【女子バドミントン部】インカレ直前インタビュー/有川・枡谷ペア「スタートラインに立った感じがした」

9月1日、立大女子バドミントン部は東日本学生選手権にてインカレ団体戦の出場権を獲得した。創部史上初の快挙である。昨年度より着実に力をつけ続け、右肩上がりの戦績を出し続けている現在、まさに黄金期真っただ中だ!その黄金期を支えているのは、新星ダブルス有川友理奈(文2)・桝谷志穂(済1)ペア。粘り勝ちタイプと速い展開を作るタイプ。正反対のプレースタイルを持つ二人は全国の地でどのように挑んでいくのか。団体戦のほかに個人でも出場する二人にインカレの意気込みを伺った。
※この取材は10月5日に行われました

―インカレまであと一週間。どんな練習をしていますか
(桝谷)試合前ということで、男子にゲーム練習の相手をしてもらって、早い球に対応できるように練習しています。
(有川)全体的にも緊張感が高まり、質の良い練習になってきたと思います。メンバーが主体となって追い込んで練習をしているため、周りの選手で練習のサポートをしてくれている人たちへの感謝の気持ちを大切にやっています。

―団体戦の戦法や自分の役目など
(有川)私はエースとして、仲間や先輩たちのために確実にポイントを取りたいです。ベンチも含めて、チームが一つになることを目標にしたいです。
(桝谷)自分の役目はダブルスでしっかりと1ポイントをとることです。

―初戦は愛知県屈指の強豪校である愛知淑徳大学。男子・女子ともに中部1部リーグ優勝を果たしているとか
(有川)間違いなく簡単に勝てる試合ではないと思います。どんな試合でも初戦突破は大変なことだと思うので、まずは目の前の1試合を戦いたいです。

―インカレ団体での目標は
(桝谷)1回戦突破ですかね
(有川)優勝です!不可能なことではないと思います。私は「願い続ければ叶う」をモットーに生きています!(笑)

―目標実現のためのキーポイントはどこだと思いますか
(有川)まずは初戦突破です。そして私の勝敗は大きくチームの勝敗を動かすことになると思います。最高のコンディションでいけるようにします。

―史上初のインカレ団体出場に関して
(桝谷)史上初、すごいことだと思います!団体でインカレに出ることは決して当たり前のことではないので、この機会を楽しみたいです!
(有川)チームがこの舞台まで来れたことはOBさんOGさんや関係者の方々の苦労があったからこそだと思っています。まずは感謝の気持ちを忘れず、楽しんでいきたいと思います!

―個人では専門のダブルスでインカレ出場決定!インカレ決定戦などをふりかえって
(桝谷)インカレ決めの試合は変に緊張してしまいました。試合後は嬉しいというよりも安心という気持ちが大きかったです。
(有川)私も凄く緊張もしました。インカレが決まった時は素直に嬉しかったです。しかし目標はインカレ出場ではなく、インカレで勝つことなので、スタートラインに立った感じがしました。

―インカレ出場に対するもともとの目標は
(桝谷)インカレは絶対に決めようと話し合って東に臨みました。東では、インカレ決めである32決めよりその次の16決めを勝つことを目標としていました。

―東日本大会を総括して
(有川)個人的には全種目において結果は良かったと思います。しかし反省するべきところが多く、少しずつ修正しているので良い大会になったと思います。
(桝谷)良い試合も悪い試合もありましたが、自信につながる大会になりました。

―ペアリングなどはどうですか
(桝谷)時間が経つにつれて良くなっているのかなと思います。ダブルスのことについてはお互い妥協せず納得いくまで話しています。
(有川)先輩後輩である良さを活かして、コートの中でもコミュニケーションを凄く大切にしています。凄く組みやすくプライベートでも仲良くさせてもらっています!ダブルスのタイプとしては正反対ですが、お互いがお互いのプレーを出している時が良い流れのときだと思っているので、良い状態に持っていけるように声をかけていっています。

―秋リーグではチームの勝利にも貢献しました
(桝谷)貢献できた試合もありましたが、秋リーグ全体を通しては力不足を実感しました。

―有川選手は秋リーグで第3シングルスを任され、勝敗を左右する場面が多かった
(有川)大事な場面で緊張感が高まる中、ベンチの応援のおかげで良い試合を多くすることができました。個人的には第3シングルスのドキドキ感を楽しむ性格で、好きな雰囲気です!(笑)

―強豪校出身だけにインカレでは知り合いも多く出場しますか
(桝谷)そんなには多くないかもです(笑)けど、お互い勝ち進めば高校の同期と当たるトーナメントになっているので楽しみなような嫌なようなという感じです!

