
【陸上競技部】国内最高峰の舞台・日本選手権において「R」のユニフォームが躍動する!
◆第109回日本陸上競技選手権大会兼 東京2025世界陸上競技選手権大会日本代表選手選考競技会◆
7月4日~6日 国立競技場
猛暑の中行われた日本選手権。15年ぶりに国立競技場にて開催された今大会には、立大から男子100㍍にて河田(済4)、男子1500㍍にて青木(ス3)の2名が出場する。両者ともに国内最高峰の舞台に臆することなく挑み、健闘した。

一心不乱に駆け抜ける河田
大学陸上ラストイヤーを迎えた河田。1年ぶり4度目の日本選手権出場を果たし、スタートラインに立つ。自身のベストタイムからは0.34秒及ばなかったものの、闘志あふれる走りを見せた。

集団で走る青木
2日目の男子1500㍍予選には青木が出場。スローペースで試合が進む中、集団の中腹につけてスピードを上げるタイミングをうかがう。残り1周の鐘が鳴ると、周囲のスパートに負けじと着いて行ったものの、残り200㍍で先頭の鋭い加速に引き離される。組8位に終わり、惜しくも決勝の舞台には届かなかった。
両者ともに決勝進出はならなかったものの、結果以上に光ったのは、最後まで諦めずに挑むその姿だった。最高峰の舞台で得た経験が、次なる飛躍の原動力となる。
(7月8日 前澤佑実)
◆コメント◆河田選手
―レースの感想
レースとしては、頭では分かっているのに、難しいという一言です。具体的に言えば、高レベルのレースの中で、いかに自分の走りに集中することができるかという意識で臨みましたが、実際に力まずコントロールすることは難しく、大舞台で自身の力を発揮する難しさを改めて痛感しました。
―レース前のコンディション(メンタル・身体面)
メンタル面は安定していました。日本選手権のレースの2週間前にシーズンベストを更新したこともあり、自信を持って臨むことができました。身体面は、4月に膝の故障、直前に腸脛靭帯炎と不調が続き、レース3日前には痛い部分はありませんでしたが、最後の調整練習ができなかったので、不安はありました。
―レース中に意識していたこと
レース中は必死だったので、ほとんど覚えていませんが、直前のプランとしては、30mまで自分のリズムで走り、そこから足の回転数を上げて、スピードに乗っていくというものでした。
―日本選手権という最高峰の舞台で走った感想
過去に4回経験していたこともあり、大きな感動というものはありませんが、僕自身2年ぶりの出場ということもあり、「帰ってきたな」という印象が強かったです。1年に1度、日本陸上界のトップ選手が集まる舞台で走れたことは嬉しかったです。
―今後の目標
学生個人、日本選手権、日本インカレが終わり、順位を気にするようなレースはもうないので、これからは自己ベストの更新を目指したいと思っています。具体的なタイムで言えば、10秒10を目標にしています。
◆コメント◆青木選手
―レースの感想
今回は日本の最高峰の大会である日本選手権1500mに出場しました。結果は予選落ち。決勝で戦うことを目標にしていただけに悔しい結果になりました。正直実力的には決勝に行ける感触があっただけに、なおさら悔しかったです。
―レース前のコンディション(メンタル・身体面)
レース1か月前に怪我をしてしまい、思うような調整はできませんでした。それでもやれることは全てやってきたので、やるしかないという気持ちで臨みました。身体としても最低限戦える状態には仕上げられましたが、正直なところ最高の走りができる状態ではありませんでした。メンタルも自信のなさと、自分を信じなければという思いが半々の状態でした。
―レース中に意識していたこと
スローペースの展開になったので、ラストのスピードアップに備えて、できるだけ力を温存し、いつでも切り替えられるように準備していました。力まないよう、自分のピッチでスピードを上げれるようにと考えていました。
―日本選手権という最高峰の舞台で走った感想
正直負けて悔しい。 最高峰の舞台で勝ちたい。 来年こそと思いました。
―今後の目標
シーズンが終わったので秋・冬の5000mに向けて距離を伸ばし、練習を積んでいきます。それでも僕の中では1500mが軸です。来年は学生記録の更新、日本選手権での表彰台を目指して、鍛錬を重ねていきたいと思います。