
【ハンドボール部】 持ち味見せ善戦も、猛攻に耐えきれず黒星を喫する
◆2025年度 関東学生リーグ 1部◆
9月21日 中央大学多摩キャンパス
秋季リーグも残すところ2試合。ここまで白星をつかめずにいる立大は、春8位の筑波大と対戦する。苦しい状況を打破するためにも、なんとしても勝利が欲しい一戦だった。

ゴールを狙う宜寿次(ス3)
立ち上がりは会心の展開。開始直後、相手のファンブルを逃さず#34宜寿次が先制点を奪うと、#10島仲(ス3)、#2重田(ス2)、さらに再び#10島仲、#33冨永(ス3)と立て続けにゴールを決める。テンポよく得点を重ね、序盤で5−1とリード。持ち味であるスピードを発揮し、試合の主導権を握る。しかし、相手はすぐに流れを変えてきた。筑波大がタイムアウトを取り空気を落ち着けると、守備の粘りと強烈なシュートで一気に追い上げる。わずか7分で同点にされ、リードを失った。中川監督もすぐにタイムアウトを要求。両指揮官の駆け引きで緊張感が高まり、中盤は一進一退の展開となる。ここで存在感を示したのが守護神#1大西(ス2)だった。相手のシュートを立て続けに止めるビッグセーブを披露し、会場を大きく沸かせる。しかし攻撃は噛み合わず、パスミスや速攻の不発が目立ち始める。20分以降は徐々に筑波大に押し込まれ、失点を重ねることに。#24青木(コ4)のまた抜きシュートや#1大西の好守が光ったものの流れを引き戻すには至らず、14ー18と4点のビハインドで前半を折り返した。

好セーブに喜ぶ大西
後半はさらに厳しい展開となる。立ち上がりから連続得点を許し、点差は6点に拡大。中川監督はすぐさまタイムアウトを切って修正を図り、#10島仲やサイドの#2重田が得点を重ねて食らいついた。しかし相手の果敢なオフェンスを前に守備が崩れ、なかなか差を縮められない。後半10分にはキーパー#16阿部(文4)が連続ファインセーブで意地を見せるも、攻撃につなげられず逆に失点。その直後にも連続でゴールを奪われ、8点を先行される。ここで立大は最後のタイムアウトを要求。選手たちは気持ちを切り替え、再び反撃に出た。その直後、攻撃陣が奮起。#8塩畑(ス2)の力強いシュートを皮切りに、#28杉山(ス2)、#24青木が続けて決め、3連続得点。スタンドからは大きな声援が飛び、ベンチのボルテージも一気に上がった。しかし、その勢いを断ち切ったのは筑波大の攻撃陣。GK#1大西の好セーブをものともせず、多彩な攻めで着実に加点し続けた。最後まで粘りを見せた立大だったが、30―37で試合終了。7点差で敗戦となった。

笑顔を見せる青木
序盤の快進撃やキーパー陣の奮闘、攻撃陣の爆発力など、光る場面は数多くあった。しかし、リードを守り切る修正力や攻撃の精度といった部分が課題として残った。次戦の相手は東海大。順位に直結する大一番に、立大は”共闘”で挑む。
(9月21日・小野里大輔)
◆コメント◆ #1大西選手
ー今日の試合を振り返って
秋リーグ通して「粘れない」というのがありましたが、今回は後半入りで逆速攻で2点取られて6点差になったもののそれ以降離されることなくくらいついていけたので、チームとしての課題は克服できたと思います。
ーチームの良かった点
秋リーグは全体的に入りが悪く、前半15分ほどの時点で大きく点差離されてしんどいなって思う試合が多かったですが、試合前ミーティングでも話した非利き手側に流してディフェンスするっていうのがうまくはまって自分たちの流れをもってこれたかなと思います。
ー自分のコンディション
朝早く、眠かったですが、アップで気合いいれて万全な状態で。自分スタメンでなくベンチからスタートでしたが、いつでも出れるように準備してました。
ー今日の反省点
チームとしては、ルーズボールとか速攻の繋ぎなどのイージーミスが多くて、せっかくマイボールにしてもシュートまでいけないところが多かったので、そういうところをもっと少なくしていけたら、点差も縮まってくるかなと思います。
ー次戦への意気込み
入れ替え戦なのが確定しましたが、東海大に勝てば9位。2部2位と当たれるので、最後まで諦めずに。気を引き締めてがんばっていこうと思います。