【陸上競技部】 箱根駅伝連続出場へ!予選会エントリーメンバー14人に直前インタビュー④

昨年度、予選会1位通過を果たした立大。4年連続となる箱根駅伝本選出場、そして全日本大学駅伝での2年連続シード権獲得を目指し、選手たちはこの夏も厳しい合宿に励んできた。今年も江戸紫のユニフォームが箱根路を駆け抜ける姿を見られるのか。予選会を前に、出走選手にインタビューを行った。

 

ガッツポーズをする野口(営3)

野口颯汰(学法石川・福島)

自己ベスト

5000㍍:14’17″95

10000㍍:30’13″07

ハーフマラソン:65’01″

 

インタビュー抜粋

夏合宿の感想

夏合宿を通して去年以上に練習が取り組めました。練習の消化率としても、2回ほど強度が高い練習から離れてしまったことはありましたが、全体的に見ればよくできて、状態としてもかなり良いと思います。

 

この夏、特に頑張ったこと

この夏を通して、というより今年に入ってからだんだん例年以上に距離を伸ばしています。1日30㌔はマストで走って、走行距離も部内では多い方です。

 

走る距離はどれくらい増えたか

去年は最低限の距離だったので普通の日でも大体23、24㌔だったのが、30㌔以上を目標に走ったので6㌔くらいは差があると思います。

 

実際毎日30㌔走れたか

実際毎日30㌔走っていましたが、毎日30㌔走ると強度が高い練習ができないことを3月ごろに気づいたので、強度が高い練習が終わった次の日は27㌔、3㌔ほど落とすということを意識して、それ以外は基本的に30㌔以上走るように取り組んでいました。

 

夏合宿も1日30㌔走ったのか

それは考えずにいて、夏合宿は強度が高い練習が短い期間でたくさん組み込まれていたので、各自で調整するところは最低限なところにして、強度が高い練習にしっかり合わせられるようにジョグを行いました。

 

夏合宿中、チームの練習で1日何㌔走ったか

具体的には日によってバラバラですが、1日あたり30㌔以上行っていると思います。

 

初めて予選会のメンバーに選ばれた心境

初めて予選会のメンバーに選ばれて内心嬉しい気持ちもありますし、それ以上にチームに貢献するという勢いの気持ちを持っています。実際チームでも上位の人たちに勝つ気持ちで挑んで走りたいと思います。

 

この夏の手応え

手応えはかなりよかったです。

 

今の自分の状態

やはり練習を消化、達成できたことが1番の自信になっています。

 

自身の強み

強みとしましては、やはり練習の継続力だと思っています。大学に入ってからもけがをしたことがなく、練習は一度も抜けたことはないので、自分の中ではそこが強みだと思っています。

 

チームの雰囲気

みんなが上を目指しているチームであり、誰1人下は向かないチームだと思います。

 

昨年度から変わったところ

自分としては、部内にはA、B、C、Dチームがありますが、昨年度はCチームでも余裕を持って取り組めていませんでした。今年はAチームの練習に参加できているところが昨年度と変わったところです。チームとしては昨年主力の四年生が抜けてしまった点です。痛手だと思っていましたが今年の合宿は全体的に練習の消化率が高く、抜けてしまった分の穴埋めができているのではないかと思います。

 

予選会ではどう貢献していきたいか

具体的には全体の順位で最低2桁以内に入るような走りをしたいです。

 

予選会でのレースプラン

普段は考えていないですが、同期の原田(ス3)や木島(営3)に食らいつくというよりは、前に見える位置で必ず走りたいと思っています。

 

同期への意識

最初は自分自身、1年、2年と実力が足りてなくて、意識は特になかったですが、ここ最近は自分も実力がついてきて、実力のある同期にも近づけるようになってきたので、もう負けたくないという気持ちが芽生えました。

 

明らかに力がついたと感じた瞬間

今年から距離を踏んだのが成長だと思います。最初は距離を踏んでもすぐには結果が出ないので、少しくじけそうな時も何回もありましたが、4月ぐらいからやっと成果が出てきて、波に乗ってきて今に至ります。

 

