【ホッケー部女子】今年度王座優勝校に敗北も、主将・古谷「学べた試合」

◆第40回女子全日本学生ホッケー選手権大会◆

10月31日 対東海学大 駒沢オリンピック公園

リーグ戦最終戦を前に、全日本インカレが行われた。初戦の相手は今年度王座決定戦優勝校であり、全日本優勝を6度経験している東海学大。立大にとってはいかに失点を抑えるかがカギとなった。前半は5失点とペースを奪われるも、後半は切り替え2失点に抑える。結果は0-7だが、得るものは大きかった。

第1Qが始まった直後から、相手の猛攻に苦しめられた。主将・古谷(コ4)は「1人ひとりのボールキープと、パスのうまさが違った」と振り返った。勢いに押されていつもよりカットが遅れたうえ、パスボールが左に抜けて取りづらい。なかなか自分たちのペースを作れなかった。いつもなら一息入れるハーフタイムで、今日は真剣に反省点を出し合った。ディフェンス陣は相手への当たりを早くし、ボールを長時間持たせないことを確認する。有意義な10分間を終えた選手たちの表情は引き締まっていた。

ハーフタイム、反省点を出し合う選手たち

後半2Qは休憩時の反省が活きた。早めの当たりと粘りで、1Q1失点ずつに抑える。GK・佐井(コ4)もゴールを守りながら冷静に状況を判断して指示出しし、ゲームを作った。「ゲーム中に修正ができたのが収穫」と笑顔。オフェンス陣も活気づいた。好機を見つけてゴール前まで攻め上がる場面もあり、格上相手にももうひるまなかった。

この日、隣の会場では東京ラーメンショー2018が開催されていた。試合後、好きなラーメンについて語る選手の笑顔から、この敗戦を引きずらず前向きな収穫を得ていることを確信した。次戦、慶大戦は4年生最後の試合。今回学んだスピードやパスの正確さ、SCの狙い方を糧に、リーグ戦最終戦に挑む。「みんなで力を出し切って笑って引退したい。もちろん勝ちたい。」と#25松原(コ4)。これまで2部校との入れ替え戦から慶大への初勝利まで、数々の経験に泣いて笑った4年間の集大成だ。
もう悔し涙は腹十分。締めにもう一敗は必要ない。

(11月6日 南はるか)

◆コメント◆
古谷#24
―SCが多くなった原因は
サークルに入れるパスはほとんどディフェンスのレバー側を狙ってきていて、取りにくいというのもあったし、一人ひとりのボールキープができる分体で入れてドリブルしてくるので、いつもみたいにすぐ当たれなくてボール取りきれず、キックっていうのが多かったと思います。

佐井#1
―今日の試合を振り返って
無失点と言っていたのですが、自分の中では必ず10失点以内に抑えたいと思っていて。山学大が0-10だったので、今回も王座を優勝しているチーム相手に0-7はよかったのかもしれませんが、前半にとられすぎてしまったので、前半で後半のような立て直しができていたらよかったと思います。少し悔しいです。

―盗めたところは
山学大戦以上にSCを取られて、取り方がうまいと思いました。コースがなかったら、SCを先に狙いに行くという判断が早かったので、立教ももしシュートコースなくてパスができそうになかったら、SCを狙えたら良いと思いますね。

松原#25
―次戦へ向けて
慶大戦では、勝ちにこだわって、「もう立教には勝てない」と慶応に思われるくらいのプレーで今まで頑張ってきたものをすべて出し切って、勝って引退したいと思います。個人的な目標は何でもよいから1点取りたいと思います。4年間ディフェンスをやってきて、柚子(佐井)には本当にお世話になってきたので、絶対こちらの右側からはサークルインさせないように頑張ります。

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