【剣道部】記念すべき第1回関東六大学剣道大会!チーム力見せつけ成長の糧に

♦第1回東京六大学剣道大会/第1回東京六大学女子剣道錬成大会

3月5日 早稲田アリーナ

今年度から開催となった東京六大学剣道大会。記念すべき第1回大会が早稲田アリーナにて行われた。今大会は男子1部、男子2部、女子の部で構成されており、男子の部は10人制、女子の部は7人制の団体戦ルールが適用される。立大は最後まで一致団結して戦い抜き、男子2部と女子の部においてはそれぞれ3位に輝くなど新年度に弾みをつける結果となった。

笑顔で集合写真を撮る選手たち【提供・剣道部】

実力者の集う1部では全ての選手が気迫のある戦いを見せ、竹刀のぶつかる音が会場に響き渡っていた。立大は東大との対戦で初勝利を挙げる。勝負の鍵となる先鋒(せんぽう)を勤めたのは1年生の櫻井。相手は二刀流の選手であり、高い守備力に対し攻撃が思うように決まらない時間が続く。しかし相手の攻撃が反則と判定され1本を取得。終盤には守備を掻い潜りコテを決め、先鋒戦を勝利した。次鋒・細川(文2)も力強い攻撃を連発した。コテを2本決め立大チームに勢いをつける。続く淡路(済3)も捨て身の攻めが功を奏し、2本先取で勝利。立大は大将戦まで勢いを保ち大埜(法3)の一本勝ちで白星を飾った。

総合力を見せつけた男子1部だったが、強豪明大との勝負では苦戦を強いられた。第三戦まで白星を飾ることができず、厳しい局面の中で出順を迎えた北野(観2)。終盤まで激しい攻守の応酬が繰り広げられるも、膠着(こうちゃく)した状況が続いた。しかし、試合終了間際、捨て身で飛び込んだメンが決まる。負けられない思いのこもった一振りがチームを活気づけた。昨年度全国個人ベスト16に輝いた山平(文3)は場外に相手を押し出すほどの強力なコテを決め、磨き上げた実力を見せつけた。大将の大埜も間合いの読み合いを制しメンで1本勝ち。最後まで攻める姿勢を絶やさなかったが、結果として勝者数が及ばず敗戦となった。関東の強豪校が集った今大会、男子1部は1勝4敗で5位となった。

技を放つ高橋(文2)【提供・剣道部】

男子2部は初戦で慶大と対峙し、見事白星発進を達成した。先鋒の沼野井は引き分けとなったものの、次鋒の高橋は相手の隙を突き一本勝ちを収めチームに勢いをつけた。続く下村(済2)も終始自分のペースを保ち、華麗な2本先取で勝利。優位に試合を運ぶ立大だったが、流れを奪いたい相手チームの猛攻に四将の山口が戦い終え勝者数が並ぶと、勝負は再び振り出しに戻った。勝負を託された三将の安村(社2)は慎重に間合いを読み合い、果敢に攻める。安村の猛攻が相手の反則を誘い1本勝ちに。さらに副将の柳田(済3)は4分終了間際に相手と同時に放ったメンが決まりチームは勝利を飾った。その後立大2部チームは最終戦の東大との試合でも6ー4とチーム力を見せつけ大会を有終の美で終えた。

作戦会議をする立大女子チーム【提供・剣道部】

昨年度団体で全国ベスト8まで駆け上がった立大女子チームは、初戦から混戦状態を呈した。先方として躍り出た1年生の秋庭(文1)。激しい技の打ち合いの中で技を放ったが相手に応じられ敗戦となった。次鋒・工藤(法2)が華麗に竹刀をさばき一本勝ちを収め流れを取り戻したものの、三将・松木(法3)まで試合を終え1ー2と厳しい展開を迎える。緊張した雰囲気が漂うなか、副将・大西(文2)が好機をうかがい続け相手のメンを見事に捉えた。勝負の命運を握るのは全国の舞台で幾度も代表戦を勝ち抜いた大将・鈴木(法2)だ。チームを勝利へ導こうと技を繰り出すが、なかなか旗が上がらない。制限時間が過ぎるまで果敢に攻め抜いたものの一本が遠く、引き分けで試合を終えた。

 

立大のチーム力を存分に発揮したものの、さらなる成長に向け課題を得た今大会。5月に行われる関東大会で進化を遂げた立大剣士たちの姿に期待がかかる。

(4月4日・平野琴海)

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