【ラグビー部】奮闘するも立ちはだかるアカクロの壁

◆2025年度関東大学対抗戦 Aグループ◆

9月28日 対早大 秩父宮ラグビー場

日も暮れ秋の風が涼しく感じる秩父宮ラグビー場。昨季対抗戦1位の早稲田大学との対決に挑んだ。立大は前節で大学選手権4連覇中の強豪・帝京大に負けはしたものの善戦した。勢いそのままに勝利をつかめるか注目されたが、相手の素早い展開に翻弄(ほんろう)され悔しい敗戦となった。

果敢に攻め込む佐藤(文4)

立大のキックオフで試合が開始。開始早々白石(営4)のスティールでボールを奪い、攻守で見せ場を作るが、ペナルティーから5分に先制のトライを許してしまった。その後も相手に主導権を握られたまま自陣22メートルライン内での攻防が続く。12分には再びトライを許し点差を広げられてしまう。しかし15分には天羽(済3)のアタックから相手のハイタックルを誘い、福井(営2)のキックで敵陣22メートルライン付近でラインアウトを獲得する。しかしここは得点につながらない。その後は再び相手に攻められ21分に3つ目のトライを奪われる。29分には裏をかくパントキックから4トライ目を許してしまった。

前半のうちに一矢報いたい立大。34分には白石のオフロードパスから佐久間(法4)が抜け出し敵陣22メートルライン直前までゲインする。36分には相手のキックを村上(営2)がつかみターンオーバー、パスをつないで佐藤(文4)が抜け出すと大外の渋谷(営2)にパスが渡る。トライラインを超えたようにも見えたがここは相手のタックルによりタッチラインを割り、得点とならず。再び佐藤から渋谷にパスが出るもノックフォワードでつながらない。その後も立大は攻撃を続けるもそのまま0-24で前半を終える。

キックで前線にボールを送る向井(ス1)

早大のキックオフで試合が再開。悪い流れを断ち切りたい立大。しかし後半開始2分にさしかかるところで相手の外への素早いキックパスからトライを決められる。天羽や佐藤が前に出るタックルで抵抗するも、9分にはスクラムから立大バックスの隙を突かれ、6個目のトライを許してしまう。13分と15分にも立て続けに失点。0-52と点差を広げられる。なんとか反撃したい立大は諦めずに攻めの姿勢を見せる。20分には立大ボールのスクラムを獲得しSHの有賀(理3)から佐藤、向井、福井へとパスが回り相手陣地に大きく前進。23分には相手ボールのスクラムで押し勝ち、コラプシングを誘い立大ボールに。福井のキックで敵陣22メートルライン付近まで押し進める。しかし、ラインアウトでのミスにより得点にはつながらない。28分、32分、34分にも立て続けにトライを決められ0-73とされる。それでも、角田(営4)や向井らの力強いタックルで相手の攻撃を止める場面も見られ、試合終盤でもチーム一丸となり激しいタックルでディフェンスを固める。ただ相手の勢いは止まらず、ロスタイムの42分にも自陣5メートルライン付近でのスクラムからトライを許す。そのまま得点を奪うことができずに0-78でノーサイドとなった。

MIPに選出された中山(法2)

強豪との戦いの続く対抗戦。立大は前節に続き立教スタンダードを見せたかったが、早大の前に得点することができずに悔しい敗戦となった。次節の相手は慶大。創部史上初の大学選手権出場を目指す立大にとって負けられない戦いが続く。悪い流れを断ち切り勝利をつかめるか注目だ。

(10月1日・藤本直太郎)

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