【野球部】さらば宮慎世代!最高のゲームで有終の美を飾る!

◆2020年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆

11月1日 対法大 明治神宮球場

打者成績

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球自責点
中﨑 (観4=立教新座)57
宮海 (営2=國學院栃木)36
比屋根 (営4=興南)10
中川 (コ4=桐光学園)62

2020年度最終戦は法大との一戦。昨日の勝利で法大と同率4位に浮上した立大。この一戦は絶対に負けられない。

打線は2回、柴田(社2=札幌第一)のソロ本塁打で幸先よく先制する。続く3回には宮﨑(コ2=大阪桐蔭)、山田(コ2=大阪桐蔭)の適時打で3点を追加。9回には主将・宮慎(コ4=市立船橋)の適時打でダメ押しをした。投げては、先発を務めた中﨑(観4=立教新座)から始まり、中川(コ4=桐光学園)で締める完封リレーで法大打線に付け入るスキを与えなかった。

ドラ2右腕を打ち崩した。2回一死から柴田に打席が回る。相手投手は楽天・ドラフト2位の法大・高田孝(4年=平塚学園)だ。3球目に投じられた外一杯の速球を捉える。打球はスタンドに吸い込まれ、値千金の先制アーチとなった。

本塁打を放ち、笑顔でベンチに戻る柴田

3回、先頭の宮慎が四球を選び、雄たけびを上げて出塁。中﨑の犠打とパスボールで三塁を陥れると、頼れるリードオフマンの宮﨑がしぶとく中堅手前にはじき返し、追加点を挙げた。続く冨永(コ4=桐蔭学園)が相手の失策でチャンスを広げ、一死二、三塁の好機を演出。3番・山田がたたいた初球は、三遊間を破る2点適時打となり、プロ入り右腕を完璧に打ち崩した。

眠れる主将が目を覚ました。4回以降、法大のピッチングは安定。8回にはロッテからドラフト1位指名を受けた鈴木(4年=常総学院)がマウンドへ上がる。追加点を奪いたい立大は9回、二死三塁の場面で打席には主将・宮慎。エースと主将の真向勝負だ。ここまで打率0割台と揮わなかったが、4球目だった。143㌔のストレートを捉え、レフトオーバーのツーベースとなり、両手で大きくガッツポーズ。ベンチには涙を流す選手もおり、愛される主将の感動的な一打となった。イニング終了後、ベンチに戻る宮慎にスタンドからは惜しみない拍手が送られた。

二塁上でガッツポーズをする宮慎

圧巻の完封リレーだった。今季8試合目の登板となる中﨑が先発。3回を投げ、最速146㌔をマークしたストレートとキレのいい変化球で5奪三振。完璧な内容でバトンをつないだ。二番手の宮海(営2=國學院栃木)は5回、二死満塁のピンチを背負うも、満点のマウンド度胸でショートフライに抑えた。三番手・比屋根(営4=興南)は9球でピシャリと法大打線をシャットアウト。7回からはオリックスにドラフト4位で指名されたエース・中川がマウンドへ。失策や四球でピンチを背負うも要所を締めるピッチングで法大打線に得点を許さず。最後は投ゴロで自ら試合を締めた。

試合終了後笑顔を見せる中川(写真中央)

試合後、選手の目には光るものが。今秋の序盤は4連敗と苦しいスタートとなったが、最終節は2連勝で締めくくり、宮慎世代は笑顔で神宮球場を後にした。

試合を終え、互いにねぎらいあう主将・宮慎(写真中央)と主務・髙橋(写真右)

(11月1日・川田怜旺)

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