【野球部】「進化」秋季リーグ直前インタビューVol.2 沖政宗投手・柴田恭佑選手

◇沖政宗選手◇

―春リーグの感想
たくさん投げる機会をいただいて、そのような中でシンプルに野球を楽しむことに集中して。思いっきり腕を振って野球を楽しむ中でどうやってチームに貢献していくかを考えて、一生懸命やったシーズンになって。そんな中で結果がついてきてくれたので良い経験になりましたし、充実したシーズンになったかなと思います。

ピンチを抑えてガッツポーズをする沖

―秋の目標
もちろん池田さん(コ3=智辯和歌山)だったり宮さん(営4=國學院栃木)だったり戻ってきて、自分もうかうかしていられない立場になって、このチームのピッチャー陣すごくいいな、頼もしいなというふうに感じているし、この人たちと優勝したいという思いが増えたので、個人的には与えられた役割を全うして、優勝が決まった時、「沖良く投げてくれたな」というふうに周りから評価していただけるような、優勝の1ピースになれたらいいなと思うので、結果にこだわってより一層コントロールだったり自分のピッチングの精度を上げたいなと思います。
チームとしては優勝しかないというか、春悔しい思いをして、一番プレッシャーを感じているのは4年生だと思いますし、下級生がフレッシュに盛り上げていって、どんな結果であれ最後に1点でも多くとってリーグ優勝する、秋先輩たちをいい気持ちで送り出せるように自分たちも精一杯やろうと思います。

―春リーグで一番印象に残った試合
個人的に言うと慶應戦かな。ずっと春前調子よくてこのままリーグ行けるなとなっていて、でも開幕の1週間前くらいにガタっとトンネル入ってしまって、何投げても自信ないし、自分も悩んで。結果にこだわりすぎて野球を楽しめない、盲目になっていたところがあって、監督さんにシンプルに野球楽しめと。「考えすぎて自分を投げさせてくれって全然よく見えない」と言われて、そこから吹っ切れて慶應戦の初戦、自分その日誕生日だったのですが、思いがけない2アウト満塁で行かされて、シンプルに野球を楽しめた。「腕振ってくりゃいいやん」というふうに自分の中で思えて、あの試合で抑えられたことから全試合投げることになったんで、あの試合でズルズルいかずにできて抑え任せてもらえたので、自分を変えたかなと思います。

送りバントを決めほっとした表情する沖

―同期で出会えてよかったと思う人
鬼頭(文2=横浜)かな。野球への思いは熱いなと思っていて。まあ横高でやっているし、今秋リーグ食い込んできてAチームに入ってきて、応援したくなるというか。野球好きなんだなと感じる節が多いから。2人で頑張りたいという思いもあるし、彼と会って価値観の面で勉強になった、こういう人もいるというような刺激をもらえるし、頑張ってほしいと偉そうになってしまうけれど思います。

―キーマンだと思う人
荘司さん(社4=新潟明訓)を挙げたいし、健さん(山田健太・コ4=大阪桐蔭)を挙げたいけど、そんなのはつまらないから笑。みっちーさん(道原慧・法4=駒大苫小牧)と宮さん(営4=國學院栃木)。

みっちーさんは法学部でも先輩で人としてあこがれている、人間として尊敬する先輩で、春思うような結果が出なかったから。でもランナーに出たら大分怖い選手ですし、真面目で猪突猛進タイプだから僕は「笑顔で楽しんでください」と後輩ながら生意気に言っていて、みっちーさんが1番に座ってくれているからチームが成り立つし、そこが回れば攻撃力も相当大きいかなという。大切さを春すごく感じて、尊敬しているからこそ結果残してほしいと思うかなと。笑顔でやってほしいなと思います。