全日本大学駅伝での目標

チームとしてはもう一度シード獲得を目標に、個人としてはまずは出走を目標にしたいと思います。もし出走したならば、区間1桁はマストで走りたいと思います。

 

今後の意気込み

今後については、私自身、箱根駅伝出走はやはり目標でもあり、夢でもあり、出走は前提のこと、出走し、シード獲得のために区間1桁でまとめる走りをできればと思います。予選会も同様に100位以内、最低2桁以内で走って貢献することと、あとはもう絶対同期たちには負けたくないという目標で、チーム内でも5番以内で走りたいです。

 

ガッツポーズをする國安(営4)

國安広人(須磨学園・兵庫)

自己ベスト

5000㍍:13’54″56

10000㍍:28’18″71

ハーフマラソン:61’30″

 

インタビュー抜粋

―夏合宿の感想

(個人)この大学4年間の中で1番ポイント練習などの消化率も高く夏合宿を終えることができたので、駅伝シーズン前に向けてとても充実した夏を過ごせたのではないかと思います。

(チーム)最初の方は途中で練習から離れてしまう人もいましたが、最終的にはかなりまとまって練習をこなせるようになったので、チーム全体としていい雰囲気を合宿で作ることができたのではないかと思っています。

 

―夏合宿での練習

主に最初の段階では、基礎的な距離走や足を作るような練習をメインで行い、その後9月の上旬あたりの合宿では、実践と同じようなスピードを出すようなメニューが増えていきました。

 

夏合宿で1番効果的だった練習

1番効果的だったのは、野尻湖という長野県にある湖で行った距離走が有効だったのではないかと思っています。その理由としては、とても起伏があるようなコースで、そこを走り込むことによって起伏の走り方やスタミナを身につけることができたのではないかと思います。

 

―下級生で特に成長した選手

本宮(営2)がこの夏合宿で成長したのではないかと考えています。

 

―その理由

彼自身、1年目はけがなどに悩まされた時期もありましたが、2年生になってかなり安定してレースなども走れるようになりました。今回の夏合宿では、最終的にはAチーム、1番上のチームで練習をこなすほどにまで成長したので、その成長の度合いというところから、とても期待できるのではないかと思っております。

 

―主将としてチームをまとめていくために意識したこと

練習中の声かけや、練習が終わった後に各選手とコミュニケーションを取るようなところを心がけて行いました。

 

―主将になって自分が変わったと思うこと

主将になってから変わった場面でいうと、自分のレースの結果や行動がチームのメンバーにとても見られているという実感を主将として持つようになったので、そういったところで競技に対する向き合い方がこれまで以上に高まった結果、今年に入って全ての種目で自己ベストを更新することができたので、そういった姿勢が付いたのが主将として成長したところかなと思います。

 

―これまでの主将や先輩から受け継いだ姿勢

これまで歴代の先輩方、主将の先輩方の姿を見ていて、立大の主将の特徴として、主将が全員を引っ張り上げるというよりは下から支えるような、いわゆる縁の下の力持ちのような主将像が特徴だと感じているので、僕自身もそういったところで選手とコミュニケーション取ったり、アドバイスしたりということをしています。

 

―チームの雰囲気

今年のチームの雰囲気としては、学年関係なく競い合ってお互いを高めているところが特徴だと思います。

 

―今のコンディション

夏合宿でとても充実した練習を行うことができて、合宿の疲労も取れつつあり、予選会やそれ以降の駅伝シーズンに向けてとてもいい状態を作れているのではないかと思っております。

 

―自身の強み

自分の走りの強みとしては、安定感があるところだと思っております。

 

―普段どのようなことを意識して走っているか

ポイント練習などいわゆる実践的な練習の部分では、レースの場面、例えばレースの中盤で粘る部分やラストスパートの上げていく部分をどう走るかという意識を持って走っています。

 

―個人で1年取り組んだこと

僕の走りの課題点として、最後ラストスパートで競り負けることが多かったので、この1年はラストスパートを意識して、練習の後半であったり、ラスト1周をしっかりペースを上げたり、全体のメニューが終わってからダッシュを1、2本入れたりというところを取り組みました。

