【テニス部女子】惜しくも1部昇格ならず… 髙橋・村橋ペアの最終戦「今までが集約されていた」

平成30年度関東大学リーグ戦1部ー2部 入れ替え戦

9月23日 対明大 明治大学西調布合宿所

リーグ戦4勝1敗、2部優勝と圧倒的な強さを見せ、挑んだ入れ替え戦。相手は、またしても明大だった。あと一歩のところで1部昇格を逃し、先輩に希望を託されたあの時から1年。彼女たちに“後輩”の面影はない。そこに立っていたのは紛れもなく、頼もしさと自信に満ちた“先輩”だった。

『集大成』

ペアを組んだ2年前は、「積極的に話しかける」髙橋(法4)と「遠慮がちで喜怒哀楽を見せない」村橋(文3)、誰が見ても凸凹。それが今では、立大テニス部が誇る強豪ペアにまで成長した。この日も彼女たちは、破竹の勢いで格上ペアを下し、1部昇格への大きな一歩となる勝ち点をもたらした。

ポイントを決め、村橋に駆け寄る髙橋

先陣を切ったのは、村橋の強烈なショット。それに呼応するかのように、髙橋のボレーが相手コートに突き刺さる。響き渡るのは、「カモン!」の声と仲間の歓声、会場を味方につけた彼女たちには、もう怖いものはない。どんなに左右に振られても必死に追いかけ、必ず自分たちのものにする。6−2、あっという間に第1セットを制した。

続く第2セット。ここは入れ替え戦、このまま相手が黙っているはずはなく、一瞬たりとも気が抜けないボレーラリーに終止符を打ったのは明大だった。とっては取られて迎えた1−2、涼しい風が吹いた。その風は立大に勝機を運んできたのだろうか。ラケットから放たれる剛球は、打ち返す隙すら与えず、次々とポイントを重ねていく。4−3、5−3、6−3。

2年間を締めくくるには、十分すぎる結果だった。彼女たちにとって相手が強いなんて関係ない、最後まで自分たちらしさを忘れず手にした1勝。2年前は凸凹だったペアが、今では“2人”でふざけあって、“2人”で笑って、“2人”で勝ちにいくペアに成長した。

得点を決め、笑顔を見せる村橋

 

1部を目指して挑んだ入れ替え戦。ダブルス1−1、シングルス2−3、計3−4と惜しくも昇格とはならなかったが、確実に来年へつながる、ここからの1年をどう過ごすかを考えさせられる試合だった。今大会で引退となった4年生の思いは後輩に託され、1部昇格への道が新たに切り開かれた。(10月10日・藤部千花)

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