【女子バスケットボール部】 劇的延長戦を制し、2部Aリーグ優勝を決めた!

◆第75回関東大学女子バスケットボールリーグ戦2部A◆

1019日 対江戸川大学

連戦街道を突き進む立大。今回の相手は、留学生を擁し高さを武器とする江戸川大だ。両者一歩も譲らぬ展開が続き、試合はなんとオーバータイムにもつれ込む熱戦に。終始緊迫した展開が続く中、立大は最後まで粘り強く戦い抜き、執念で接戦を制す。この勝利で2部Aリーグ優勝を確実なものとした立大は、悲願の一部昇格へと大きく前進した。

序盤から立大は#1村上(コ4)を中心に積極的に攻める。1Q開始わずか1分、#24池口(コ4)のアシストから#1村上がスリーポイントをリングに沈め、先制に成功。チームに勢いを与え、流れを呼び込んだ。#3田平(社4)も相手のブロックをものともせず、華麗なレイバックで得点。立ち上がりから立大の攻撃が冴えわたった。ディフェンス面でも集中を切らさず、相手エース#23オズルンバを自由にさせない。#1村上が相手のパスミスを誘うなど攻守が噛み合い、リズムをつかんだ立大は1Qを24-21とリードした状態で終えた。

ドリブルする川﨑(文3)

2Qでは、#21岩見(現3)と#28三間(ス1)の見事な連携から#5川﨑がレイアップを決めるなど、立大らしいチームプレーで得点を重ねる。しかし中盤以降、シュートがリングに嫌われ、徐々に流れが江戸川大に傾いた。ディフェンスでは粘りを見せるものの、相手の高さとフィジカルに押されてファウルが増加。残り3分で逆転を許すと、立て直せないまま35-40で試合を折り返した。

円陣を組む選手たち

後半、江戸川大は#23オズルンバを中心に圧倒的な高さを活かした攻撃で立大を圧倒。ゴール下を制圧され、なかなか主導権を奪うことができない。それでも、主将である#3田平が果敢にスリーポイントを放ち、チームを鼓舞する。終盤には#28三間がリバウンドから得点するなど、セカンドチャンスを生かす場面も。相手の攻撃に苦しみながらも粘りのディフェンスで大崩れすることなく、55-63と8点差で3Qを終えた。

4Q、立大は守備からリズムを取り戻す。粘り強いディフェンスで奪ったボールから攻撃につなげ、徐々に点差を詰めた。#1村上がスリーポイントとレイアップを立て続けに決めるなど、反撃の火ぶたを切る。残り8分、ついに同点に追いついた。勢いそのままに#3田平のスリーポイントが決まり、残り4分45秒で逆転に成功。観客席は大いに湧きあがった。一時は76-71と突き放したものの、江戸川大も意地を見せ、連続得点で追いつく。一進一退の攻防が続く中、立大は最後まで集中を切らすことなく、試合は76―76でオーバータイムに突入した。

ディフェンスをかいくぐる田平

延長に入っても立大の勢いは衰えない。#6原(ス3)、#3田平が次々にスリーポイントを沈め、着実に得点を重ねる。相手のファウルを誘って得たフリースローも確実に決めきるなど、最後まで貪欲な姿勢を崩さない。#28三間の鋭いパスカットが相手の攻撃を封じたかと思うと、残り時間5秒、#24池口が放ったスリーポイントが高い放物線を描き、リングを射抜いた。会場はこの日一番の盛り上がりを見せる。この一撃が勝負を決定づけ、立大が90-85で劇的な勝利を収めた。

激戦の末につかんだ勝利。試合を通して見せた粘りと結束力は、まさに今季の立大を象徴するようだった。悲願の一部昇格を目指す彼女たちの挑戦は、ここからさらに熱を帯びていく。

(10月23日・中里結衣)

◆コメント◆  #1村上選手

-試合の感想

率直な感想で言うと、前回一巡目に一点差で勝てた試合だったので気合を入れてきたんですけど、やはりこういう試合になってしまって。でもそれよりも勝てたこと、優勝が決まったことが率直にただ嬉しいという一言に尽きます。

-試合を振り返って

自分は4年生なので、しっかりとプレーで引っ張っていく。キャプテンなどの役職についていないからこそ背中で示していかなければいけないなと思いながら、ミスを怖がらずに果敢に攻めていこうと考えてプレーしていました。

-江戸川大への印象

留学生の印象がとても強いチームで、23番をどう抑えるかをずっと課題にしていました。今日は留学生が特によかったです。ファウルもせずにいいディフェンスをされていましたし、オフェンスでもしっかりとシュートを決めきられたので、抑えきれなかったところではありました。ですが逆に言わせてもらえば、周りのプレイヤーさえ止めていれば彼女に40点、50点取られようが大丈夫だと考えていました。勝ちにこだわって、特に外側を止めるようにディフェンスしようという風にしていました。

-オーバータイム時の、オールコートゾーンプレイスの意図

もともと江戸川大は自分たちのゾーンがとても効くイメージがあったので、怖がらずに前で当たろうという感じでやっていました。

-オーバータイム前、話し合ったことは

立教に最後の攻撃のチャンスがあったんですけど、自分がシュートを決めきれなくてオーバータイムに入ってしまって。でも、切り替えていこうというのは話しました。あと、コーチが延長戦で一発目のシュートを決めたチームが8割勝つとおっしゃっていたので、そこを絶対に取り切ろうと決めました。

-次戦に向けて意識していきたいところ

入れ替え戦が見えてきましたし、1位という結果も見えてきました。ですが、12勝0敗と全勝できているところ、そこで守りに入ってしまったらやられてしまうと思っています。次週はどちらも去年2位、3位と強いチームなので、足をすくわれないよう練習はしっかりとおこなって、全勝ではなく目の前の試合一つずつを勝ち切っていきたいと考えています。

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