• HOME
  • WEB記事
  • 野球部 , 戦評
  • 【野球部】強まる雨、コンディションの悪いグラウンド。両軍合わせて326球の死闘制し、苦しみがらも今季初勝利を挙げる!!
先発を任された中﨑

【野球部】強まる雨、コンディションの悪いグラウンド。両軍合わせて326球の死闘制し、苦しみがらも今季初勝利を挙げる!!

◆2020年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆

10月19日 対東大2回戦 明治神宮球場

打者成績

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球自責点
中﨑 (観4=立教新座)4 1/3794342
比屋根 (営4=興南)0 2/317110
宮 海 (営2=國學院栃木)392600
栗尾 (コ3=山梨学院)161200

長い長いトンネルを抜けて、今季初勝利を収めた!降雨の影響で制球に苦しむ両チーム。しかし、先発の中﨑(観4=立教新座)は4回途中2失点と試合を作る。その後は3人の継投で東大打線を無失点に抑えた。打っては、1回に東(社3=福岡大大濠)の2点適時二塁打で先制。その後も小刻みに追加点を奪い、勝ち点1を獲得した。

思わぬ敵に苦戦した。試合前は小雨であったが、試合が始まると同時に徐々に雨足が強くなった。両軍ともにバッテリエラーや抜け球が多発するなど、制球に終始苦しんだ投手陣。タテジマの先発・中﨑は自慢の直球を中心に試合を組み立てた。1、2回は変化球中心の配球であったが、雨が強まり始めた3回以降は自慢の真っ直ぐを軸にシフトチェンジ。常時140㌔を超える力強いストレートに東大打線は幾度なく振り遅れた。四球を出しピンチを招くも、直球勝負は変わらない。暴投などで失点するものの、自身の好フィールディングもあり、4回途中を2失点に抑えた。

先発を任された中﨑

先発を任された中﨑

渾身のガッツポーズが現れた。1点差に迫られ、さらに1死1、2塁のピンチで登板したのは比屋根(営4=興南)。1球で1アウトを稼ぐも、もう1つのアウトは遠かった。7球粘られた末、四球を許し満塁に。しかし、比屋根は落ち着いていた。次の打者を得意のスライダーを多投して見事三振を奪う。ピンチを切り抜けた比屋根は、安堵からか渾身のガッツポーズを決めた。

次世代の主砲がチームに先制点をもたらした。初回、冨永(コ4=桐蔭学園)の右前安打と三井(コ4=大阪桐蔭)の四球で先制の好機を迎える。打席には今カードからクリーンナップに君臨する東。変化球を中心に攻められるものの、カットをしつつファールで逃げる。そして迎えた7球目、132㌔の真っ直ぐを振り抜くと遊撃手の横を転がり中前安打となる。その間に走者2人が生還して2点先制に成功した。

2打点の活躍を見せた東

2打点の活躍を見せた東

いつの時代も、秋季リーグの4年生の活躍には目が離せない。今季初スタメンを果たした敷名(社4=神戸国際大附)は虎視眈々と自分の役割を果たす。しぶとく四球で出塁や相手の失策を誘う一打を放ちチームに追加点をもたらした。4回には先頭打者として、快速を飛ばし三塁打を獲得。また守備時には先発した遊撃だけでなく、途中から三塁も守りチームの勝利に大きく貢献した。

足のスペシャリストの荒井(コ4=佼成学園)も大いに存在感を発揮した。本日は6回に一塁走者の代走として出場。まずは、暴投で二塁まで進塁する。その後打者はアウトになるも、次打者の打席で観客を驚かせた。荒井は初球から思い切りの良いスタートをして盗塁を試みる。予想していなかった相手バッテリーは送球もすることができずに三盗を成功させた。息つく暇もなく立大ベンチは再び動き、5球目にスクイズを試みる。荒井の足もあって、スクイズは成功して貴重な追加点を挙げた。長打力が自慢の立大であるが、新たな武器である機動力を披露した瞬間であった。

念願の今季初白星を挙げたタテジマナイン。来週からは、早大の早川(4年=木更津総合)、法大の鈴木(4年=常総学院)と高田(4年=平塚学園)とドラフト候補の好投手たちが待ち迎えている。しかし、波に乗ったRIKKIOは強い。秋季リーグも残り4戦。闘志を絶やさずに一戦ずつ戦い抜いていく。

(10月19日・川崎翔海)

関連記事一覧