
【準硬式野球部】勢い止まらぬ立教ナイン!手に汗握る投手戦を制す
◆2025年度東京六大学準硬式野球
連盟秋季リーグ戦◆
現在4勝1敗と好調を維持している立教は、ここまで1試合の平均失点が2.00という堅い守備で勝ち星を積み上げている。その中で迎えた慶大戦。勢いのままに勝ち切りたい初戦では、試合の流れを守備から掴み、少ないチャンスをものにする打撃が光る試合展開だった。

チャンスで一打を放つ中村
試合は初回から立大・三浦(ス3)、慶大・島村の熾烈な投手戦が展開され、3回終了時点で両チームあわせてヒット1本という膠着状態。そんな中、均衡を破ったのは立大・中村(済2)の1打だった。打線は4回、ノーアウトから村田(済3)がヒットで塁に出ると下村(コ4)がしっかりとバントで送り、得点圏にランナーを進める。そして中村が甘く入ってきた3球目を綺麗にセンターへはじき返し、先制。
リードをもらった三浦は130㎞中盤の伸びのあるストレートを軸としたピッチングで次々と打者を打ち取っていく。対する慶大打線も中盤からはストレートに狙いを定めたため、立大は5回に2アウト3塁のピンチを迎えるも、三浦はストレートを低めに集めながら変化球を織り交ぜ、ピンチを難なく切り抜けた。

好投を見せる三浦
難局を乗り越えた直後、6回の攻撃では2アウトから出たランナーが相手のエラーもあり3塁まで進む。このチャンスを逃さなかったのは先制タイムリーを放った中村。センター前でランナーを返し、点差を2点に広げた。
慶大は何とか反撃の糸口を作ろうとするも、この日の三浦は圧倒的だった。通常、先発投手は終盤に向かうほど、疲労から球威やキレは落ちていく。しかし、点差を広げた6回からはギアを上げたのか、三浦の球威・キレは落ちるどころかむしろ上がっていった。8回には2者連続三振を奪うなど、終始相手を寄せ付けず、慶大打線をシャットアウト。最終的に見れば1安打完封と完ぺきな内容でチームを勝利に導いた。
投打が見事にかみ合い、大事な慶大との初戦を白星で飾った立大。これで5勝1敗と絶好調だが、順位は明大と僅差の2位。1位奪取のためにも、次の2戦目への勝利に期待が高まる。
(10月3日・中東佑輔)
◆コメント◆
三浦選手
-試合の感想
チームは2連勝と来ていて、どうしても初戦を勝ち取りたいと思っていたのでいい試合ができた
-今日のピッチングの満足度は
満足ではあるが、ここまで来たらノーヒットノーランがしたかった
-慶應戦のイメージ
2年前からとても得意で、点を取られないイメージ
相性がよく、調子のいい時に慶應戦に当たる
1番の福田さんを警戒している
-今シーズンの調子
全日本は疲労によって調子が落ちてしまったが、今日の試合から調子が戻せていると感じている
ー個人の目標
個人のタイトルも狙っているが、優勝を狙っているので勝つための投球がしたい。
-次戦に向けて
ここから明治法政の優勝争いしているチームとの対戦が続く。特に負けが続いている明治には絶対に負けられないので、ここを取って優勝したい。