―有川選手は昨年度遠山(済3)とダブルスで出場しました
(有川)去年は先輩と出る安心感がありました。初めてのインカレであったということもあり、受け身の気持ちにならず挑戦する気持ちで謙虚な気持ちで戦えたと思います。しかし今年は2度目の大会であり、世界観を知った中での試合になるので緊張度が高いです。去年の経験をよく生かして今年はもっと良い成績を残したいです。

―1年間で成長したこと
(有川)身体的に向上させるために練習外で毎日5km走りこんできました。そこから精神的にも自信に繋がり、パフォーマンスとしては良くなってきたと思います。

―有川選手はダブルスとシングルスの両方とも出場されますが
(有川)身体がきつくなることは分かっています。そのため練習では誰よりもきつい練習をしようと意識していました。自分自身でもできる限りのケアをして備えていきたいです。

―インカレ個人での目標は
(桝谷)目標は大きくベスト8!!自分たちの一回戦目の相手はまだ決まっていないですが、16決めで、東で負けた相手に当たることになると思います。リベンジです!!
(有川)ダブルスもシングルスもまずは初戦突破ですが、ベスト8に入り全日本総合の切符を取ることが目標です。ダブルスもシングルスも初戦の相手から強いです。組み合わせの中には以前対戦したことのある相手も多いですが、インカレという舞台は違った緊張感があるので、向かっていきたいです。

―最後に、インカレへの意気込みをお願いします!
(桝谷)1年生らしく向かっていきます!!
(有川)勝負の世界は何が起こるか分かりません。勝ち負けにこだわらず、自分の力を出し切って謙虚な気持ちで戦い、楽しんでいきたいと思います。しかし矛盾しますが、「勝ちにこだわる」ということを前提に氣を入れていきたいです!立大の背面を背負っていることに感謝をして頑張ります!

―色紙(以下参照)にも“氣”とありましたが
(有川)“氣”ってすべての意味を含んでるすごい言葉なんですよ!やる気や元気、勇気とか…。実は高校の部旗がこれ(“氣”)で。旗がたるんでると「氣がたるんでるよ」って。全て源はこれだと思うんで。高校の時から“氣”をモットーとしてます。
(桝谷)私も今度からそれにしよう(笑)

―ありがとうございました!
(2人)ありがとうございました!!

インカレも“氣”を入れて全力を尽くすと答えた有川

有川友理奈(ありかわ・ゆりな)
生年月日:1999年1月14日
身長:165cm
出身校;西武台千葉高校出身
学部学年:文学部文学科英米文学専修2年
マイブーム:写真を撮ること
校内でお気に入りの場所:池袋キャンパス第一食堂
バドミントン歴:11年目
試合前のルーティン:バラード系の曲を聞く
得意なプレー:ひたすら我慢。長いラリー
なぜ立大へ:様々なレベルや経験の人が集まり、人間としても成長できる場であると思ったからです。多くの勉強ややりたいことができる学校だと思っています
これまでの主な戦績:
2015年 全日本ジュニア個人戦ダブルス3位
国民体育大会3位
関東大会優勝

1年生らしくフレッシュに挑戦すると答えた桝谷

桝谷志穂(ますや・しほ)
生年月日2000年2月8日
身長153cm
出身校;作新学院高校出身
学部学年:経済学部会計ファイナンス学科1年
マイブーム:たこ焼きパーティー
校内でお気に入りの場所:一食まえのベンチ
バドミントン歴:12年
試合前のルーティン:最悪の状況をイメージすること
得意なプレー:レシーブから前に入ること
なぜ立大へ:知り合いの先輩がいたことと、自分が入学する前の年にリーグ2部に昇格したから
これまでの主な戦績:
2016年 全国選抜団体ベスト4
2017年 インターハイ個人ダブルスベスト8、団体ベスト16
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◆過去2年間における部の主な戦績◆
平成29年度
関東大学バドミントン春季リーグ戦 29年ぶりに2部昇格
全日本学生バドミントン選手権大会 個人ダブルス遠山・有川ペアが創部史上初のベスト16
関東大学バドミントン秋季リーグ戦 総合5位で2部残留
平成30年度
関東大学バドミントン春季リーグ戦 2部4位
東日本学生選手権 団体ベスト16(創部史上初のインカレ出場権獲得)
関東大学バドミントン秋季リーグ戦 2部4位

10月13日よりインカレが開幕します。新たな歴史誕生へ向け躍進する選手たちを、ぜひ応援しましょう!

(10月9日/取材・文 松下咲貴子)

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