
257・258合併号
【準硬式野球部】熱戦を繰り広げ堂々の決勝進出 メンバー全員でやり抜いた 関東大会 準V

逆転につながる一打を放つ清水(文3)
今大会、準優勝を果たした立大ナイン。ベスト4以上に与えられる全日本選手権予選会の出場権を獲得した。昨季の木村杯新人戦で優勝に貢献した三浦や望月響(ス3)らが主軸として活躍。彼らのさらなる飛躍に期待が高まる。
盟友のために
「このチームはトーナメントに強い」。 主将の下村(コ4)は確信していた。 強みが存分に発揮されたのは準決勝。6回裏2点ビハインドで満塁の好機に、8番・日野(ス3)が奮起する。昨秋は正捕手だったが下級生の勢いに押され、今大会では控えに回ることが多くなった。それでもこの試合では打撃に期待されスタメン出場。自分の役割は十分理解していた。「配球は任せて。打撃で助けてほしい」。 バッテリーを組む伊東から声をかけられ、並々ならぬ思いで打席に立つ。直球で押す相手先発の傾向を見抜いて内角高めを一振り。一塁走者の生還を見届けると、喜びを爆発させる。大会初安打を劇的な適時打で飾った。 2点リードを守るのは三浦。大舞台で培った豊富な経験を買われ、登板した。7回、無死一・三塁のピンチの場面。調子は万全ではなかったが、百戦錬磨の右腕は厳しい局面でも冷静だった。3回1失点の好投を見せ、点差を守り抜き均衡した試合を制した。 準決勝ではチーム一丸で逆転勝利を果たした立大。決勝で涙をのんだが、全国大会への切符をつかんだ。
行き着いた答え
昨年の成績を超え、準優勝を果たした今大会。障壁を乗り越え、一丸で好結果をつかんだ。 初戦1週間前、今大会の目標や野球に対する熱量の違いから、全員の意識が統一されていなかった。練習では同じミスを繰り返し、負荷の高い練習には批判が上がるほどの状況。「このままでは駄目だ」。 強い危機感を感じていた主将の下村は緊急でミーティングの開催を決断する。野球をする目的を一人ひとりが問い直し、勝って喜ぶためという認識を半日かけてすり合わせた。「野球をやるときは本気でやる。」 新たに定めたスローガンが部に好循環を生み出した。練習ではチームの雰囲気が緩むと声をかけ合い目標を再認識。今大会では3試合で逆転勝利を果たすなど、攻めあぐねる展開でも粘り強く得点を狙う。「中盤の立教」と呼ばれるほどの勝負強さを発揮できるようになった。 一度自分たちの野球を見直し、全員の意思を再確認することでチームワークが深まった春。集大成となる秋リーグへ向けて、「完全優勝」を目標にさらなる成長を誓った。(山中康平)

好投を見せる三浦(ス3)
「立教スポーツ」第257・258合併号では、他にも【洋弓部女子、サッカー部男子、ボート部、空手部、相撲部、ローラーホッケー部、卓球部、女子バドミントン部、ヨット部】の戦績を紹介しています。記事本文は、ぜひ紙面をお手に取ってご覧ください!
☆配布日程:2025年7月3日~7月9日@立大池袋キャンパス、新座キャンパス

晴れやかな顔で賞状を持つ佐藤(ス3)

プレーに集中する宮崎(コ4)

勢いそのままにゴールへ向かう選手たち

撮影に応じ、笑顔を浮かべる松田(済4=写真左)と高橋(現4)

真剣に構える石井(ス2)

集中した面持ちでボールを死守する井出(法4)

ラリーを続ける細川(ス3)

ラケットを構え、点を取る鈴木(ス2)

舵を切る伊藤樹(済3=写真左)・松井(営3)ペア
バックナンバーはこちら
定期購読をご希望の方はこちら
ご意見、ご感想、お問い合わせはこちら
広告掲載についてはこちら