宮さんは、すごくよくしてもらっていて僕は。宮さんがいるなら守護神は宮さんだというふうにみんなが思っているから。僕が投げるより宮さんが投げてほしいし優勝したい。僕は宮さんに繋げるだけでいいから。春苦しい思いをしたし、みんなでカバーしたから逆に秋は宮さんに僕らを引っ張っていってもらえるように、宮さんにつなぐという思いも持ってやりたいです。

―自分の性格
負けず嫌いかな。高校の時から、人のために時間割くタイプで、負けず嫌いと矛盾するかもしれないけれど、自分の練習やるより人の練習手伝ってあげたくなるタイプなので。いざ試合投げるというときはブルペンまではずっとビビっているというか手足が震えていて、「この場面ではいけないよ!」とか思っているけれど、マウンドに上がったら一切緊張しないタイプだから。マウンド上がってから負けると思ったことはないし、負けてから考えればいいかなと考えるタイプかな。

―好きな食べ物
お母さんのハヤシライスが好きかな。お母さんの酢豚とかも好きです。

島田(コ4=龍谷大平安・写真中央)と抱き合う沖(写真左)

―好きな曲
試合前に必ず聞く曲あるんですよ。「君に贈る詩」というのがあって。Duffが歌っているんだけど、試合前に最後に聞く曲。高1の時から練習試合だったり試合の前に聞くようにして。この曲で球場入りして落ち着かせているかな。

―ルーティン
マウンドに上がるときは必ず一礼するようにしていて。野球をプレーするうえで結果残すのは当たり前だしそこはこだわっているけど、まず試合をできることに感謝ですし、当たり前じゃないことを経験したからだと思うけれど。やれている、投げさせてもらえていることに感謝ですし、その気持ちは常に持ち続けていたいと思って。今日もまたマウンドに上がれていることに感謝して。シートバッティングも必ずマウンドに上がる前には一礼しています。

振りかぶる沖

―他大で対戦したいバッターは
早大の折内さん(4年=磐城)かな。副将を務めているのですが、自分の高校の2つ上の先輩で、早大で副将はなかなか野球だけではできないと思うので、同じ磐城高出身として自分が春のリーグ挨拶に行ったけど会えなくて。秋こそ戦いたいです。

―自分のここをみてほしいというところ・アピールポイント
ずばりコントロールで。勝てるピッチャーになりたいから。いいピッチャーというより。攻撃に流れを生みたいから。自分は150キロ台投げたり、周りが驚くピッチングはできないから、チームとして勝てるような流れを持ってこられるようなテンポの良さとコントロール、そういう所を見てほしいなと思います。

両手を挙げてベンチへ戻る沖

―春リーグの笑顔は秋も見せてくれるか
はい。チームが勝つために弱いとこは見せたくないし、自分ができることは全部やろうと思うので。内心めちゃくちゃビビっているけれど。「もう怖い!」と思っているけれど、マウンドに立っているという上では自分はフレッシュに笑顔で投げるということがチームを勢いづけると思うので、秋もビビりながら笑顔で。

―意気込み
優勝したい。それだけ。4年生が好きだからこそ。みんな優しいし大好きだと思う4年生だからこそ優勝で送り出したい。一周回って雑になってしまうけれど優勝したい。たくさん応援している方々に優勝した光景を見せられればと思います。

(取材編集・山岡雄一郎 この取材は8月20日、オンラインで行われました。)

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沖 政宗(おき・まさむね) 2002年4月23日生まれ。法学部2年。右投右打/投手/磐城/180㌢79㌔ 春リーグ躍進を果たした若き右腕。のちに中止となるが、チームを46年ぶりのセンバツ出場へと導く。立大では昨年の秋季リーグに初出場を果たすと、今季春季リーグでは慶大1回戦から10試合に登板し、防御率1.54の好成績を収める。笑顔が目立つみちのくの右腕は優勝へのワンピースになれるか。

