【馬術部】人馬一体で挑んだインカレ!兵庫の地で戦い抜いた

◆全日本学生馬術大会2022◆

11月2日~6日 兵庫・三木ホースランドパーク

11月2日から6日にかけて、全日本学生馬術大会2022が兵庫県の三木ホースランドパークにて開催された。取材に伺った11月3日の障害馬術競技には立大から3名、4日の馬場馬術競技には1名が出場。インカレの大舞台で今年も人馬一体となって戦い抜いた。

愛馬・聖原とともに障害物を飛び越える大金

11月3日は、障害馬術競技の大会2日目となる。障害馬術競技はその名の通り、馬とともに障害物を乗り越え、スピードと正確性を競う競技だ。障害物を1つ落下させるごとに4点減点、規定タイムを超過するとタイム減点がつく。減点が少なく、タイムが早い順で好順位となる。

11月2日の第1回走行を経て、この日は2回目の走行を迎えた。立大の出場選手のうち、最初に登場したのは中込と愛馬・BMWミッションベイのペア。序盤から勢い良く場内に駆け出すも、障害を4つ落として障害減点は16点、タイム減点は11点となり、この日の減点は27点。前日の減点23点と合わせて2日点で総減点は50点。総合39位で今競技を終える。「馬の年齢とコンディションを考えて走行することの難しさを実感した」と悔しげに振り返った。

続いて出走したのは大金。4年生ながらインカレへの出場は今年が初。緊張しながらも聖原とともに2回目の走行に挑んだ。「昨日の第1回走行ではスピードを出しすぎてしまった」と前日の反省を生かし、スピードを抑えての走行。障害減点は8点、タイム減点は1点で9点の減点。前日20点の減点から大きな成長を見せた。2日間の総減点は29点で総合34位となった。

立大3番手を務めたのは和泉。2年生ながらインカレへ挑戦した。ともに出場する愛馬はスカイウィザードだ。第1回走行を総減点4点の好走を見せた和泉の第2回走行は、障害減点が4点、タイム減点が0点。前日、飛び越えに失敗した障害・リバプールを飛び越え、この日も総減点4点と堂々の走り。総合16位につけ、次世代エースとしての片鱗を見せた。

聖真に跨り場内を闊歩する中込

取材2日目の11月4日は、馬場馬術競技が行われた。馬場馬術競技は20㍍×60㍍の長方形の競技場の中で、演技の正確さや美しさを競う。馬とともに音楽に合わせてステップや駆け足を行うため、馬と呼吸を合わせることが必要不可欠だ。立大からは中込が聖真とともにインカレに挑んだ。「少し手綱を握りしめてしまった」。緊張のあまり、なかなか聖真との息が合わない。最終得点率は51.577%、総合34位で幕を閉じた。

11月5日〜6日には、馬場馬術競技、障害飛越競技、クロスカントリー競技の3種目から成る総合馬術競技が開催された。立大からは角田、千秋、和泉の3名が選出。1、2年生選手らが兵庫の地で力を奮った。5日間にわたったインカレ。立大選手らは人馬一体となり精一杯戦い抜いた。

(11月17日・平岡薫奈)

コメント

大金選手

-障害馬術競技の2回の走行を振り返って

昨日は初めての全日本ということもあって緊張していましたが、今日は2回目だったので落ち着いて走行できたかなと思います。

-第1回走行から第2回走行にかけて改善したこと

昨日はすごく馬が元気が良かったのであまりスピードが出ないようにしたことを変えました。

-全日本で乗った馬は

聖原です。半年くらい前にコーチからこの全日本に出るにあたってこの馬にしようって言われました。(どのような性格の馬?)基本的におっとりしていて、食いしん坊でよくご飯を食べたりします。

-次の大会へ向けて意気込みを

11月の関東学生馬術大会です。たぶん別の馬になると思うのですが、その時はまだ何に出るかは決まっていませんが最後の大会になると思うので悔いの残らないように頑張りたいです。

 

中込選手

-馬場馬術競技を振り返って

練習ではけっこう馬も仕上がっていてコーチにも褒められましたし、すごい良い状態だったのですが、自分のミスというか緊張が影響してしまって、馬の実力が出せずに終わっちゃって申し訳ないという感じです。

-障害馬術競技を振り返って

馬の年齢とコンディションを考えて走行するのが難しいなと思いました。そこを上手くカバーして乗れるような技術をつけなきゃいけないなという反省がありました。

-競技歴は

大体6年くらい、高校からです。(高校と大学の違いは)大学は学生が主体で馬を管理するのが難しいかなと思います。

-次戦に向けて意気込みを
次戦は技術を磨いて馬の迷惑にならないように頑張ります。

和泉選手

-障害馬術競技での2回の走行を振り返って

馬が持ってる力の100%を出し切れたかなと思います。第1回走行の走りもすごく良くて、苦手な障害があるんですけどそれも通ってくれたのですごい良かったと思います。(苦手な障害とは)リバプールっていう名称の障害なんですけど、下に青色のマットが敷かれていてそれを飛ばないといけなくて。ちょっと馬がそれを見てしまってびっくりしてしまうという感じです。

-2日間、調子が良かった要因は

周りの環境に恵まれましたね。コーチの支えとか、すごい良い馬に出会えたというのもありますし、馬のおかげでもありコーチのおかげでもあり、手伝ってくれてる人たちもいるからできたのかなと思います。

-競技歴は

高校で1年半、それで大学に入ってもう1回やろうってなって大学から1年半くらいなので3年です。比較的短い方なんですけど、頑張ったかいがあったかなと思います。

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