【ラグビー部】「始まったら、終わるだけ」

◆練習試合◆

12月2日 対武蔵大 富士見総合グラウンド

笑顔を見せる選手たち


昇格戦前最後の練習試合。この試合で引退をする選手も少なくない。選手たちは入りから雰囲気が違っていた。立大のキックオフで会場が一気に盛り上がりを見せる。普段は堅実なプレーを見せている立大であったが、一変して荒々しい力に満ち溢れたプレーを見せた。今田(現4)は「4年生の気持ちが出ていた。」と熱く語る。先制点を奪ったものの、相手も食らいつき、12-7で前半戦を終える。

後半、両者一歩も譲らないシーソーゲームであったが、WTB栗原(文4)がダメ押しトライを決め勝利を収めた。「これはみんなで取ったトライ。決めたときチームメイトが喜んで駆け寄ってきてくれて、自分も嬉しかった。」栗原は1年生の頃から怪我続きで大学生活だけで4回の手術を経験している。リハビリ期間が長く「久しぶりのみんなとやる試合だったので、凄い応援してくれて嬉しい。」と笑顔を見せた。

相手選手をすり抜ける栗原


「取材されたの初めてだわ。最初で最後の取材だ。」と笑うのは今田。チームの最前線に立ち体を張って4年間戦ってきた。「ラグビーをやってるとやりたくなくなるが、もうスクラムを組めないのは感慨深い。」と胸の内を明かした。また、彼は最近何事においても「始まったら、終わるだけ」と気づいた。この言葉を「試合もシーズンも始まったら終わる。どう過ごしても時間は終わるということを胸に刻んで価値のある時間を過ごしてほしい。」と後輩たちに言葉を残した。     

(12月5日 川合晟生)

◆コメント◆
荘加(法4)
ー今日の試合を振り返って
今日の試合は4年生最後で、富士見で試合するのも最後なので、4年生は何としてでも勝ちで終わらせたいっていう意志が強かったですし、あと1年生からここでやってきたっていうプライドと思い出と、やってきたことを全部出せるようにしようっていうのを、試合前から話してました。

ー全て出し切ることは出来たか
ミスも多かったんですけど、最後は4年生がやっぱり勝ちたい思いが強くて、最後泥臭かったですけど、勝利になったのはすごい良かったかなと思います。
ー今日のハーフタイムだったり、トライ後の集まる時だったりの掛け声で「4年生はもう出し切ろう。悔いなく出し切ろう」と凄く何回も掛け声かあったが
そうですね、今日は4年生の引退試合っていう大きな試合だったんで。4年生はここで悔い残したら、もうラグビーやらない選手もいるので一生それが後悔に残っちゃうので、4年生は全部出しきれるようにっていうのを意識させるために、4年生最後だよっていうのと走りきろうっていうのは言い続けようっていうのは、試合前から決めてたんで、それが4年生は出し切れたかなと思います。

ー今日の荘加さん自身のプレーでの満足度は
ラインアウトでちょっとミスがあったんですけど、そのあとのスクラムとかも全部取り返せて、凄く4年間締めくくれたかなと思います。

ー今日はだいぶスクラムで勝ってる印象があったが
今年、去年とスクラムは立教の強みにしていこうっていうのは話してたので、それが4年生最後で体現出来たかなと思います。

ー満足度としては
100%ですよね。全部出し切って…そうですね、4年生全員100%だと思います。良かったと思います。

栗原(文4)
ー今日の試合を振り返って
本当に4年生として最後の試合だったので、やっぱり昨日ミーティングをしたんですけど、「絶対トライを取りたい」ってチームのみんなに伝えてて、最後ギリギリでトライを取れたのでだいぶ良い形で終われたので、この良い雰囲気のまま来週の入れ替え戦に、入れ替え戦メンバーの方に普通に良い雰囲気が伝えられたのかなと思います。

ートライを決めたときの気持ちは
本当に嬉しかったです。もうほんと僕のトライのときは、みんな駆け寄ってきてくれて、ほんとチームで、僕が取る前にもFWがスクラム押してくれたり、ハーフを繋いでくれた後輩の北山だったりが、ほんとみんなで取ったトライだと思うので本当に嬉しかったし、みんなも喜んでくれて本当に嬉しかったです。

今田(現4)
ー今の率直なお気持ちを
率直に寂しいですね。やってるとやりたくなくなるんですけど、ここまでくると終わるんだな…と。試合がもうないとなると相手がいるスクラムを組むことはもうないので。って言う気持ちで感慨深いですね。

ーこれまでの引退と比べて
ラグビーは今まで一番長くプレイしてるし、大学だと4年間でプレーしてる時間も長くて関わってきた人も一番多いので、そういう人たちの関わりのお陰でラグビーができていたのでそこから離れるというのは感慨深いです。

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