【ソフトテニス部女子】#10月クローズアップ対談企画 3年主将×2年主務 プライベートでも仲良しな2人が思うソフテニ女らしさとは・・・

【土井あんず】文学部史学科3年。主将を務める。三重高時代から松永(文3)とペアを組み、「マツドイ」としてチームの主軸で活躍。
【金綾乃】コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科2年。出身校は宮城・東北高。主務を務める。昨年は前主将・寺戸(=20年卒)とダブルスを組みインカレに出場した。

ポーズをとる土井(=左)・金

―お互いの印象を教えてください。
(土井) かわいい後輩です。最初はあまりコミュニケーションとる感じの子じゃなかったんだけど、時間が経つにつれて本当に面白くて、素を掘り下げれば掘り下げるほど、いるだけで面白いタイプというか。でも仕事もしっかりできて賢いし、いじりがいがあって面白いから、本当に可愛くて、何かあったらすぐに呼びたくなっちゃう。無茶振りしても「無理です」って言いながら、期待より大きい答えが返ってくるような。練習中もいいボールをパーンって打ったら返ってくるときのドヤ顔がすごくて(笑)。

(金) 私が最初に入った時は高校時代の印象が強かったので、(土井さんが)三重高のキャプテンだったし厳しい方なのかなと思っていました。だけど、部活に打ち解けられたのも、先輩の中で一番最初に仲良くなれたのがあんずさん(土井)で、そこから自分を出せるようになりました。すごく感謝しています。

(土井) 恥ずかしい(笑)。

(金) 今まで先輩と仲良くなることがなかったので、声かけていただいて嬉しいし、優しい先輩です。

―近況を教えてください。
(土井) 代替わりをして、自分がキャプテンになって、3年の主務がマネージャーであんまり練習に来られない分、基本的に金ちゃんが主体になって動いてくれています。去年の入れ替え戦で甘さが出て負けたから、その甘さが試合で出ないように、練習の時からかなり厳しくやっている感じです。でも、立教の楽しい感じはなくならないようにしています。

(金) 前の代よりオンとオフがしっかりしていて、トレーニングも本格的なのをやっていて、ためになるなと感じています。練習前にトレーニングをして、練習した後も体幹を必ずやるようにしています。

―今後の試合にむけて、どのように準備していますか?
(土井) 今年はイレギュラーでリーグ戦に入れ替え戦が無くて、4年生がいるうちに1部に昇格したかったから、それができないことがすごく残念でした。みんな入れ替え戦を目標に、リーグ戦を楽しみにしていたから、モチベーションが下がってしまっていて、それをなるべく下げないためにも、2部で圧倒優勝しようという心掛けでいます。六大学もずっと優勝してきているから、今年も優勝したいです。リーグ戦は4年生が最後だから、楽しんでいい気持ちで終えてもらおうという気持ちです。

―コロナで練習できてない時はどのように過ごしましたか?
(土井) チームとしてはZoomでミーティングして団体戦の応援歌を歌ったりしました。1年生とのコミュニケーションが全然とれてなかったから、積極的にコミュニケーションをとるようにしていました。

(金) 家に閉じこもるのもよくないので、たまに外にランニング行ったりしていました。

―1年生について
(土井) 6人入ってくれました。アスリート選抜が多いんですけど、一般から入ってくれる人が少ないので、SNSの発信を頑張ってやっていました。ブログを経由して、1人入部してくれたのがすごく嬉しいです。個性強めで、面白い子が多いですね。有名な子も多いです。

ソフトテニス部女子らしさとは

―「ソフトテニス部女子らしさ」とはなんだと思いますか?
(土井) 他大のテニス部から見たら、ブランドがあると思います。今までの先輩が築き上げてくださったっていうのもあるけど、試合の時に日傘をさしたりするじゃないですか。それってありえないことで、私が入部した時もびっくりしたし。周りから見て、「日傘さして、化粧して、ピアスして」ってお嬢さんな雰囲気出しておいて、いざ試合になったら、みんな騒いでどの大学よりも楽しくできると思う。なおかつ、そんなに弱くないっていうのがいいところだと思います。テニスだけに集中する大学も多いと思うけど、立大は頭を使ったり、楽しく勝つチームだと思いますね。他の部活を知らないからあれだけど、テニス部は結構楽しい部活だと思います。上下関係もそこまでないので、プライベートで旅行に行ったり、わちゃわちゃして楽しいチームだと思います。

(金) 大学生らしさもあり、今まで結果を残してきた人たちが集まってくるので、その分試合でも結果を残せるので、楽しさもあり、テニスを真剣にできるのかなと思いますね。

―日傘をさすチームは少ない?
(土井) 六大学の他のチームは立大のことを「お姫様」って呼んでるらしいです(笑)。

―上下関係が厳しくないというのは心がけていることですか?
(土井) 4年生が自然体で優しすぎて。私たちの代は我が強いのでいじりがいがないかもしれないけど、その分後輩をいじりにいくから、ウェイウェイしていますね。夏はいきなり先輩に水をかけて、掛け合いになったり(笑)。

