【ボ―ト部】全日本直前インタビュー⑥男子フォア

いよいよ第100回全日本選手権大会が始まる! 今年の会場は東京2020大会でも使用された海の森水上競技場。大会を直前に控えた選手に、今大会への意気込みを聞いた。

男子フォアに出場する4人。左から、塘(済4)、南(法4)、野間(済4)、倉地(済4)

◇南健太(法4)◇

-全日本の目標は

優勝です。

-全日本に向けてどのような練習をしてきたか

代替わりを11月にした時から対抗クルーに乗るメンバーはある程度固まっていたので、もちろん春になるにつれて爆発的に成長するメンバーが居れば話は別だったんですけど、そうはならなかったです。ある程度誰が乗るか目星をつけながらその人たちと一緒に練習していくというような形をとって、その時期から男子フォアに向けて練習しました。本格的に始まったのは日立明が終わった時です。

-準備する中でうまくいっている点

スタートのところに関してはかなりのスピードが出ているかなと思います。男子フォアで出漕してくる他の大学にも負けないと思います。その分中盤でしっかり同じ動きをしてタイムを落とさずに耐えていくところがまだまだ自分達には足りないと思っています。外的な風だったり波だったりに揺さぶられたりとか、自分達のミスで舟を崩してしまってスピードを落としてしまうところが課題です。でも、強みはスタートだと思っています。

-逆に上手くいっていないのは先ほどおっしゃっていた中盤の部分か

はい、そうですね。

-そこをどのように修正したいか

中盤はどうしても疲れが溜まった状態になるので、自分達の普段やっている良くない癖とか舟を動かせる動きというよりは自分が楽できる動き方をしてしまうところがあると思っています。それをいかに無くして淡々と正しい動き、スタートのあたりでできている正しい漕ぎを、いかに疲れた極限のところでもやり続けられるかというところにフォーカスして練習しています。具体的には、メニューの練習の時はもちろんですけど、ただ舟を水上で移動させるところであったとしても、しっかり集中して一本大事に漕ぐことが大事だと思って最近はやるようにしていますね。

-去年の全日本出場はどう生きているか。また、どう活かしたいか

昨年度は付きフォアで出させてもらったんですけど、その時は今だから言うんですけど、結構リーダーシップをうまく取る人が4年生含めていなかったかなと思います。留学生も一緒に乗っていて学年も様々で、いろんな向きを向いてしまうようなクルーでした。4年生が優しい人だったというのが裏目に出て、僕たちみたいな未熟な3年生を許してしまったのがあまり良くなかったと思うので、今回のフォアでは副将で乗っている塘を軸に置いて、この2人の指針に従ってもらっています。正しくないところは自分達も直していきたいですけど、方向性をバチっと決めてそこにみんなでフォーカスする意識でいます。

-主将として全日本を迎えるのはどのような心持ちか

緊張します。僕が出ている男子フォアは立教が例年結果を出していて、立教といえば男子フォアと言われるようになってきた種目なので。そこに出るのは名誉なことではあるんですけど、その分先輩方が作り上げてきたものを自分達が壊さないようにしたいです。なおかつそれを超えていけるようにするにはどうしたら良いのかという点でプレッシャーが大きいですね。

(取材・片岡美悠/編集・岡田真阿)

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