【ハンドボール部】黒星発進も、守護神・荻原は確かな手応え「チームは戦える状況にある」

◆関東学生秋季リーグ戦◆

8月31日 対国士大 日大八幡山体育館
秋季リーグ開幕戦が8月31日、日大八幡山体育館で行われた。国士大と対戦した立大は、7点ビハインドの後半に追い上げを見せるも及ばず、23−27で敗戦。2季連続で黒星発進となった。

試合後、無念の表情を浮かべる選手たち

価値ある敗戦だった。前半を7点ビハインドで折り返すも、後半だけ見れば15-12と僅差で勝利。堅守で流れを作り得点を挙げていったチームに、GK・荻原(コ4=拓殖第一)も「戦える状況にある」と満足げだった。

開始40秒で小川(済4=駿台甲府)が先制のゴールネットを揺らすと、その後もカウンターからチャンスを作る。7分に主将・関根(コ4=浦和学院)が左から切り込み追加点を挙げると、8分、10分には玻座真(コ4=那覇西)がポストプレーからファウルを獲得し、関根が冷静に7mスローを沈めた。20分にも、関根が比嘉(コ4=浦添)との連携から小川の得点をお膳立てするなど、多彩な攻撃パターンで相手ゴールに迫った。

反撃の後半は立大らしさがあふれた。7点ビハインドも慌てることなく、守りから攻撃の機会を伺う。荻原が再三の好セーブでチームに勢いをもたらすと、山本(コ3=浦和学院)、秋田(社3=愛知)が決死のコンタクトプレーで相手オフェンスを遮断。山本は9分過ぎに関根の絶妙なパスから点を決めると、その後も強烈なミドルシュートなどで3連続得点をマークし、徐々に点差を縮めていった。

GK荻原。前半24分に7mスローを止めるなど、好セーブを連発した

それでも、春季4位の国士大にはあと一歩及ばなかった。一時は4点差にまで迫るも、17分過ぎにはカウンターから3連続失点。21分にも立大の攻撃ミスから失点を許し、23−27で黒星を喫した。

8月に行われた「NTC夏季合同練習会」では、他大学との練習試合を通して収穫を得た。秋季リーグ戦の試金石となる同練習会でも国士大と対戦していたが、その時は攻守が噛み合わず大差で敗戦。それから約3週間後に行われた“再戦”だったが、守護神はチームの確かな成長を感じていた。

「もっと苦労すると思っていたが、チームの雰囲気はとても良かった。ディフェンスは機能していたし、自分も結構当たっていた。パスキャッチミスなどオフェンスでのミスはあったが、チームは戦える状況にある」。

結果だけ見れば黒星。それでも、夏の収穫が生きた試合内容だった。春季は怪我で出場機会に恵まれなかった山本や秋田らを磐石な状態で揃えたチームが目指すのは、11月に行われるインカレのシード権獲得となる4位以内。

自身は最後のリーグ戦となる背番号1は「毎週土日で試合があるので、どちらかは勝てるように。平日の練習では試合の反省・研究・対策の繰り返しを」と今後の戦い方を確認し、「応援と一緒に自分たちのペースで楽しくやるのが立教のハンド」と、最大の武器であるチームカラーも忘れなかった。

(9月3日・小根久保礼央)

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