【陸上競技部】2年連続の突破なるか?! 第100回箱根駅伝予選会展望

◆第100回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会◆

10月14日 陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園

昨年の予選会を6位で突破し、半世紀の時を超え、箱根路を駆けた「R」のユニフォーム。計217.1㌔・10区間でタスキをつなぎ、多くの陸上ファンを湧かせた。大会史上最長となる返り咲き出場から1年。第100回箱根駅伝予選会まで残り3日に迫った。今回は、箱根駅伝予選会に向けた展望を特集する。

関口(営4=国学院久我山・東京)

本選出走者10名全てが3年生以下だった立大。経験者全員がチームに残ることもあり、今年度はさらなる飛躍が期待されていた。

しかし勢いのまま、結果を残せるほど大学駅伝は甘い世界ではなかった。6月に行われた全日本大学駅伝関東選考会。10000㍍を4組に分け各校8人の選手が走り、合計タイムで7位以内の大学に出場権が与えられる。初出場を目指した立大は3組終了時点で通過圏内の6位。最終組で関口、國安(営2=須磨学園・兵庫)が健闘するも、スーパールーキー・前田が快走した東農大、留学生ランナーを擁する国士大に逆転され総合8位となった。初の伊勢路が目の前だったが、わずか14秒。一人当たり2秒の僅差で出場権を逃した。

國安

悔しさを糧に4次に渡る厳しい夏合宿を乗り越え、予選会に挑む選手たち。各校のエースが争う日本人先頭集団での勝負が期待されるのは、本選で2区・3区を走った國安、関口だ。3月に両者はアメリカ遠征を行った。スピード面など日本より強度が高い練習を詰む海外選手。ハイレベルな環境での鍛錬を経験し、一回り成長した姿を見せた。國安は7月の網走夏季記録挑戦競技会で5000㍍13’59″61の自己ベストを記録。関口も関東インカレ5000㍍種目にて2年連続で決勝へと進み、順調なトラックシーズンを過ごした。

馬場(コ2=大牟田・福岡)

両者に続きチームを引っ張るのは中山(コ4=九州学院・熊本)。今季はトラックレースには出場せず、北海道マラソンに挑戦するなどロードの鍛錬を積んできた。過去3回出場した予選会ではいずれもチーム2番手以内の好成績を収めており、今回の予選会でも安定した走りが期待される。そして現在チーム内随一で好調なのが、2年・馬場。本選後の2月には香川丸亀国際ハーフマラソンにて立大記録を更新する62’45″をマーク。昨年の予選会では、調子を落としメンバー外となったが、今回は万全の状態でチームに貢献する。

新チームの目標は本選でのシード権獲得。昨年は55年ぶりに出場を果たしたものの、往路最下位、総合18位と悔しさが残る結果だった。立大創立150周年、第100回東京箱根間往復大学駅伝競走のメモリアルイヤーとなる来年度。「立教箱根駅伝2024」プロジェクトの集大成を見せられるか。1月2日、新春の大手町のスタートラインを目指し、今年度も立川決戦に臨む。

PICK UP PLAYER

原田(ス1=洛南・京都)

今回1年生ながら唯一、予選会にエントリーされた原田。高校時代には都大路5区・区間2位、春の高校伊那駅伝では最長区間の4区を走り、5000㍍高校記録保持者の順大・吉岡、都大路1区区間賞の旭化成・長嶋に次いで、区間3位を記録したロードに強いランナーだ。大舞台での実績十分なルーキーは過酷な夏合宿を乗り越え、メンバー入り。果たして立大の次期エース候補は状態を上げ、出走のチャンスをつかむことはできるのか。当日のスタートリストに期待が高まる。

 (10月11日・大内貴敬)

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