年間積み重ねた今年の立大ラグビーはどのような形で表れるのだろうか。試合は今日、14時から県営熊谷ラグビー場Bグラウンドにて行われる。(12月8日 取材/編集:山口史泰)

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