(金) 他の大学に比べたら、本当に仲いいなって感じますし、プライベートでも関係をもってくださるので、後輩にとって、居やすい環境だと思います。

―金さんは先輩になりましたが、どうですか?
(金) 今まで先輩が仲良くしてくださったので、仲良くしよう!とか特別意識するわけではなく、もう既にそういう雰囲気です。

昨年のインカレ団体戦の様子。多くの選手が日傘を差している

モチベーションは

―ソフトテニスをするモチベーションは何ですか?
(土井) 6歳ぐらいからやってきて、自分の取り柄がこれしかないから、これを極めるしかない。高校の時、選手の層が厚いところでやってきて、その同期が有名な大学に散らばっていて、対戦することが多いので、そこで負けたら悔しくて(笑)。それが嫌で、高校の同期の中で松永・土井が一番輝けるようにって思っています。あと、新入生が入ってから層が厚くなってきたけれど、自分たちは1年生のときから経験を積んでいるから、部内でも負けないようにしたいです。少しでも気を抜いたらすぐ抜かれるので、恐怖心を持ってラスト1年、ラストスパートをかけようと思っています。

―他大のライバルで特に意識している人はいますか?
(土井) 日体大の久保晴華と関西大学の中別府瑞希はポジションも一緒の同期で。3人で番手争いをしていたので、そこに負けるのが一番悔しいです(笑)。それより練習をしている自信があるから、絶対に負けたくないです。

―大学に入ってから対戦したことは?
(土井) 中別府(関大)は一年生のときのインカレの関大戦で。1年のインカレで三本回ししたときは最後のペアが全部三重高出身だった。久保(日体大)にはリーグ戦とかでもあたって4回くらいあったけど新進大会以外は全部負けています。

―金さんのモチベーションはどうですか?
(金) 高校の時までは結果にこだわってきたけれど、今は結果というよりもテニスを楽しくやりたいと思っています。大学を卒業したらもうやらないつもりなので、後悔しないで終われるように頑張りたいです。高校の時は結果を見すぎて、ずっと緊張してテニスをやっていたのですが、今はテニス自体を楽しもうとしています。高校まではメンバーに入ってプレッシャーとかも多かったけど、今は主務で下から支える立場なので、テニス部自体を盛り上げられるようにしたいと思ってて、高校の時に比べたらコミュニケーションをとるようにしています。同期とか先輩とも今までに比べて話すようになりました。

ーテニスに対する考え方が変わった?
(金) 大学に入ってからは自分よりもレベルが上の人がたくさんいるのでその人たちとできる、上を目指すってよりもその人たちと一緒にテニスできることを楽しもうとしています。

ー立教らしさをどう活かしてチームを作りたいですか?
(土井) とりあえずはメリハリのあるチームを作って行きたい。自分は主将っていう立場だけど主将らしいことが全然できなくて、チームの練習をまわすことはできるけど、先生方とコミュニケーションとったりするのが適当になってしまったりする。そういう大事なところは同期が後ろで支えてくれていて、同期に相談して決めてからやるから、主将的な仕事は同期全員でやっているという感じです。ただ、元気出してやるのが自分らしさだと思ってるから、率先してしんどい練習も手を抜かずにやって、それを後輩とか同期とかが見てついてきてくれるような、背中で見せられるようなキャプテンになれたらいいかな。

(金) 今のチームは高校の時から有名な選手で力があるので結果が残せると思うし、その結果を残せるための環境作りを主務としてOGさんとか監督ともいい関係を築いて、頑張りたいなと思います。

ー今年の目標は
(土井) 今年の目標は秋リーグの2部完全優勝。春のリーグにいい流れを持っていけるようにすること。秋で2部優勝して、来年の春で自分たちが降格してしまった分は戻して終わりたい。インカレでは監督を胴上げしたいっていう思いがあるから優勝狙ってチームでやっていきたいという思いがあります。自分も大学が終わったら競技を続けない気でいるから、悔いが残らないよう、就活で中途半端になったりしないでやって行けたらなと思います。

(金) 自分もあんずさんと一緒で、秋で2部優勝、春リーグで1部に戻りたいという目標があります。個人では主務として本格的に動くのでそこを頑張りたい。去年は先輩とペアを組ませてもらって悔いが残って終わってしまったので、今年はまだ誰と組むかわからないですけれど悔いの残らない試合をできるようにしたいです。

1部復帰を誓った春リーグが中止となり、不本意な活動を強いられた今季。秋リーグは無観客での開催が予定されている。力強く語った「2部完全優勝」を実現することができるか。悔しさを晴らす戦いが始まる。

(取材/編集 彦坂秋恵・日野雅由子)

「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

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