
【野球部】秋季リーグ最終戦!全勝の王者に挑む〈秋季リーグ戦明大2回戦〉
♦2025年度東京六大学野球秋季リーグ戦♦
10月27日 対明大 明治神宮球場

ついに迎えたリーグ最終戦。前日は雨天の中、王者・明大に後一歩及ばず惜敗した。西川世代最後となる戦いが幕を開ける。
初回から流れは明大へ。強打の明大打線を抑え込むことが出来ず大量失点。山形(コ4=興南)が2安打の活躍を見せるも、得点にはつながらず完封負けを喫した。

好投を見せた大越(済4=東筑)
先発のマウンドに上がったのはエース・小畠(営4=智辯学園)。運命の2回戦はエースに託された。勝負の立ち上がり。先頭・岡田(3年=前橋育英)が放った打球はセンターへ。フェンス際の難しい打球に対し、桑垣(コ4=中京大中京)が気迫のプレーを見せる。しかし打球には惜しくも届かずバッターランナーはそのまま三塁へ。次の打者を遊飛に打ち取るもその間に三塁走者が生還。先制点を献上した。1点で終えたい場面だったが、遊撃手の失策から4番・小島(4年=東海大相模)の右前安打、続く打者にも四球を与え、1死満塁とピンチが続く。迎えた打者は宮田(4年=横浜)。高めに浮いた球を捉えられ右前適時打を許し、2点を追加される。しかしその後は左飛、三直に抑え、追加点を与えない。
2回、先頭を三振で取るも二塁手への内野安打で1死一塁。続く打者に左前安打を浴び一、三塁に。中犠飛で1点を失ったものの、後続を中飛で抑えた。続く3回、先頭は打ち取ったものの四球、内野安打で1死一、三塁とされ、小畠はマウンドを降りる。後を託されたのは田中(文2=仙台育英)。代わった直後、左中間を破られ2点を失う。しかしその後は小林、丸山の好守備でこの回を乗り切った。4回にも追加点を許し、迎えた5回。榊原(3年=報徳学園)からレフトスタンドへ突き刺さる2点本塁打を浴び、さらに点差を離されていく。流れを変えるべく5回途中からは大越がマウンドに上がる。経験豊富な4年生が緊迫した場面に動じることなく、遊ゴロに打ち取り1人で締めた。

最終回に登板した吉野(コ4=仙台育英)
6回からは斎藤(コ3=仙台育英)がマウンドへ。先頭に中前安打を許すも、二直で併殺。このゲーム初となる0でこの回を締める。続く7回にも0を並べ、明大打線をわずか2安打で抑えた。8回には竹中(コ4=大阪桐蔭)が登板。代打・中村(4年=鎌倉学園)の中前安打で1点を失ったが、最小失点でこの回を終えた。最終回のマウンドに上がったのはクローザー・吉野。いい流れで最後の攻撃に繋げたいところだったが、明大打線を抑え込むことができず、連打を浴び2点を失う。最後は二者連続三振で意地を見せ、最後の攻撃へ望みを託した。

安打を放った落合(ス3=東邦)
立大打線は初回から力を発揮していく。先頭・山形が右前安打で出塁。小林隼(コ2=広陵)は中飛に倒れるも、鈴木唯(コ4=東邦)が死球で1死一、二塁のチャンスを広げる。迎えた打者は4番・丸山(コ3=大阪桐蔭)。放った打球は二塁手後方へと上がる。二塁手が落球するも、ランナーが間に合わず併殺。チャンスを活かすことはできなかった。2回にも得点の好機を作る。落合が中前安打で出塁。村本(文2=大阪桐蔭)が投ゴロに倒れるも、併殺は阻止しチャンスは続く。しかし大室(2年=高松商業)から一本を出すことができず、二者連続三振でこの回を終えた。3回には山形が本日2安打目となる左翼線二塁打を放ち、出塁する。チャンスをものにしたい立大だったが、後が続かずなかなか得点することができない。4回、打撃不振に悩んでいた4番・丸山が左前安打で出塁。しかし防御率0点台の大室から安打を放つことが出来ず、この回も無失点で終えた。6回から登板した久野(4年=報徳学園)に対しても打線は沈黙。中継ぎ陣を打ち崩すことは出来なかった。
最後の攻撃は代打・野村(法4=立教池袋)から始まる。出塁してチャンスを作りたかったものの、三振で倒れた。鈴木唯は二飛、丸山は左飛に倒れ、試合終了。明大投手陣を相手にわずか4安打と打線が振るわなかった。

試合後のセレモニーで笑顔を見せる選手たち
秋季リーグ全日程を終えた立大ナイン。スローガン・飛躍を掲げ、駆け抜けた選手たちの姿は多くの人に感動を与えた。優勝には届かなかったものの、この思いは後輩たちへと受け継がれていく。来春さらに飛躍した姿を神宮球場で見られることを期待したい。
(10月28日・谷姫菜香)


