【バレーボール部】3年ぶりの大舞台。新体制は好スタート

◆平成30年度 関東学生ホッケー秋季リーグ戦 1部2部入れ替え戦◆

11月23日 対東大 慶大日吉グラウンド 11:15~

試合前、部旗を囲む選手たち

大学日本一を目指し、全国から集結した強豪64校が競い合う「第71回秩父宮賜杯全日本大学男子選手権大会」(通称:全日本インカレ)が、ついに始まった。初戦は大商大。関西1部校であり、昨年はインカレベスト16。王者である早大とはフルセットの激闘を演じた実力者軍団だ。
部旗を囲み、いつも以上に気合をいれる選手たち。3年ぶりの大舞台、緊張の第1セットが幕を開けた。先制点を取っても油断はできず、混戦状態が続く。そんな中でひと際注目を集めたのが#21笹本(観1)だった。6月22日に行われた東日本インカレで初出場。“期待のルーキー”と称された彼は今やもう“安心安定のベテラン”へと成長を遂げた。

及川(右)とハイタッチを交わす笹本

#21笹本、#19濱野(済1)のスパイクで確実に得点を稼ぎ8−7。相手も負けじと攻め続け、スコアボードには同じ数字が並んだ。その後も点差が大きく開くことはなかったが、18−19で迎えた第1セット後半、大きな転機が訪れたのだ。3連続得点、うち2得点は秋季リーグで大いに存在感を発揮した#20羽田野(コ1)がもたらした。2点差は最後まで縮まることはなく、第1セットを奪った。
 続く第2セットも常に接戦が強いられたものの、#16本澤(済2)がブロック、スパイク、サーブ全てをものにした。セッターとしてチームを支える指揮者は演者にも変わり得る。彼のポテンシャルの高さが2セット連取という大収穫をもたらしたのだ。勝利へリーチがかかった第3セット、忘れてはいけないのは及川(済1)。相手が倒れてしまうほど勢いのあるスパイクが炸裂し、4得点とチームに貢献した。16−13。3点差までは離せたが、3セットを通して点差が大きく開くことはほぼなかった。かろうじて1点のリードを残し、迎えたセットポイント。#11中嶌(現1)のレシーブであげられたボールは本澤へ。彼のトスでスパイクを決めるのは誰だ、と誰もが思ったその瞬間、ツーアタックで相手コートにボールが落ちたのだ。思いも寄らないタイミングで初戦ストレート勝ちが決まった。
 
春季リーグ、東日本インカレは悔しい結果で終わってしまった彼らだが、確実に成長した姿を見せた。次戦は関東1部校である慶大。
“全員で勝とう” この言葉を胸に、格上相手に大番狂わせを起こす。

(12月5日・藤部千花)

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