
【陸上競技部】4年連続の予選会突破へ 第102回箱根駅伝予選会展望
♦第102回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会♦
10月18日 陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園
昨年度、創部史上初めてつかんだ全日本大学駅伝の舞台で総合7位となりシード 権を獲得、箱根駅伝では2024年度から1つ順位を押し上げ総合13位となった立大。本年度も4年連続の予選会突破に向けて着々と準備が進められている。今回、明日に迫っている第102回箱根駅伝予選会でカギを握る選手たちを特集する。
髙林駅伝監督新体制となってから1年。夏合宿では昨年同様、土台作りの練習を実施した。監督からは「一つ一つの練習で全力を出し切るのではなく、次の練習につなげていけるくらいの余裕度・キツさを意識してやっていこう」と声をかけられた選手たち。今年のチームスローガンは「初志貫徹~咲き誇れ、江戸紫~」。昨年度の箱根駅伝での悔しさを胸に、この1年間部員一同シード権を取るという目標を貫いて練習に取り組んできた。

快走を見せる馬場(コ4=大牟田)
今年2月に行われた第28回日本学生ハーフマラソン選手権で学生2位となった馬場。7月にドイツで開催されたワールドユニバーシティゲームズの日本代表として日の丸を背負って戦った。結果は個人4位、団体優勝。初の大舞台で輝かしい成績を残した。海外レースを経て「留学生にももっと食らいついていく意識が芽生えた」と話す。迎える最後の箱根駅伝予選会は14㌔過ぎの公園内、アップダウンが激しくなる場面で彼の強みである粘り強い走りがみられるか。

駆け抜ける國安(営4=須磨学園)
キャプテンの國安は今年のチームについて「学年関係なく競い合ってお互いを高めていっているのが特徴的です」と語る。この1年、チームをまとめる立場としてチームメイトとのとコミュニケーションを大切にしてきた。競技面では馬場がペースメーカーを務めたローンセストンハーフで1:01’35”の5位でゴールするなど実力も発揮している。箱根駅伝本選に2度出場するなど、予選会でも毎年タイムを稼ぐ役割を任されているチームの主力だ。夏合宿では自身の課題であったラストスパートを磨くため、全体メニューに加えてダッシュの練習を追加した。この夏を4年間通して一番いい消化率で終えることが出来たと語る國安。ラスト勝負でのキレのあるスパートに期待したい。

ゴール後の本宮(営2=水城)
今年の夏合宿で成長を遂げたのが2年生の本宮だ。キャプテンの國安からは「1年目はけがに悩まされていた時期があったが、2年生になってからかなり安定して走れるようになった」と高く評価されている。ハーフマラソンを走るのは今大会が初。しかし「経験がないからこそ挑戦ができる」とチームに貢献するために、恐れることなく突き進む覚悟だ。夏合宿を乗り越え、自信をつけ、初のメンバー登録をつかんだ本宮。念願の初出走を果たすことはできるのか。当日のスタートリストからも目が離せない。
3年生からは実力を伸ばしてきた頼もしいメンバーがエントリーした。6月に行われた日体大長距離記録会では5000㍍の自己ベストを更新した、野口(営3=学法石川)は7月の関東学生網走夏季記録挑戦競技会でも立て続けにベストを更新し、勢いに乗っている。さらに木島(営3=相洋)、木代(ス3=水城)の2名は今年は多くのハーフマラソンに挑戦し、長い距離にも対応できるスタミナを磨いてきた。3年生のチームを支える走りにも期待したい。
夏合宿を終えてチームの足並みもそろってきた。予選会の2週間後には全日本大 学駅伝も控えている。2年連続のシード権獲得に向けて、まずはこの予選会を突破し、弾みをつけていきたい。たくさんの期待がかかる中、立大駅伝部は4年連続箱根路への切符をつかむことはできるのか。選手たちは自信を胸に、10月18日の号砲を待つ。
(10月17日・林田心寧)