【アメリカンフットボール部】 延長死闘の末、無念の黒星

◆2025年度関東大学アメリカンフットボールリーグ戦◆

8月30日 対東大 アミノバイタルフィールド

2024年度のリーグ戦を4勝3敗で終え、さらなる飛躍を誓ったRushers。今季も東大との開幕戦に挑んだ。前半は持ち味を発揮し主導権を握る時間が長かったものの、終盤に追いつかれ、最後は延長戦で涙をのむ結果となった。

 

厳しい日差しの中で始まった初戦。立ち上がりは相手に押し込まれ、次々と更新される1stダウンからパスで先制を許す。序盤から嫌な空気が漂ったが、RB#22青木(済3)が力強く飛び込み、均衡を取り戻した。キックも決めきり、試合は7−7と互角の展開

ボールをキープするQB#11中川

2Qに入るとRushersが流れをつかむ。QB#11中川(文1)のパスをWR#3小林(ス1)が振り切ってキャッチ。電光石火のTDで勝ち越しに成功した。続くシリーズでは両軍がパントの応酬となり膠着するが、ここで光ったのがDB#6荒竹(法4)。読み切ったパスをインターセプトし、一気に主導権を奪う。得た好機をK#54土生(観2)が45ヤードのロングキックで得点し、リードを2ポゼッション差に広げた。守備陣も冷静に対応し、相手のドライブを寸断。立大はリードを10点として前半を折り返す。

FGを狙うK#54土生、WR#18石川

後半戦に入ると、流れは東大に傾いた。敵陣に入っても決定打を欠き、追加点のきっかけを作りきれない。ディフェンスが奮闘して試合を支えるものの、オフェンスはインターセプトを喫するなど嫌な流れが続いた。幸いこのピンチはしのぎ切り、スコアは動かないまま最終Qへ突入する。

 

迎えた4Q。相手にFGを許すと、差は1TDに縮まる。さらに試合終盤、時計を消費しながら前進していたRushersだったが、痛恨のファンブルでボールを失い流れが一変。相手RBに77ヤード独走のビッグゲインを許し、試合は振り出しに戻される。土壇場で守備陣が踏ん張り、最後のFGをブロックし延長戦に持ち込んだが、スタンドの空気は東大がつかんでいた。

ブロックに成功し喜ぶ選手たち

延長1回目。先攻の東大にTDを奪われるも、負けじとRB#22青木(済3)が突進しエンドゾーンへ。WR#18石川(営4)とK#54土生(観2)の冷静な連携で追加点も決め、同点に追いついた。続く2回目の延長では立大が先に仕掛ける。QB#11中川(文1)のロングパスをWR#80小寺(済2)がキャッチし、値千金の勝ち越し点。ツーポイントは失敗したが、スタンドを大きく沸かせた。勝利まであと一歩。しかしその期待は裏切られる。必死の守備で4thダウンまで追い込んだものの、相手QBの放った浮き球パスがTEの手に収まり、同点のTD。さらにツーポイントコンバージョンも成功され、試合をひっくり返された。ここで試合終了のホイッスル。開幕戦に白星を飾ることはできなかった。

 

幾度となくリードを奪い、勝利を目前にしながら競り負けた立大。選手たちには無念の表情が色濃く浮かんだ。これからも強敵との戦いは続く。それだけに、この悔しさを糧に挑むRushersの挑戦に期待したい。

 

(8月30日・小野里大輔)

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