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【ホッケー部男子】チーム一丸でつかんだ奇跡の勝利!SO戦で決勝進出を決める

♦2023年度関東学生ホッケー秋季リーグ♦

11月4日 対一橋大 大井サブホッケー場


プール3連勝を飾り、昇格へ勢いを持って順位決定予選に進んだ立大。優勝・昇格へ弾みをつけるべく、準決勝に挑んだ。1Qに篠崎(文4)、3Qに粟国輝(営2)が得点するもすぐに追いつかれ、勝負はSO戦に持ち込まれる。SO戦でも一進一退の攻防が繰り広げられるも、最後は篠崎がループショットで試合を決め、決勝進出を決めた。

作戦会議をする選手たち

曇り空のもと試合が始まる。開始と同時に勢いを持って攻撃に挑んだのは立大だった。予選から続ける前からのプレッシングでボールを奪い、鋭い攻撃を展開。勢いそのままに開始5分、PCから篠崎が豪快なフリックをゴールネットに突き刺し先制に成功する。しかし相手が攻撃に力を入れるようになると流れは徐々に一橋大へ。14分にはリスタートからワンタッチシュートで同点に追いつかれる。

ゴールを決めた粟国輝

2Q、攻守が頻繁に入れ替わるオープンな展開も両チームに得点は生まれず。1-1で前半を折り返す。

3Qも依然一進一退の攻防が続く。37分に粟国輝がクロスをうまく合わせ勝ち越しに成功するも、直後の40分に相手に追いつかれる。互いに点を取り合う展開も、互いに決め手を欠く。

PCで作戦を練る選手たち

4Qは立大が押し込む展開。桑原(文2)のドリブルや斎藤(理3)の敵陣深くへ持ち込むが得点を奪えず。しかし、相手の鋭いカウンターは平野(社3)を中心に粘り強い守備でゴールを割らせない。お互いに決定機を逸したところで試合終了の笛が鳴る。勝負はSO戦へ持ち込まれた。

SOを決めきる三宅(コ3)

立大の一人目は篠崎。GKを交わし、冷静に流し込む。しかしその後3人連続で外し、一転窮地に追い込まれる。外せば終わりの5人目、プレッシャーのかかる場面だったが、三宅がしっかり決めきり望みをつなぐ。決められれば試合終了となる相手の五人目、GK・川勝(コ3)は「今までやってきたことをやりきろう」と冷静だった。隙をついた相手の強打を体に当て、なんとか防ぎきる。

必死のセーブをする川勝

SO戦はサドンデスへ。先攻後攻が入れ替わるも、相手の6人目を川勝がセーブ。決めれば勝利となる6人目・篠崎は落ち着いていた。前に出てくるGKの様子を観察し、鮮やかなループショットで試合を決めきった。ゴールが決まった瞬間、選手やマネージャーの喜びが爆発。まずは勝負を決めた篠崎を中心に、続いてビックセーブを連発した川勝を中心に二度大きな輪ができた。

試合を決めた篠崎を追う選手たち

 

勝利し、輪をつくる選手・マネージャー

部員には辛い敗戦の記憶が残っていた。今春の準決勝、会場は同じ大井競技場サブピッチ。秋と同じくプール3連勝と勢いを持って臨んだはずだった。しかし終了間際に追いつかれ、勝負は今試合と同じくSO戦に。プレッシャーと相手の流れに押され、相次いで失敗。準決勝で涙をのんだ。「正直、春の嫌な思い出が蘇った」。今試合もSOを3人連続で外すなど流れの悪い中、川勝の頭にも苦い記憶がよぎっていた。加えて今試合では主将・小林(法4)を怪我で欠いた。ゲームキャプテンは副将の三宅が巻く状況。試合前からいつも通りにはいかなかった。

ビックセーブ連発の川勝 試合後涙があふれた

しかし、あの春とは違った。試合前、「アキさん(小林)の代を終わらせるな」ともう一人の副将・平野(社3)によって喝が入る。選手たちも二部優勝・一部昇格へ絶対に落とせない試合と強く意気込んで挑んだ試合。その思いが川勝のファインセーブを呼んだ。

応援を続けた応援団と記念写真

プレッシャーに打ち勝ち、決勝へコマを進めた立大。薄氷の勝利で決勝進出が決まった。チーム小林が頂点をつかむまであと一つだ。

(11月22日・山岡雄一郎)

◇コメント◇ 川勝選手#1

―SO戦が決まった時は

今日めちゃめちゃ調子悪くて、実はほんとに不調で、やばい、マジで最悪。と思っていました。

―試合が決まった瞬間の気持ちは

篠崎さんに今日は助けられた試合だったので、 もうほんとありがとうございますって感じです。

―試合後の涙は

先輩の代を、自分のso戦を全部負けて終わらせるんじゃなくて、ちゃんと勝ちにつなげられた時の喜びとの安心感で、もうポロって出ちゃいました。

―決勝について

SO戦になったとしてもこの経験を機に、もう絶対に止め切って勝ちたいですし、SO戦にならないぐらい、もうぶち抜いて勝っちゃいたいです。

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