
【ハンドボール部】激闘の末、惜しくも1部残留ならず。
◆2025年度 関東学生リーグ 入替戦◆
10月5日 国士舘大学多摩キャンパス体育館
奮闘するも全試合で勝利を挙げられず、悔しさの残る結果となった今季リーグ戦。昨季に続く入替戦が決まり、立大は1部残留を懸けて法大との大一番に挑んだ。

果敢にシュートを放つ重田(ス2)
開始3分で先制点を許し、厳しい展開で幕を開けた本戦。立大は粘り強いディフェンスを見せるも、連続で2分間退場者を出し人数不利に。その隙を突かれ、法大に2点のリードを奪われる。しかし、守護神・阿部(文4)が好セーブを連発し、流れを引き戻した。前線ではオフェンス陣が果敢にパスカットを狙い、前半10分に同点へ。しかし、法大が2分間退場となる絶好の機会も、立大は決めきれず再びリードを許す。たまらず立大はタイムアウトを要求。再開直後に1点を返し、阿部が7㍍スローを止めるビッグセーブを披露して再びチームを勢いづけたものの、終盤に法大が得点を重ね、前半を12―14で折り返した。

好セーブを決め、ガッツポーズをする阿部(文4)
なんとか追いつきたい後半。立大は反撃の糸口をつかもうと奮闘するが、開始早々に2連続失点を喫しスコアは12―16に。すぐさまタイムアウトを取り、態勢を立て直す。再開後は重田(ス2)のサイドシュートや上野(ス1)のブラインドシュートが決まり、阿部の連続セーブも光った。流れは立大に傾き、会場全体が反撃ムードに包まれる。中盤には冨永(ス3)のこぼれ球からのポストシュート、宜寿次(ス2)の速攻も決まり、16分に18―19と1点差へ迫った立大。しかし法大も粘り、互いにミスとセーブが交錯する一進一退の展開が続く。

得点後、笑顔で喜ぶ宜寿次(ス3)
終盤、立大は飛澤(コ2)のシュートで食らいつき、重田のパッシブ中でのサイドシュートが決まると、会場は大きな歓声に包まれた。残り10分、阿部がビッグセーブでゴールを死守し、逆転の気配が漂ったが、法大も意地を見せ、連続得点で再び立大を突き放す。残り時間わずか、飛澤、重田が立て続けにゴールを奪い、再び1点差へ。残り10秒、立大はラストワンプレーに全てを懸けたが、あと一歩届かず無情にも試合終了の笛が響いた。22―23で惜しくも敗れ、2部降格が決定。試合後、選手たちは悔しさをにじませながら静かにコートを後にした。あと一歩が届かなかった立大。秋季リーグを通して、勝負どころでわずかに及ばない場面が続いた。悔しさを力に変え、再び1部の舞台を目指す立大ハンドボール部のこれからに期待したい。
(10月7日・簗田ゆずか)