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【野球部】主将・太田、9回2死から起死回生の一撃! 「明日に望みをつなげられた」〈春季リーグ戦 明大1回戦〉

 

≪明大戦の展望はこちらから≫

◆2021年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

5月22日 対明大 明治神宮球場

打者成績

位置選手名・学年・出身校打数安打打点四死球本塁打
[8]道原(法3=駒大苫小牧)
[6]井上剛(コ3=佐久長聖)
[5]吉岡(コ3=広陵)
栗尾(コ4=山梨学院)
宮(営3=國學院栃木)
柴田颯(社3=札幌一)
森村(法3=國學院久我山)
野口(コ2=東海大相模)
[3]東(社4=福岡大大濠)
[4]山田(コ3=大阪桐蔭)
寺嶋(コ4=東農大二)
齋藤大(コ1=東北)
[7]宮﨑(コ3=大阪桐蔭)
[9]太田(コ4=智辯学園)
[2]黒岩(法3=静岡)
荒木(社4=神戸国際大附)
片山(コ4=履正社)
[1]池田陽(コ2=智辯和歌山)
佐藤(コ3=福岡大大濠)

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球自責点
池田陽(コ2=智辯和歌山)67
栗尾(コ4=山梨学院)2 0/323
宮(営3=國學院栃木)23
野口(コ2=東海大相模)14

「真の紫」をかけて繰り広げられた紫合戦。優勝をかけたサバイバル戦で、立大は先発・池田陽が5回を無失点で抑える。8回には逆転を許すも、続く9回では主将・太田の2点適時二塁打で勝ち越しに成功し、見事接戦を制した。

9回に適時打を放つ太田

初回から試合は動いた。先頭打者の道原が四球で出塁すると、すかさず俊足を活かして盗塁に成功する。2死2塁で迎えたのは絶好調の東だ。1ストライクからの2球目。際どい球を詰まりながらも、外野と内野の間に落ちる適時打によって先制し、一気に流れを引き寄せた。

安打を放った柴田(写真左)と代走の森村

主将が意地を見せる。8回に3点を奪われ、1点を追いかける9回。代打・柴田が起用に応え、右前安打で出塁すると、続く山田も四球で出塁した。野球は9回2死から。2死1、2塁のチャンスの打席に立ったのは主将・太田だ。前週まで打率2割、1打点で今季初めて3番から7番に下げられた。悔しさを胸に「今日は何としてもチームのために仕事をしたい」と意気込み、試合に挑んだ。あと一球で敗戦が決まる手に汗握る場面。「何としてでも食らいつく」。音が響き自然と歓声が沸く。右翼手の頭上を越える2点適時二塁打を放ち、ヒーローは右手でガッツポーズを見せた。

ガッツポーズを見せる野口

先発投手としてマウンドに立ったのは、池田陽。1、2回で先頭打者に出塁を許してしまうも、直球を武器に後続を断つ。3回以降は本来のバランスとリズムを取り戻し、4、5回を三者凡退に抑える完璧な投球。5回を投げて無失点と先発投手の役目を果たした。抑え投手としてマウンドに上がったのは野口。最終回を1人の走者も許さない好投で、明大打線を沈黙させた。

立大の粘り強さが大逆転勝利を呼び、4年ぶりの優勝への望みをつないだ。明日はとうとう今季最終ゲーム。勝利すれば、優勝への望みが大きく広がるが、負けたら優勝の可能性はなくなる。一戦必勝で紫合戦を制し、首位・慶大に圧力を与えたい。

(5月22日・青木雛子)

≪明大1回戦の戦評はこちらから≫

◆コメント◆

9回に代打出場し、逆転の口火を切った#5 柴田颯

「自分は代打しかないので、7回からいつでも行けるように準備していました。最終回でしたので、とりあえず塁に出るという気持ちだけを持って打席に立ちました。(代打起用について)一振りで絶対に決めなくてはいけないので、打席に立つ前の準備を1番大切にしています。(最終戦への意気込みについて)明日勝てば早慶戦次第では優勝もあるので、厳しい戦いになると思いますが、最後勝ち側でいられるように頑張ります。」

9回に逆転適時二塁打を放った#10 太田

「優勝のためには負けられない試合でした。明日に望みをつなげることができてよかったです。(最終回の好機では)これまでの悔しさと意地などで絶対にやり返すという気持ちで臨みました。(逆転の一打となり、)何とかチームのために仕事をしようと食らいついて結果を出せたので良かったです。(最終戦は)一戦必勝の気持ちでやっていきたいです。」

先発として5回無失点の好投をみせた#15 池田陽

「(自身の投球内容について)序盤は少しバランスとリズムが合わず、自分が思うような投球ができませんでした。しかし、3回以降は段々と合ってきて、回を追うごとに自分の投球ができたと思います。(今日の先発登板について)優勝の可能性はまだ残っていますので、何とか自分の投球で優勝の可能性を持っていければと思いました。(最終戦への意気込み)明日こそ高校野球で言ったら地方決勝で、明日勝てば甲子園くらいの気持ちで行きたいと思います。」

最終回を三者凡退に抑えた#14 野口

「アウト3つで勝ち、負けたら優勝がなくなるという緊迫した場面でしたが、今までと変わらずにひとりひとり全力で立ち向かっていくという事を念頭に置いて臨みました。(明日の最終戦は)負けたら優勝がない状況ですが、このチームのスローガンは「一進」ですので、“一”に進んで頑張りたいと思います。」

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