
【女子バスケットボール部】 立大、熱闘を制す!苦しい場面をなんとか乗り越えた
◆第75回関東大学バスケットボールリーグ戦2部A◆
9月20日 対江戸川 日本女子体育大学
4戦4勝で迎えたこの一戦。留学生を擁する江戸川大に、立大センター陣はどれだけ競り合えるか。前半、相手センターである#23アヨミデを止められずリードを許す。3Pを試投するものの、点数が縮まらない。逆境の中、試合の趨勢(すうせい)を決したのは4Q3分。#24池口(コ4)が3Pを二本連続で沈め、5連勝を決めた。
1Q、193cmの巨塔が相手ゴールを支配する。しかし立大も容易にシュートを打たせなかった。#11前田(ス3)が懸命にゴール下を守り切り、前試合で脅威の45得点を成し遂げたオズルンバを1Qでは5点に抑え込む。だが江戸川大は外からのシュートが当たり、1Qを16点で終える。その一方立大は、得意であるはずの遠距離砲は不発に終わった。ただでは転ばず、#1村上(コ4)の巧みなオフボールの動きが躍動し、なんとかこのQを13ー16で締める。

シュートを放つ前田
3点差を覆したい2Q、根気強く3Pを撃ち続けるも、リングが立大を嫌う。得意のオフェンスリバウンドも、思うようには活きなかった。一時は得点が、12点差まで広がる。#3主将・田平(社4)がゴール下から難易度の高いシュートを意地で沈めたが、江戸川大の得点ペースは落ちない。12ー16でこのQを終え、25ー32となった。

ディフェンスをかいくぐりシュートを決める田平
ハーフタイムを挟み、迎えた3Q。一進一退の攻防が繰り広げられた。開始1分、こちらが24秒守り切ると、3分で江戸川大の堅守によってこちらが24秒を使い果たす。特に、バックコートのディフェンスが相手を圧倒した。フラッシュをしにきた23番のボールをカット。このQだけでも5度以上、運びの段階でボールを停滞させた。攻めても、徐々にボールがネットを揺らす頻度が増えていく。#3田平が1本、#1村上が2本3Pを決め切った。しかし、相手#4原田に3Pを立て続けに2本、そしてアヨミデに11得点を許す。勢いのある攻守が江戸川大と拮抗し、19ー19、そして44ー51でこのQを終えた。

激しくコンタクトしながらドライブする阿部(営1)
開始15秒、#78下川(観1)がネットを揺らし順調な滑り出しで最終Qを迎える。3Pを沈められるも、すぐ2点を返し、さらにボール奪取から得点を重ねた。たまらず江戸川大がタイムアウトを取得。明けに、4点を返されるが即座にスターティングメンバーへと交代し、さらなる失点を防いだ。ここから立大の攻勢が止まらない。#6原(ス3)、前田が立て続けにシュートを沈める。しかし江戸川大も必死にその流れを食い止め、競り合う展開が続いた。7分、#24池口(コ4)が二連続で3Pを沈める。根気強く3P撃ち続けた立大に、ようやくゴールが応えた。

留学生を避けシュートを狙う池口
念願の逆転、67ー65となる。さらに前田が速攻を確実に決め、原がフリースローを2本沈めた。残り時間は45秒、さらには6点差と余裕もあったが、即座に江戸川大が3Pを沈める。フロントコートから始めるため、立大がタイムアウトを取得した。状況は、71ー68。そして立大がネットを揺らすことなく、江戸川大へとポゼッションが渡る。残り1秒、3Pか2Pか瀬戸際の位置からシュートを放ちボールはリングに吸い込まれた。思わず盛り上がる江戸川大ベンチ。誰もが延長を確信した。しかし、審判が下したのは2Pシュート。静まっていた立大ベンチ、応援席は爆発、というよりも安堵の色が何よりも強く見えた。
次戦は立大の対抗馬かと見られた桐蔭横浜大を18点差で下した松蔭大。立大とは関東大会以来の因縁がある。安定したシュート力を誇る#4石橋、本日の試合で大暴れした#5佐藤をどう抑え込むのか、次戦に向けて期待がかかる。
【9月21日・尾原蓮】
◆コメント◆ #24池口選手
ー今日の試合を振り返って
今日はヘッドコーチがいなくて、チームとしては、いつもより全体、みんなで頑張ろうっていう意識が必要だなと思ったんですけど、相手の留学生が結構安定感があって、すぐに点を決めても返されるという状態だったので、自分たちのディフェンスプレーでは、オフェンスを崩すことができなくて。途中までずっと負けてて、どうやって攻めようかなって考えてたんですけど、なかなか思ったようにいかなくて、自分たちの武器であるスリーポイントがみんな当たらなくて、そこでいかなくなっちゃうと、やっぱり入らないので、入らなくても打ち続けようという形で、チームの中で意識することを共通して持つことができた試合だったと思います。
ー対戦前の江戸川大への印象
まあ、外回りというよりかは、中のポストプレーのところが鍵だなと思ったので、そこのディフェンスは5人全員で守るように意識しようかなと思いました。
ーチームでよかったところ
自分たちのオフェンスがうまくいかないときに、前からディフェンスで頑張って、自分たちのゴールにすることが結構できたので、そこは結構よかったかなと思います。
ー今日の課題点
やっぱりシュートをしっかり決めきる。いい流れで打ててはいたので、そこを決め切ったら、もっと簡単な試合だったかなと思うので、自分たちの流れを持ってくるために、自分たちでしっかりシュートを決めきることが必要だと思いました。
ーでは個人としてはどうだったか
初め、あんまりシュートが入らなくて、どうしようかなと思ったんですけど、やっぱポイントガードとして、周りがしっかり攻められるようにっていうことを意識しました。あとは結構焦ってたので、周りをみんな落ち着かせることをしっかり意識して、自分自身も大事なところでシュートを決めることができたので、指示だけじゃなくて、プレーでも結構引っ張ることができたかなと思います。
ー23番がフラッシュしたタイミングでのスティールは狙っていたのか
上からのパスなんで、相手がボールを落としてきたタイミングで、高く飛んで狙いに行こうっていうのは、はい。
ー次戦の松蔭大で意識していきたいこと
5月のトーナメントでは、結構、接戦で負けちゃったので、そこのリベンジっていうのもあって、あとは相手も自分たちもスリーポイントのチームなので、自分たちもシュートが入るけど、相手もそれ以上に入るチームなので、そこをしっかり守らせないようにして、自分たちは逆に今日入らなかったので、明日、調子がいいことを願ってシュートを決めたいなと思います。