
【バレーボール部】気持ちでつかんだ逆転勝利!フルセットの熱戦を制す
♦2025年度秋季関東大学バレーボールリーグ戦♦
10月19日 対慶應大学 大東文化大学東松山キャンパス

秋季リーグも残すところあと2戦となり、会場は各校の白熱した順位争いに緊張感が漂う。立大は3連敗を喫し8位という状況で、ここまでリーグ3位の慶應大学との対戦に挑んだ。第1セットを幸先良く先取するも、続く第2、第3セットを連取される。しかし第4セットは巻き返しに成功し、フルセットにもつれ込む。選手たちは「最後は気持ちで」と一致団結し勝利をかざった。

試合前に円陣を組む選手達
リーグ終盤の順位争いで緊張感に包まれる中、寺内(済4)のサーブで試合開始となった。格上相手に果敢に攻撃するも、早速相手の強力なブロックにつかまり先制を許す。しかし齋藤(ス3)のクイックなどが決まり同点とした。すると相手のミドルブロッカーはクイックを警戒したことでサイドへのブロックが遅れ出す。立大は寺内を中心にコンビを組み立て、坂田(済2)や角田(ス3)のブロックの空いたクロスへの攻撃が決まり3点をリードする展開に。しかし相手の高さを武器とした多彩な攻撃に苦戦。終盤に逆転を許した。立大はそれでもクイックやコンビ攻撃を徹底的に続け相手のミスを誘う。楠本瑛(ス2)の守備とスパイカーの粘り強い攻撃が噛み合い、4点差で第1セットを制した。

クイックを打つ岡田(済3)
勢いのままに連取したい第2セットは相手サーブから開始。序盤は関原(ス1)のクロスへのスパイクや岡田のクイックが決まるも、相手の強力なスパイクに翻弄され一進一退の攻防が続く。その後、相手の多彩なトスに苦戦。立大は齋藤のBクイックや角田のバックアタックなどで対抗する。中盤、同点に追いつくも相手ブロックに捕まりミスが続いてしまう。齋藤のダイレクトや、Bクイックで連続得点するも流れを取り戻せない。終盤4点ビハインドとなったところから2連続でパスが長くなり相手にダイレクトを決められる。関原が粘りのスパイクを決めるも、20-25で第2セットを落とした。

ストレートへスパイクを打つ坂田
立て直したい立大だったが、第3セットは序盤から相手に流れをつかまれる。相手のブロッカーを剥がすことができず攻守で苦戦。相手コートにチャンスボールとして返ることや、ブロックされることが多く、立大の攻撃に中々つながらない。6点ビハインドで中盤を迎えるも、立大のアタッカー陣が巻き返しを図る。サイドからフェイントなどの多彩な攻撃や、齋藤のクイックやブロックも決まり同点に。しかし相手の両サイドからの強力な攻撃を防ぎきれず第3セットも取られてしまう。

ブロックする角田㊨楠本海(済1)
あとがない第4セット。序盤は互いにミスが出て両者流れを持ち込めない。それでも坂田のスパイクや楠本海のAクイックが決まり徐々に立大の流れに。中盤には試合序盤から得点源となっていたクイックを警戒されるが、サイドからのスパイクを決めて流れを渡さない。角田のクロスへのスパイクや関原のストレートへのスパイクが決まり点差を広げる。その後、坂田を中心に多彩な攻撃を見せ20点の大台に乗せた。しかし、相手のブロックと素早い攻撃に翻弄され1点差に迫られる。タイムアウトで体勢を立て直すと、坂田のスパイクでセットポイントを握る。最後は谷(済1)がサーブで相手守備を乱し、勢いのままこのセットを取り返した。

サーブを打つ谷
運命の第5セット。立大が秋季リーグでフルセットにもつれ込むのは7試合目となった。今季苦手とするフルセットの試合に、選手たちは円陣を組み気持ちを高める。ベンチからは栗橋(法3)から力強い声が響いていた。両者拮抗する試合の中、立大が先にこのセットの主導権を握る。角田のスパイクが決まり先制すると、相手のミスで点差を拡大。守備では相手のライトから強力なスパイクに苦戦するも、岡田のクイックや坂田のスパイクが決まる。4点リードしたところで相手がタイムアウトを要求。その後相手に1点差に迫られるが、立大は楠本海がAクイックを決めきり流れを渡さない。終盤は互いにスパイクを打ち合い2点リードの状況に。ここで関原の渾身のスパイクが相手にブロックされ流れが相手に渡りかける。しかし、関原の粘り強いスパイクが決まりマッチポイントをつかむ。最後は相手のミスを誘い第5セットを取りきり、この熱戦を制した。

勝利し喜び合う選手達
リーグ上位の慶大相手にフルセットながらも勝利をつかみとった立大。直近のフルセットの試合を2試合連続で落としていながらも、この試合は最後まで気持ちを切らさず声を出し続けた。上位のチームとも多くの熱戦を繰り広げた今季も残すはホームでの最終戦のみ。この代最後となる試合で成長し続けてきた姿を見せ、勝利を飾れるか注目だ。
(10月26日 藤本直太郎)
♦コメント♦#14 関原選手インタビュー
—今日の試合の感想
これまでの試合でフルセットまでは行くが、そこから勝ち切れずに負け越しが続いていたので、今日はとりあえず攻めるつもりで臨みました。いつもフルセットになると最後の攻めが足りなかったと思います。最後は結局気持ちだと思うので、今日は気持ちの部分で、全員でやっていくことを意識しました。
—対戦相手の慶應大学の印象
慶應大学はブロックが1番の魅力だと思うので、いかにどうブロックばらすことができるかが大事だと思っていました。相手との駆け引きで、セッターとしっかりコミュニケーション取ってコンビ組むというところを意識して練習していきました。
—本日の試合のプラン
相手はミドルブロッカーが結構強いので、サーブから崩して、レフトにトスを上げさせ、それをブロックで仕留めるっていう形で頑張ることと、サイドアウトをしっかり取ることを意識しました。
—第1セットを取れた要因
第1セットはクイックと両サイドがしっかりと決まっていたと思います。最初クイックが決まり、相手ブロックが1つセンターにつき両サイドはブロック1枚ずつになったところを決めきれたので、1セット目は取れたのかなと思います。
—5セット目の前にチームでの会話
5セット目は相手ブロックが既にサイドについてきていたので、サイドはできるだけ中に回って、ブロックを遅れさせて、速攻を中に切り込んで打つということを話し合いました。また、フルセットで負けていたのは最後の気持ちがなかったからだと思うので、全員で気持ちを切り替えてまた5セット目に挑みました。
—本日の試合で良かったところと悪かったところ
今日の良かった点は、ある程度大事なところで決めきれたというところで、悪かったところはブロックでシャットされることが少し多かったところです。そこの改善策としては、無理やり打つのではなくて、リバウンドを取ってもう1回繰り返すなど、そういう工夫が必要だったのかなと思います。
—秋季リーグも残り1戦、どのようなプレーをしたいか
自分はまだ1年生なので、1年生らしく思いっきりプレーして、最後の一戦の中央学院大学戦もしっかり勝ち切って、いい形で終われるようにしたいです。