◇柴田 恭佑選手◇

―春リーグの感想
初めてリーグ戦に出場させてもらって、慣れない部分もたくさんあって、緊張したのですが、一番助けてもらったのは先輩方からたくさん声をかけてもらって、やりやすいように雰囲気作りだったりしてくださって、そういう部分では助かったなというのが第一にあるのと、自分の技術不足というものを実感させられたリーグになったと思います。

―自分の課題
バッティングですかね。最終的な打率も.161で2割乗ってないですし、リーグ戦のピッチャーはそう簡単に打てるピッチャーじゃないなというのも分かったし、リーグ戦が終わってどう打てるのかというのを突き詰めて練習しています。

構える柴田恭

―秋の目標(個人・チーム)
試合に出場するのであれば今の4年生とやるのが最後のリーグ戦なので、今回春色々声を掛けてもらった分、自分も何かチームに貢献できるようなプレーをしていきたいと思います。チームとしてはずっと掲げているのが日本一なので、日本一目指して頑張ろうと思います。

―リーグ戦までの間何を仕上げていきたいか
技術が伸びるとかそういう部分は少ないと思うので、当たり前のプレーとか誰でもできることを詰めつつ、チームで勝利に向かって団結していけるようなプレーをしていきたいと思います。

―自分のここをみてほしいというところ・アピールポイント
試合中の自分の表情だったり笑顔を見てほしいです

ガッツポーズを決める柴田恭

―同期で出会えてよかったと思う人
田中祥都(コ2=仙台育英)です。今一番仲が良いというのと、かわいらしいというかすごく気が合います。

―尊敬している選手
最近だとヤクルトの村上選手ですかね。バッティングがすごいのでああいう豪快なバッティングしてみたいです。

―自分の性格
良くも悪くも一喜一憂してしまうことですかね。結構野球においてはワンプレーワンプレーで思い詰めたりしてしまうところがあったり、周りも気にすんなよって声を掛けてくれたりするんですけど、落ち込んだりすることがよくあります。

ベンチへ笑顔で戻る柴田恭

―好きな食べ物
オムライスです。お母さんのオムライスが一番好きです。

―仲良い人
自分の部屋長で佐藤元さん(コ4=福岡大大濠)、井上剛さん(コ4=佐久長聖)です。後輩だと竹中勇登(コ1=大阪桐蔭)と吉野蓮(コ1=仙台育英)です。佐藤元さんは部屋長で良くしてもらっていて、井上剛さんは同じポジションってこともあっていろいろ教えてもらうというか、日常生活面でもコミュニケーションが多くて、面倒を見てもらって助かっています。

―他大で対戦したい投手
法大の篠木投手(2年=木更津総合)です。同期というのもありますし、あの剛速球を打席に立って体験したいというか打ってみたいです。

ボールを捉える柴田恭

―早大戦では活躍が目立ったが
その前の週が東大戦でそれが初めてのスタメンだったのですが、すごい固かったんですよ。初めての出場で。それで早大戦でその固さが少し取れたというか、1つ守備でファインプレーをして気持ちが楽になって自分のプレーが出せたかなと思います。

―ルーティンについて
試合の日は同じパンツを履くようにしています。高校の頃に同じパンツを履いていくと調子が良いというのがあって、それをゲン担ぎにしています。

―意気込み
先ほども言ったように4年生と野球できるのが最後ということなので、4年生に恩返しできるようにチームに貢献できるようにするというのと、チーム全体の目標である日本一という目標を達成できるように頑張りたいと思います。

(取材編集・山岡雄一郎 この取材は8月20日、オンラインで行われました。)

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柴田 恭佑(しばた・きょうすけ) 2002年8月7日生まれ。コミュニティ福祉学部2年。右投左打/内野手/東明館/175㌢72㌔ 春にリーグ初出場を果たした若き守備の名手。早大2回戦では4打数2安打2打点と活躍、守備でも難しい打球をスライディングキャッチするなど攻守にわたって勝利に貢献した。激しいレギュラー争いを勝ち抜き、秋も活躍できるか。

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