【野球部】〈春季リーグ開幕直前特集〉8季ぶりの優勝を獲りに行く“太田立教”! 担当記者が注目するタテジマナイン紹介!

優勝を知る世代はもういない。今年のスローガンは“一進“。「全部員が一体感を持ち、1位に向かって進む」と主将・太田(コ4=智辯学園)は意気込む。8季ぶりの頂点を目指すRIKKIOは、法大との1戦で開幕を迎える。昨年は3戦3勝と相性の良い相手に、しっかり勝利を重ね優勝へ一進していく。

投手 池田陽佑(コ2=智辯和歌山)

日本代表を牽引した右腕がRIKKIOの優勝へ導く。最速150㌔の力強い直球と得意のカットボールで相手打者を封じ込める本格派。ピンチでも動揺しない強心臓で、他大学の強打者を力でねじ伏せる。「エースになるべく、春秋1年間通してチームの勝ちに繋げたい」。勝利の使者になれるか、自慢の真っ直ぐで勝負をかけていく。

写真右から4番目

捕手 黒岩陽介(法3=静岡)

熾烈な正捕手争いを制したのは黒岩だ。安定している送球に加え、打撃では快音を鳴らす。特に逆方向へは勢いを殺さずに力強い打球を放つ。公立校を春のセンバツに導いた男が次はリーグ優勝へ導く。扇の要として、そしてチームの頭脳として、勝利を引き寄せる原動力となる。

一塁手 東怜央(社4=福岡大大濠)

眠れる大砲がついに真の大砲に。高校通算40本塁打の男が遂にそのベールを脱ぐ。昨年は打率こそ低かったが、勝負強い打撃でチームに貢献した。それから4か月、一回り成長した東が明治神宮で大いに存在感を発揮する。春季オープン戦でも本塁打を量産するなど、好調を維持している。クリーンアップの一角として、東のバットで立大打線を活気づける。

二塁手 山田健太(コ3=大阪桐蔭)

東京六大学野球でも絶大な人気を誇る大型スラッガー。昨秋は相手バッテリーの徹底的なマークにあい、不完全燃焼のリーグ戦に終わった。しかし、その中でも2本の本塁打を放つなど、通算2度目のベストナインを獲得した。先日の社会人対抗戦でも逆転サヨナラ本塁打を放つなど照準を開幕に合わせる。1年生ながらタテジマの4番に座り、打率.375を記録した19年春から早くも2年が経過し、折り返し地点に差し掛かる。誰もが認める立大の至宝が東京六大学No.1の座を取りに行く。

三塁手 吉岡広貴(コ3=広陵)

激戦区の定位置争いに終止符を打てるか。ポイントゲッターの柴田(社3=札幌第一)が不在のなか、三塁手の有力候補は吉岡だろう。昨年は代打のみの出場だったが、今年はミート力の高さを生かし、チャンスを演出する。また、守備にも定評があり、軽快なゴロ捌きで投手陣を援護する。飛躍の一途をたどる吉岡が攻守にわたる活躍をみせ、チームを上昇気流に乗せる。

遊撃手 井上剛(コ3=佐久長聖)

内野の花形を務めるのは何でも器用にこなせる井上剛だ。バントやバスターを始め、献身的なプレーでチームに貢献。打っては、卓越なバットコントロールで広角に打ち分ける。165㌢と小柄ながらも、俊敏な動きと安定感を兼ね備えた守備は一級品。確実にアウトを取り、相手打線に流れを渡さない。リーグ戦初出場なるか、RIKKIOに新風を吹き込む存在となる。

左翼手 宮﨑仁斗(コ3=大阪桐蔭)

相手バッテリーから見れば、出塁させたら1番厄介な選手だろう。持ち前の盗塁技術で、1年春には盗塁王を獲得するなど、通算9個の盗塁を記録。スピードを生かした広範囲な守備力をもち、外野全てを守れるユーティリティーさも備える。また、木澤(現・東京ヤクルトスワローズ)から一発を放つパンチ力も持ち合わせる。ここぞの場面では必ず仕事を果たす、タテジマの韋駄天が明治神宮で暴れ回る。

中堅手 道原慧(法3=駒大苫小牧)

今季イチオシの選手は間違いなく彼だろう。俊足を生かした縦横無尽に外野を駆け回る守備は観客を虜に。打撃面では俊足巧打を買われ1番打者として安打を量産する。リードオフマンとして、出塁、盗塁してチャンスメイク。「一冬越して大きく成長した」と主将・太田も手放しで称賛する。走攻守3拍子揃った切り込み隊長がRIKKIOの攻撃の口火を切る。

右翼手 太田英毅(コ4=智辯学園)

背番号“10”を背負う男はもう何段もギアを上げる。「3割以上打ち、ベストナインを獲得する」。これまで、期待されていた打棒は鳴りを潜めていた。しかし、今年は磨き上げた打撃でポイントゲッターとして打点を稼ぐ。足を絡めた攻撃や強肩を生かした守備は今春も顕在。大黒柱の活躍なしには8季ぶりの戴冠はありえない。「チームの勝利のためなら、何でも役割を果たす」と主将・太田は決意を固めた。今年はプレーだけではなく、野球に対する姿勢でもタテジマ軍団を牽引する。

(4月16日・川崎翔海

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