【アメリカンフットボール部】東京ドームで激戦制し、6年ぶり明大に勝利

◆2023年度関東大学アメリカンフットボールリーグ戦◆

9月16日 対明大 東京ドーム

リーグ第2節の舞台は東京ドーム。対戦相手は昨年度、粘るも惜敗した明大だった。試合時間残り52秒に逆転されるも、主将を務めるDB#6猪股(済4)がキックオフリターンTD。劇的勝利を果たした。

ランを止めるOF陣

第1Qが開始し、優勢に立ったのは明大・GRIFFINS。勢いを止められずエンドゾーン残り20yまでゲインを許した。FGが枠を外れピンチを免れるも、第2Q開始3分にFGを決められ先制される。序盤は明大が主導権を握っていたが、5分にDB#7武中(営2)がインターセプト。そのままエンドゾーンまでボールを運ぶとTDを決め7-3で前半を終えた。

4点差で迎えた第3Q。DL#97中嶋(観3)らの活躍もあり、一進一退の攻防が繰り広げられる。リードを保ったまま試合は最終Qへ。互いに攻めの姿勢を見せるもなかなか得点につながらない。ところが、試合時間残り52秒にピンチが訪れる。明大がTDを決め逆転。会場は一気にGRIFFINSの熱気に包まれ、敗戦を覚悟する観客も多かった。しかし、この絶体絶命の状況にRushersは諦めていなかった。15秒後、明大のキックオフをリターナー・猪股がキャッチしエンドゾーンへ独走。相手タックラーをかわして89yのランを見せるとTDし、勝利。まさかの展開に観客は総立ちで喜びをあらわにした。

得点を決めガッツポーズをする猪股

わずか数秒で地獄から天国へと変わった今試合。キックオフリターンTDを決めた主将の猪股は「ここで調子に乗るのではなくて、目標は一流の日本一になること」と語る。大敵・中大と明大を倒したRushers。驚異的な強さを見せる彼らなら、甲子園も遠くないだろう。

(9月29日・宇津木萌香)

◆コメント◆ DB#6猪股選手(主将)

ー試合の感想

勝てて良かったのが一番最初。その中でもやっぱり色々な課題が見つかったのでそれを次の試合までには改善して向かわなければと感じています。

ー今日のDFとOFの調子

DFはかなり良いDFだったかなと思っています。準備してきたものがしっかり出せて最小失点で抑えられたかなと思うが、まだ改善点はいっぱいあるのでそこをしっかりと次の試合までに改善したいです。特に足をつっちゃった選手が今回は多かったのでそういったところからしっかり改善できるようにします。OFはあまり見られてないが、明治さんのOFが良いというのは前からわかっていました。実際に試合に入ってOFが良かったので、しんどい状況がちょっと続いたかなと思います。

ー明大の印象

良いチームでスピードがあります。絶対勝たなきゃいけないと思いながらも凄くしんどい試合になるっていうのは最初から予想していました。そんな中でも最後勝ち切ることができて良かったなと思います。

ー東京ドームだからこそ対策したことは

普段から自分たちはconversationという会話の略語であるコンボというのをずっと大事にしています。双方向でしっかりコミュニケーション取ることとか、プレー中やプレーの間に常にコミュニケーションを取り続けるというのを意識しています。しかし、東京ドームでやる時は声が全然聞こえなくなってしまうので、練習でもスピーカーで大きい音楽をかけて声が聞こえづらい状況で練習したりという工夫をしていました。

TDを決めた時の気持ちは

直前のDFのシリーズで最後残り50秒ぐらいでTD取られて逆転されてしまって、、。去年の日大戦はそれで最後OFで勝てたのですが、去年の明治戦は最後ギリギリで点数取られて負けてしまいました。主将としてというのもあり、自分の気持ちが折れたら絶対に勝てないなと思ったので自分が次のリターナーで取り切って、チームを勝たせるという強い気持ちを持ってプレーしました。

ー秋リーグの目標

一流の日本一になることです。単純に日本一になるんじゃなくて、人として集団として一流の組織とか人間であり、その上で日本一になるということが目標です。

ー秋リーグのチームは好調、心境は

ここで調子に乗るんじゃなくて目標は一流の日本一になることです。まだ2試合勝っただけなので、ここから法政さん、早稲田さん、慶應さん、東大さん、とどんどん気の抜けない試合が続きます。東北代表や甲子園の関西のチームに勝ち切って日本一になることがゴールなので油断せず駆け抜けたいと思います。

ー課題

チームとしてはフィジカルとかスタミナの部分で試合後半になると足をつる選手が多かったというのがまず1つ大きくあります。前回の中央戦はOFが足をつることが多くて対策していたのですが、DFは何もしていませんでした。東京ドームではDFがすごく足つってしまうことがあったので準備を抜かりなく完璧に、細かいところからこだわって法政戦に向けて準備したいと思います。

ー次戦への意気込み

次戦も勝たなきゃいけないが油断できない相手なのでしっかり勝ち切れるようにこの2週間で準備して勝ちたいと思います。チーム一丸となって勝利したいです。

 

QB#10宅和選手(営4)

ー秋リーグの目標について

チームとしてはもちろん日本一になれるように頑張っています。個人としてはチームを勝たせるQBになることです。

ー明大への対策

OFとしては、前回ランがよく出たので対策されるだろうと。なのでランとパスを織り交ぜてテンポ良く攻めていこうとやっていました。

ー実際に試合を振り返って

結局点を取れず。まだまだだなと感じました。

ー自身のプレーを振り返ると

調子が悪かったわけじゃないけど、OFが0点ということはOFを引っ張る自分の責任だったのかなと感じます。

ーQBとして意識すべきこと

チームに対してもっと発信していくことと、自分の技術を上げてチームに貢献していくことが大切かなと思います。

ーOF全体の調子や雰囲気は

途中どうしても下向く場面はありました。終盤はなんとか声が出てきたが、自分たちの流れが作れないと落ち込んでしまうところもあります。

ー今回の試合による課題と収穫は

OFは結果として0点というところが明確な課題です。あと2週間死にものぐるいで改善していくしかないと思います。自分としては何本か決められるパスがあったので、簡単なところを落とさないようにしていきたいです。

ー次戦への意気込み

OFの力で勝てるように頑張ります。

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