【野球部】惜敗喫するも飾った準優勝！若き立教健児たちが健闘みせた〈秋季フレッシュトーナメント〉

◆2022秋季フレッシュトーナメント◆

11月10日 Ａブロック 対明大　明治神宮球場

見事な逆転劇で勝利を飾り続けたフレッシュトーナメントも終幕を迎えた。昨日の勝利により駒を進めた、六大学野球の覇者である明大との決勝戦。初回から田中祥（コ２=仙台育英）が適時三塁打を放ち３点の先制に成功する。堅実なバッティングで点差を縮められていく立大ナイン。一時は逆転される場面がみられるも、７回には打線がつながり４番・西川侑（社１=神戸国際大附）が適時打を放ち同点に追いついた。勢いそのままに勝ち越すかと思われた８回裏、平本（文１=鎌倉学園）が明大打線に捕まり３点の勝ち越しを許してしまう。最終回まで相手投手の攻略は叶わず６―９で惜敗したものの、秋季フレッシュトーナメントの準優勝を飾る大健闘を見せた。

打球の行方を見守りながら一塁へ駆ける田中祥

若き立教健児たちは初回からトップギアで打席に立つ。四球や盗塁を利用して先頭打者・山形（コ１=興南）らが２死満塁のチャンスを作り出すと、田中祥が初球を狙った強気なスイングで左中間に突き刺さる適時三塁打を放ち、チームを勢いづけた。投げては１回裏、先発・吉野（コ１=仙台育英）が三振を含む巧みな投球を見せるも１点を返される展開に。明大の勢いに飲まれることなく、落ち着いた様子で三振を奪いこの回をしのいだ。このまま優位に進むかと思われた矢先、明大打線が吉野を捉える。２・３回と続けて逆転打を含む本塁打を浴びて、一挙３得点を返された。窮地を救うべく登板したのは小畠（営１=智辯学園）。先頭打者を一塁で打ち取り２死に。続く打者には内野安打を許すも、気迫のこもった表情で攻めのピッチングを崩さない。粘りを見せる相手打者に直球を打たせ、詰まった打球はそのまま一塁手のグラブへと吸い込まれる。自身の求められた役割をしっかりと果たし、ピンチの場面を耐えぬいた。

打者を見据えて大きく振りかぶる小畠

６回裏にさらに１点を追加され、なんとしても追いつきたいタテジマ軍団。拮抗した打線がついに動きを見せた。７回、先頭の齋藤大（コ２=東北）が死球を受け出塁すると、続いて打席に立った主将・戸丸（コ２=健大高崎）が放った打球が二塁のグラブを抜けて中前へ。犠打により１死二、三塁の好機を作り出すと、山形が相手の決め球を見極めて弾丸のような右前適時二塁打を放ち１点を返す。流れを引き寄せた立大の勢いは止まることを知らず、続く平野（コ２=春日）が四球を選び２死満塁の展開に。立大優位の流れに飲まれたか、相手投手の速球は暴投となり、その間に三塁ランナーが全速力で生還。あと１点の場面で４番・西川侑に打席が回ると、フルカウントから一、二塁間を抜ける適時打を放ち、見事同点に追いついた。絶対に勝ち越したい立大ナインの前に、春季王者の強力打線が立ちはだかる。小畠の降板後に好投を見せた高橋（観１=立教新座）に代わりマウンドに立った平本の直球が捉えられ、再び勝ち越しを許してしまう。打線の勢いは留まらず、なおも１死満塁の場面で追加点となる適時打を浴びた。なんとか追いつきたい立大ナインの猛攻も空しく、６―９で惜しくも黒星を喫した。

７回、同点に追いつく適時打を放った西川侑

惜敗を喫したものの、今季フレッシュトーナメント準優勝という好成績を残した立大ナイン。フレッシャーたちが大きな爪痕を残したことは間違いない。悔しさを糧に、この中から来季のリーグ戦にどれほど名を連ねるのか。今日よりもっと『進化』した姿を期待している。

（11月10日・春名凜子）