【野球部】「真夏」の春季リーグ開幕!白星発進!

◆2020年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

8月11日 対明大 明治神宮球場

打者成績

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球自責点
中川 (コ4=桐光学園)58
宮 海 (営2=國學院栃木)21
栗尾 (コ3=山梨学院)25
池田 陽 (コ1=智辯和歌山)22

神宮球場に春がやってきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で二度の延期を余儀なくされ、4ヶ月遅れで開幕した東京六大学野球。74年ぶりに1回戦総当りで実施される。1試合の観客を3000人に制限するなど様々な対策を講じ、なんとか開幕にこじつけた。真夏の太陽が照りつける中、溝口監督(90年度卒=湘南)率いるタテジマ戦士達は、「感謝」を胸に開幕戦に挑んだ。本塁打が試合を決めた。初回に相手の失策により先制。その後も得点を重ねるが同点に追いつかれてしまう。それでも8回に冨永(コ4=桐蔭学園)の本塁打で勝ち越しに成功した。投げてはエース・中川(コ4=桐光学園)が5回1失点の好投で試合を作った。開幕戦を競り勝ち、好スタートを切った。

開幕戦のマウンドを任された中川

相手のミスにつけ込んだ。初回、相手の失策により先制。2回には、竹葉(コ4=龍谷大平安)の右翼前安打と相手捕手の失策によりチャンスを作ると、太田(コ3=智弁学園)の犠飛により追加点を挙げた。続く三井(コ4=大阪桐蔭)も中堅前安打により出塁するも、得点には繋がらなかった。3回には、柴田(社2=札幌第一)が内野安打で出塁。続く東(社3=福岡大大濠)と冨永も出塁し満塁とすると、竹葉が死球を受け、押し出しによる追加点を挙げた。同点に追いつかれた8回。「この回で決めるしかない」と打席に入った冨永の本塁打により、勝ち越しに成功。この一打が勝利を引き寄せた。

本塁打を放ちガッツポーズをする冨永

新戦力の活躍が光った。開幕のマウンドを任された、新エース・中川は流石の投球を見せてくれた。2回に相手打線に捕まり得点を許してしまう。しかし、その後は安定した投球で得点を許すことはなかった。5回を1失点で投げ切り、エースの仕事を果たした。8回からは池田陽(コ1=智弁和歌山)がマウンドに上がった。2回を無失点に抑え、チームの勝利に大きく貢献した。1年生ながら堂々とした投球を魅せ、大学初白星を挙げだ。過去3人しか成し遂げていない「1年生開幕白星」を達成。リーグ史上5人目の快挙に、これからのさらなる活躍が期待できる。
例年とは大きく状況が異なる中で、試合は進められた。入場時には検温が行われ、マスクの着用が義務付けられている。また、東京六大学野球の名物でもある応援団の姿がなかった。しかし、ベンチからの応援、選手の掛け声、バットとボールが当たる音など、今までは聞こえてこなかった音が聞こえてくる。また、応援団の不在を埋めるかのように、観客が大きな拍手で選手を応援する。観客はコロナ禍でも、新しい楽しみ方を見つけていた。
短期決戦となる春季リーグ。一瞬の油断も許されない。今日の勝利で弾みをつけ、明日も白星を重ねて欲しい。
(8月11日・坂東和奏)
◆コメント◆
本日本塁打を放った、副将・冨永#2
時期が空いても開幕していただけたことに感謝をしています。チームとしては、野球を楽しもうと思って(開幕戦に)行きました。自宅では砂浜でランニングしたり体幹を鍛えたり、素振りなどの練習をおこなって開幕に備えていました。8回の打席は、入江(=明大)が(マウンドに)出てきているのが見えていました。そこで、最後まで通す意図が見えたのでこの回で決めるしかないと思って打席に入りました。相手には長打が出ない選手だと思われていると考え、直球に張っていました。(明日の試合に向けて)どんな時でも明るくこの勢いのまま一勝必勝で(試合に)挑めたらいいなと思っています。

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