 

―昨年の予選会は酷暑でタイムがあまり伸びていなかったが、昨年の課題と良かった点は何か

(課題)自分自身先頭集団を走っていましたが、5㌔過ぎで先頭からペースを上げた人がいて、そこに自分は1歩勇気というか気持ちが足りずに付くことができなかったので、そういう気持ちの面で思い切った走りをしなければいけなかったというところが課題として感じたところです。

(良かった点)あれだけ暑い中、公園内に入ってもしっかりペースを維持して、ラスト1㌔では1秒を削り出すような、そういうラストスパートをしっかりできたのは良かったのではないかと思っています。

 

―去年の結果を踏まえた今年の目標

個人の目標としては、予選会で日本人3位以内を目標に定めています。あくまで箱根駅伝への出場権を獲得するというところがチームとして最低限必要なことだと思うので、しっかりチームに貢献するところを考えております。

 

―タイムを稼ぐ点に関してどんな気持ちで臨みたいか

チームの中でタイムを稼ぐ役割というのは与えられている部分ではあるので、そういった意味ではしっかり先頭集団で他大の主力やエースの選手たちと競い合って、タイム順位というところを稼ぎたいなと思っています。

 

―負けたくない選手やライバル

チーム内で負けたくない選手は馬場(コ4)です。彼は本当にすごいタイムや実力を持っている選手なので、馬場に食らいついて、あわよくば自分自身調子もいいので勝ちたいなと思っています。他大で言うと、東大4年生の秋吉選手は地元が一緒で、同じレースも高校生の時から何度か走っていたので、勝ちたいなと思っています。

 

―今回のエントリーメンバーの強み

エントリーメンバーの強みとしては昨年度のメンバーに比べて、合宿の中で粘り込むような練習を耐え抜いてきた選手たちなので、そういった意味では中盤の粘りは選手の強みだと思っています。

 

―予選会の意気込み

昨年度チームが1位で通過していますが、守りに入ることなく、しっかり攻めの姿勢というところで、チームとしても個人としても全力を尽くして箱根駅伝の出場権を獲得しに行きたいです!

 

―昨年全日本大学駅伝を走ってみての感想

昨年全日本大学駅伝初出場というところで、僕自身もチームとしても初めて走らせていただいた中で、名古屋という東京から結構離れた場所でもとても立教の応援が多かったなと感じています。また、個人の走りとしても2区を走らせてもらって、2区に他大のエースの方が集まっていた中で自分は力が及ばなかったと感じました。

 

―今年走りたい区間

強いて言うなら、2区を走って去年のリベンジ、雪辱を果たしたいと思っています。

 

―タイムや順位の具体的な目標

タイムはレースの展開によって左右する部分だと思っているので、順位としては区間3番以内で、あわよくば区間賞は取りたいなと思っています。

 

―予選会から全日本大学駅伝まで期間が短いが、その調整として去年上手く行ったところと上手く行かなかったところはどこか

調整として上手くいったところは、予選会の疲労はかなり自分自身でケアを行ったり、治療のマッサージに行ったりして疲労を取るというところはかなりスムーズにできたのではないかと思っています。その反面、上手くできなかったこととしては、全日本大学駅伝は予選会よりも距離が短くてペースも早いので、ペースの変化やスピードを出さなければいけないところでスピードの出し方を短期間ではうまく合わせられなかったと思っています。

 

―去年のことを踏まえて今年の調整

疲労を抜くのはもちろん大切なので、去年できなかったスピードを合わせることに関しては、調整の練習の中でしっかり流しなどを入れて、あとは筋トレ、補強などで必要な部位にしっかり筋肉に刺激を入れるなどして、スピードを出せるような準備をしっかり行っていきたいと思っています。

 

―全日本大学駅伝の意気込み

去年初出場、初シードの成績を残しましたが、今年もそれ以上の成績が求められると思うので、個人としてはしっかりチームの流れを作り、シード権を決めるような走りを見せたいと思います!

(10 月10日 取材・編集/佐々木海緒、横田侑奈、渡邊和俊)

 

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