
【女子バスケットボール部】堅実に勝利を積み上げる!11連勝目をあげ、優勝へ王手をかけた
◆第75回関東大学女子バスケットボールリーグ戦2部A◆
10月18日 対順大 新座キャンパス

対するは、強度の高いディフェンスを得意とする順大。#0関口(順大)を中心に、高精度の3Pを武器とし、攻守の取れたチームだ。「ディフェンスの強度を上げられるように意識したい」。順大1戦目での#1村上(コ4)の言葉通り、立大は高い強度の守備を披露できるか。
序盤から、激しいディフェンスの応酬が繰り広げられ、両者ともにスコアにつなげることができない。試合が動いたのは2Q。下級生をメインとした5人が順大の戦術を封じる。素早い攻めからシュートを決め切り、一気呵成(かせい)にリードを広げた。4Qでは相手選手にテンポよく3Pを沈められる。28点を奪取されるも、逃げ切った試合となった。

ドリブルでディフェンスを揺さぶる#30大柴(営1)
1Q序盤、順大の激しいディフェンスから流れが作れず点が動かない。#24池口(コ4)のボール奪取から速攻を狙うもパスミス。貴重な得点機を逃した。両チームネットを揺らすことのないまま残り8分、#3田平(社4)がドライブからディフェンスを欺き、シュートを沈めた。しかし均衡を破ったものの勢いに乗れず、順大の連続得点を許す。変わらぬ順大の猛プレスから得点の重ならない立大。守備を徹底し、順大の勢いを削ぎ落とす。残り3分、バックコートで8秒を使い切らせ、攻めの機会を増やした。苛烈な守備の応酬から、10-12とロースコアで1Qを終える。
2Q、スターティングメンバーとは異なる5人がコートに立つ。残り7分、#27阿部(営1)が3Pを沈め同点、さらに#10清水(営2)がレイアップを決めきり逆転する。4分、#30大柴がコートへ入り、オフェンスが加速。速攻から、大柴がディフェンスを引きつけフリーの#27阿部へパスをつなぎ、得点を演出した。さらに1年生である#2渡部(済1)も2本のシュートを決め、さらにラストプレーで外角からネットを揺らす。このQを22-3と圧倒的な形で終えた立大に、さらなる流れをもたらした。

ボールを前へ進める阿部
優勢な状況で迎えた3Q。さらなるリードを狙い、安定した得点力を持つ4年生らに3Qを託す。こちらの初手は、#11前田(ス3)の3P。見事に長距離砲をヒットさせ、#1村上も続けて外からネットを揺らす。息をつく間もなく順大は速攻。#27垣花(順大)の浮かせたパスを#0関口(順大)がキャッチし、そのまま空中でシュートを放った。ボールはネットに吸い込まれ、得点を重ねる。これまでのクォーターとは打って変わって一進一退の攻防を繰り広げた。しかし、立大が突破口を見つけ出す。苦しめられたプレスをついに攻略。前へ出てくる相手ディフェンスを逆手に取り、フリースローライン付近にロングパスを出す。#6原(ス3)が確実にシュートを決めきり、2連続同じ形で得点した。この4点のリードを維持したまま、3Qを22-18で終える。全体としてのスコアは55-33。殴り合いを制し、より一層点差を広げた。
勝敗がかかった最終Q。相手の攻撃を抑えきるため、2Qのメンバーが再度登場する。しかし、順大の激しいプレスに瞠目(どうもく)。ミスからボールを与え、簡単なシュートを2本、さらに順大のポイントゲッター・#0関口が深い位置から3Pを沈める。意地を見せた順大に、立大はタイムアウトを取得。どうやってこのプレスをくぐり抜けるかを話し合った。その後、阿部の奮闘からボールを2度奪い取り着実に点を重ねていく。序盤の失点が手痛かったが盛り返し、白星をあげた。

3Pに喜ぶベンチ陣
序盤こそ得点が重ならなかったものの、安定的に点を稼ぎ勝利した立大。順大に負けず劣らずのディフェンスで、相手を抑え込んだ。ここまで負けなしの立大は、リーグ優勝に王手をかける。次戦は江戸川大。1周目ではわずか1点差で勝利することができたが、まごうことなき強敵だ。勝てば、優勝が決まる。現在得点王への道をひた走る#23オズルンバ・グッドネス・アヨミデをどう抑えていくかに期待がかかる。
(10月21日・尾原蓮)
◆コメント◆ #27 阿部選手
-試合を振り返って
自分が決めきらなければいけないゴール下のシュートを決めきれなくて、チームの流れを持ってこられる場面で自分が外してしまっていて、流れを持って来られなかったのは申し訳ないですし、悔しいです。ですが、自分がオフェンスだけではなくディフェンスの部分やリバウンドのところでチームに貢献できたという達成感も持っています。
-一周目の試合と比べてどうだったか
一周目は、2Qの途中から出場させていただいたのですが、やはり相手の圧に少しひるんでしまい、うまく自分のプレーが出せなかったっていうのが一周目だったので、二周目はそういうことがないように、失敗を恐れずに自分の持てる力を出そうと考えていたので、そういう点では、この順天堂の試合は、自分の持ってる力を試せたと思うので、とてもいい経験になりました。
-順天堂大学に対しての印象
とにかくスリーがめちゃくちゃ入って、切り返しが早いという印象だったので、
そこをどのくらいノースリーでつけるか、というところとトランジションで負けないようにしようと決めていました。
-順大のスクリーンに対する意識や対策
0番さんのスリーが速いので、スクリーンをかけられて、ついていけないと思ったら、二線が早めに出て、スリーを止めにいくというところと、フレアスクリーンをやってくるので、そこは自分が練習から常日頃、スクリーン貰う側の人に張り付いてスクリーンをさせないようにしようって言われていたので、そこを意識していました。
-バックコートでの激しいディフェンスに対する攻め方
あまり決めていなくて、ボールスクリーンモーションという土台をしっかりこなせば、どんな攻め方してきてもアジャストできると思うので、それを練習していき、このコートでどれだけ早くアジャストできるかが鍵だと思っています。
-4Q7分に取得したタイムアウトでどんなことを話したか
スタートの先輩方から2番の自分たちに変わって、パスミスや相手の前から来るプレスに対応できずに、ターンオーバーが増えてしまっていたところが多くありました。そこをもう一度高橋さんに指摘していただいて、そこを改善していこうという話をしました。
-次戦の江戸川大に向けて意識していきたいところ
留学生が大きいので、自分が出られた時にはしっかり、今日できなかったヒットファーストを徹底して、リバウンドを取り切って速攻につなげられるように、自分の持ち味を出せるように頑張りたいと思います。


