【ハンドボール部】来季も最高峰の1部リーグへ!接戦を制し、次世代にタスキをつないだ!

【ハンドボール部】来季も最高峰の1部リーグへ!接戦を制し、次世代にタスキをつないだ!

10月16日 立大23―19駿河台大 国士舘大学多摩キャンパス体育館

開始直後に福室(コ4)らの得点でリードを作り、開始7分で4点差をつける。しかし、中盤にミスが重なり約15分間無得点と苦しい展開になった。流れが一気に悪化すると徐々に駿河台大に押され、まさかの1点ビハインドで後半へ進む。後半も互角と苦しい展開が続く中、怪我から復帰した仲舟井(文4)が躍動する。チーム全員が盛り上がると、会場の空気を塗り替えた。最後には競り勝ち1部残留を決めた。

復帰直後にシュートを決めた仲舟井

来季の1部残留へ向け、何としても勝利を収めたい立大。1年を通じて1部で戦い抜いた深澤世代が2部2位の駿河台大との一戦に臨んだ。試合は福室が豪快なミドルシュートを決めて先制すると、サイドの松川(コ2)も続き連続得点と優勢な展開でスタートする。開始7分で4点差を付ける順調な立ち上がりで、終始立大が圧倒する展開かと思われた。しかし、中盤に差し掛かると暗雲が立ち込める。シュートやパスでミスが重なり約15分間無得点。一気に苦しい展開になると徐々に駿河台大に押され逆転を許してしまった。チームディフェンスで粘り強さを見せたが、前半終了時にまさかの1点ビハインド。「(セットプレーで)攻めが単調になってしまう」リーグ戦からの課題が露呈する形となった。

先制点を奪う福室

後半に入ってもリードを作っている駿河台大は勢いを失わない。大久保(営2)の逆速攻などで同点まで追いつくも互角の展開が続いていた。そんな中、10分に試合が動く。2月から怪我で戦線を離れていた仲舟井(文4)が右サイドで出場すると、ミドルシュートを決め勝ち越しに成功。リーグ戦中に裏からチームを支えてきた男の活躍にチームは大いに盛り上がりを見せた。「(試合に)戻ってきてシュートを決めてくれたのは嬉しかった」と主将・深澤(営4)が語るようにワンプレーで立大の雰囲気が変わり始めた。その後は一進一退の攻防が続いたが、残り時間が8分を切ったところで平田(コ2)、青木(コ1)らの得点で3点差までリードを広げると駿河台大が勝負に出る。点差を覆すためキーパーを下げて攻勢に出るが、ミスの隙を見逃さずボールを奪うと無人のゴールを揺らした。最後は再び杉本(コ4)がシュートを決めて試合終了。接戦を制して1部残留を決めた。

試合後のハンドボール部一同

これまで1部と2部を行き来していた立大。昨年に昇格してから1年間1部の地位を守り抜き、次世代へ残留という最高の置き土産を残したことの価値は大きい。「久しぶりに試合に出られて楽しかった。ひとまず後輩に1部を約束することができたのは嬉しい」と最後のリーグ戦を終えた仲舟井も語った。そして、残る大会は愛知でのインカレのみ。初戦の相手は昨年の同大会で準優勝を収めた西の強豪・大体大だ。「今のチームは格上にも競り合うことができるチーム」。深澤世代最後の大舞台でも「らしさ」を発揮し、強敵を打ち破れるか。立大健児の集大成から目が離せない。

(10月25日・八村慶介)

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