【野球部】「打破」春季リーグ戦 東大戦展望
今季まだ勝ち点1と非常に悔しい思いをしている立大。先々週のリーグ戦は早大相手に月曜までもつれ1勝2敗。惜しくも勝ち点を逃した。しかしこのまま食い下がる彼らではない。屈辱を晴らすべく今春最後の戦いが始まる。
相手は東大。今季ここまで勝ちはないが決して侮れない。
打線では3番に座る主将・辻居(4年=栄光学園)と不動の4番・岡(3年=小倉)がここまで東大の得点13点のうち6点を挙げている。この2人はマークしておいた方がいいだろう。今季立大で規定投球回数に達しているのは田中誠(コ4=大阪桐蔭)、中川(コ3=桐光学園)の2人。しかし昨季はこの2人が投げている試合で辻居が計3安打、岡にも計2安打を浴びている。最高の投球でリベンジを果たしたい。
また東大の代打の切り札・石元(3年=桐朋)も直近の明大戦で本塁打を放っている。終盤流れを掴みにくる相手の火消しも急務だ。そこで必要になるのは今季クローザーとしての起用が多い中﨑(観3=立教新座)。ここまで5試合に登板し、許した安打は1本、失点も1点のみと非常に安定している。東大戦でも勝利のマウンドの上で吠える姿を見せてくれるか。
投手陣を見てみると明大一回戦、坂口(4年=日比谷)がリーグ首位の明大を相手に9回までを3安打無失点に抑えこんでいる。球速はそこまで速くないが直球、スライダーを丁寧に低めに集めて打ち取っていた。だが、タイミングを外されず自分のスイングで迎え打てれば決して崩せない相手ではない。もはや打線に欠かせない頼もしい1年生3人組、山田(コ1=大阪桐蔭)、宮﨑(コ1=大阪桐蔭)、柴田(社1=札幌一)の打席に期待がかかる。さらに早大3回戦で2安打を放ち復調の兆しを見せる主将藤野(営4=川越東)。下位打線がつながれば得点力は倍増。勝利がぐっと近づくだろう。
「今日(早大3回戦)のようなバッティングをしていたら絶対に勝てない」(藤野)。冷静にチーム状況を分析する扇の要は一回り大きく見えた。復活した主将を中心にチームは盤石。東大戦も存分に暴れて欲しい。現在の順位は法大と同率で4位。優勝は叶わないが秋につなげるために少しでも良い順位を取って終わるのが理想だ。春に笑顔は咲かなかったが、秋に向けて神宮に笑顔の種をまいておくことはできる。 (川田怜旺)